日本酒も揃うアットホームな店
新宿区歌舞伎町。日本三大歓楽街のひとつに数えられるこの地の中で、今もなおアングラなムードが色濃く漂うのが新宿ゴールデン街だ。
肩を寄せ合うように密集した長屋の中は、文化人を引きつける個性的な店も多い。古くからある店も魅力的だが、今宵はオープンから5年の『スナック のら』へ遊びに行こう。
スナックには珍しいガラス扉をのぞくと、今宵の美女は早くもママとおしゃべり中。いざ、店内へ。
新宿ゴールデン街にある店の多くがそうだが、ここもいわゆるうなぎの寝床。カウンターは人が座ってしまうと、後ろを通るのも大変なほどだが、このアットホームさが親密さを生むのだろう。ゴールデン街にはしばし足を運ぶ牧野さんだが、この店は初めての訪問。それでも早くも典子ママと打ち解けている。
牧野さんのグラスが空きそうだ。2杯目はどうしようか、と考えていると典子ママがこう水を向けてくれた。
「日本酒が好きなお客さんに聞いて、日本酒も揃えているんですよ。日本酒はどうですか?」
すると牧野さんも
「富山出身なので、日本酒は大好き。おすすめをお願いします」
とまんざらでもなさそう。牧野さんは魚津近郊の出身で、この地は人口比率に対する飲み屋の軒数が全国でも有数とのこと。その影響か、彼女もお酒は大好きとのこと。それは頼もしい!
典子ママが口開けしたのは、静岡の酒『喜平』だ。
ほんのり甘みがあって、するっと入ってくる。これは女性に受けるだろうな、と思っていたら牧野さんも
「すっきりしてて、飲みやすいですね」
こちらと同じ感想を持ったようだ。
ジャケパンスタイルにもカジュアルにも合うシックな小物
それにしても今夜は冷える。ギャップでPRを務める牧野さんにおすすめの冬小物を聞いた。
ひとつ目はネイビーとモスグリーンの組み合わせが落ち着いた印象のマフラーだ。
「この色味ならカジュアルはもちろん、オーセンティックなスタイルにも合うはず。色の主張が強くないので、さっと首にかけるだけでもスタイリングと調和します」
手元まで抜かりなく、ということで本革スエードレザーをあしらったグローブも提案してくれた。
「表は本革のスエードですが、ベースはリブニットなので手が動かしやすいです。グローブを着用したままスマホを操作もできて便利ですよ」
と、牧野さんは話す。
後編では美人な典子ママにも迫ろう。
【スナック のら】
問い合わせ先
- スナック のら TEL:非公開
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-1-10 G2通り1F
営業時間:19:00〜26:00
定休日:日曜
メニュー:チャージ(お通し付き)1,000円、生ビール(ハートランド)700円、角ハイボール700円
掲載商品問い合わせ先
- TEXT :
- 津島千佳 ライター・エディター
- PHOTO :
- 小倉雄一郎