ファッション業界人=グルメと

相場は決まっていますが、

残念ながら私、下戸な上に
食に疎いときておりまして。
このブログでも食に関するネタは

ほとんど扱っていませんでした。

かといって、決してこだわりが

ないわけじゃないんです。

やりすぎない美味さ。飾らない空間。

そう、昭和の創業かどうかは関係なく----

「昭和なニオイ」をどこかに漂わせている、

心が暖まるようなお店がいいですね。

今回は、珍しくそんな3軒のお気に入りをご紹介。

①神保町「TOKU」

こちらはわが職場、神保町に最近オープンしたのですが、

時流におもねらない頑さが素晴らしいお店です。

だって、

11時〜18時という営業時間、

どう見ても「ハンバーガー」なのに

「ホットドッグ」名付けられたメニュー、

ちょこんと可愛らしいサイズ感・・・。

どこを切っても最近の「グルメバーガー」の

トレンドとは真逆いってます。

ずっと不思議なお店だなぁ・・・と思っていたのですが、

実はこちら、閉店してしまった浅草の老舗

「ホットドッグジロー」に惚れ込んだオーナーが

開店したお店だそうです。

そう、慎ましやかな味と佇まい

がなんとも東京らしい、

愛すべき「ホットドッグ」屋なのです。

パリパリのパンとマカロニ入りの

デミグラスソースがたまらんですよ!

住所/千代田区神保町1-31-3

②飯田橋「茜夜」

続いては、飯田橋ホテルエドモンドの

向かいにあるバー「茜夜」。

まるで知り合いの家に

招かれたような不思議な空間です。

こちらの2大ポイントは、

デスクライトが灯っており、

本がじっくりと読めること。

そして日本酒と日本茶の二本立てゆえ、

下戸な私でもひとりで気軽に入れるところ!

ここは騒がずひとりで静かに、

まったりと楽しみたいお店ですねぇ・・・。

住所/千代田区飯田橋3-3-11 2階

③江戸川橋「新雅」

神楽坂という派手な街の影に隠れ、影が薄いものの

実は隠れた名店の宝庫、江戸川橋。

この中華料理屋はそのさらにはずれにあるお店です。

正直どこにでもあるような

そそられない外観ですが、

中を覗いてみるといつも満員御礼、

店員さんたちの手際も抜群。

そんな活気に惹かれてフラフラと入ってみたら、

これはもう大当たり!

決してギミックに頼らない

「当たり前の美味さ」を極めたこのお店は

作家・山本一力氏の著書

『味憶めぐり』

でも絶賛されていますよ!

住所/東京都文京区水道2-9-12


決しして虚勢を張らず、

当たり前の仕事を丁寧に貫く、

3つの私的名店。

ついつい初心を忘れがちな私ですが、

こんな素敵なお店に来れた日は

改めて自分も頑張ろうという気になれるのです。

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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