かねてから若い男性や女性が、
ビジネススタイルも含めて上手にリュックを
取り入れているのがうらやましかった私。
とはいえ、なかなか自分の着こなしに合う一品が
見つからないのが悩みでした。
それがアポイントの隙間時間に飛び込んだショップで
これは! というリュックに、しかもセール中に遭遇。
買わずにはいられませんでした。
決め手になったのは、シルバーを思わせるグレーで
合わせる服の色を選ばなかったこと。
スポーティなディテールが、ヘビーデューティ過ぎず
タウンユースにぴったり、かつ今っぽかったこと。
そして小柄な私の背中にも大きすぎなかったこと。
大きさはとても重要な要素で、数々のリュックを
しょっては鏡を見る…の繰り返しの結果でした。
以来、近所を散歩するときや1~2泊の旅行など
主にカジュアルなシーンで活躍させていますが、
そのときの着こなしは、色数やトーンを抑えたもの、
あるいはリュックと同色のグレーを
どこかに取り入れたものにして、
リュックだけが目立たないようにしています。
さて、この見た目重視で選んでしまったリュックですが
よくよく細部を見るとレインカバー内蔵だったり
サイドポケットやフロントのコードに
さまざまな物を入れて、手ぶらになれたり…と
35年以上、バックパックをつくり続けているという
グレゴリーならではの機能が光っていました。
今の野望は、このお気に入りのリュックを
カジュアルスタイルだけでなく、出動させること。
たとえば若いビジネスマンたちのように
ジャケットに合わせるようなスタイルができたら…と
コーディネートに頭を悩ませているところです。
(写真/エディターH&J 文/エディターJ)