あまりにドレッシーに着飾りすぎると少々気恥ずかしくなる。お洒落好きならだれでも覚えがあるはずだ。ハズしのテクニックとは、そんな経験から生み出された伊達男の知恵。ゲンスブールスタイルの要点をひと言でまとめるなら、そんなハズし技の集大成といえるだろう。

エレガントでワイルドなゲンスブールのスタイル

デニムがポイント!ゲンスブールテクニック

ネイビースーツに、彼としては珍しい黒のひも靴。一般的にはブルーのドレスシャツを合わせるところを、あえて洗いざらしのデニムシャツというのが伊達男らしいチョイス。しかも前は第3ボタンまで開けており、襟もジャケットの上から飛びだしている。まさにノンシャラン(無造作な粋)な着こなしの典型だ
現代でも通用するジャケット・オン・デニムの絶妙なスタイル。ドレッシーなダブルブレストのネイビーブレザーに、色落ちしたジーンズをコーディネート。しかもバンドカラーのシャツは胸元を大きく開けて、素肌をのぞかせている。このエレガンスとワイルドの、見事なミックス感こそ、ゲンスブールスタイルの最大の魅力である

スーツにデニムシャツの合わせ。ドレッシーな「レノマ」のジャケットに色落ちしたジーンズ。そして、靴下のない足元を常に飾っていた、「レペット」のダンスシューズ……。あえて整えない髪形や不精ヒゲも、ラフさでバランスをとるためのディテールのひとつなのだ。

そんな彼の装いを取り入れる場合、ラフになりすぎないよう注意したい。たとえば色使い。全体はブルーやネイビー系でまとめ、差し色はホワイト程度。そのほかのカラーを極力排除すれば、どんなにワイルドにくずしても、清潔感や上品さは決して損なわないのだ。必携アイテムの色落ちジーンズも、ハードなユーズド加工は避けておきたい。

最後の締めは、クラス感ある小物使いだ。彼も愛したという「ブライトリング」など、重厚感とラグジュアリー感をあわせ持つタイプを合わせれば、現代の大人にふさわしいゲンスブールスタイルの誕生である!

※2011年秋号取材時の情報です。
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