誰にも気兼ねすることなく、自分のペースで心と体をゆったりと解きほぐす――。慌ただしい日常から少しだけ距離を置き、静かに自分自身と向き合うソロトリップは、大人世代の女性にこそおすすめしたい至福のご褒美です。極上の温泉に身を委ね、その土地の美食を味わうひとときが、疲れた心身を優しく満たしてくれるでしょう。

そんな上質なひとり旅を叶えてくれる名宿を、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんが厳選! 短期集中連載で全5回にわたってお届けします。今回ご紹介するのは、静岡県・梅ヶ島温泉にある「おもいでの宿 湯の島館」です。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の4000スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『おとな「ひとり温泉旅」のススメ』(三笠書房)、『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

全4室の山間の宿でとろける名湯を貸切で満喫

静岡駅から車を走らせること約1時間半。安倍川の源流を遡った山あいに、武田信玄の隠し湯として知られる梅ヶ島温泉があります。市街地の喧騒から切り離された秘湯の地に佇む「おもいでの宿 湯の島館」は、わずか4室だけのこぢんまりした宿。館内には4つの貸切風呂を備え、誰にも気兼ねすることなく、プライベートな湯浴みを楽しめることから、女性のひとり旅にも人気を集めています。

建物外観
山間に佇む「おもいでの宿 湯の島館」。
客室一例
客室一例。窓からの眺めにも癒される。

館内の温泉はすべて源泉かけ流し。武田信玄にちなみ風林火山をテーマとする4つの貸切風呂は、空いていれば何度でも自由に利用可能です。

「浴室はほのかな硫黄の香りが漂い、浴槽には白い湯の花が舞うのが見られ、五感で温泉情緒を味わえるのが魅力的です。泉質は、単純硫黄泉。pH9.2のアルカリ性でとろみのある浴感の湯に包まれて、つるつるすべすべの美肌に近づけたように感じられました」(植竹さん)

風の湯
「風の湯」。
「林の湯」
「林の湯」。
「火の湯」
「火の湯」。
「山の湯」
「山の湯」。

「上質な美肌の湯を貸切風呂でひとり占めできるのが、この宿ならではの贅沢。五右衛門風呂2つと浅めの桶風呂が並ぶ『風の湯』、檜の香りに包まれる『林の湯』、炎を連想させるデザインの『火の湯』、岩でできた洞窟風呂の『山の湯』と、4つの貸切風呂はそれぞれ趣が異なり、至福の湯巡り気分を楽しむことができました」(植竹さん)

「林の湯」の湯上り処
「林の湯」の湯上り処。風林火山でそれぞれ湯上り処の趣向も異なる。

静岡の山の恵みを散りばめた創作料理を個室でゆっくり堪能

個室の食事処
食事は個室でゆっくりいただける。

夕食は、静岡の旬をふんだんに取り入れた創作会席。川魚の「あまご」や駿河牛、お茶を飲んで育った「TEA豚(ティートン)」など、地元食材を積極的に生かしつつ、夏はさっぱりと味わえる料理を中心に構成するなど、その時季ごとのおいしさを大切にしています。特に、うまみの濃い駿河軍鶏のプランが人気で、この味を求めて足しげく通うリピーター客も少なくないようです。

夕食一例
駿河軍鶏と安倍山葵プラン。
駿河軍鶏
しこしこした歯ごたえとまろやかな風味が特徴の軍鶏。焼き鳥はビールとの相性も抜群。

朝食は、脂がのった焼き魚や玉子焼き、山菜やきのこの胡麻和え、切り干し大根、静岡名物のわさび漬けなど、ご飯が進む小鉢が少しずつ並ぶ和朝食。どこか懐かしさを感じる優しい味わいに、一日の始まりから心までほっと満たされます。

朝食一例
朝食でも丁寧に作られた料理が並ぶ。

以上、静岡県・梅ヶ島温泉にある「おもいでの宿 湯の島館」をご紹介しました。それぞれ趣向を凝らした風林火山4つの貸切風呂で美肌の湯三昧したい人は次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

問い合わせ先

  • おもいでの宿 湯の島館
  • 住所/ 静岡県静岡市葵区梅ヶ島5258-7
    客室数/全4室
    料金/たまには1人でのんびりと平日プラン♪ 朝夕2食付き 1泊1名 ¥30,800~(税込)
  • TEL:054-269-2032

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この記事の執筆者
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WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)