今、オフィスで映えるのは、注目の「ハイウエスト・スカート」
責任ある仕事に就きつつ、おしゃれ心も忘れない世代。昨年話題を集めたドラマ『SUITS/スーツ』では、鈴木保奈美さんのオフィススタイルも注目の的になりました。「ハイウエスト・ スカート」とブラウスのさりげない着こなしが、知的で華やぎながら劇的にスタイルアップすることを証明して見せてくれたのです。今回は、春のオンスタイルの本命として徹底研究してみます。
2大ハイウエスト・スカート「タイト」「フレア」の攻略法を解説!
ブラウスにさりげなく合わせただけで、目線を上に集めながらシルエットに女らしいメリハリを生み出す「ハイウエスト・スカート」。その2大潮流は、すっと背筋が伸びた知的な女性を思わせる「タイト」と、 優雅な大人の精神性を感じさせる「フレア」です。
ともに王道エレガンスを感じさせるアイテムだけに、今年らしさの演出が必須です。スカートのタイプ別にコーディネートの極意を徹底解説します。
タイトスカートは、軽やかな躍動感を添えていきいきと女らしく
凛としたIラインシルエットが基本の「タイト」。そこに動きや外しといった意外性をトッピングし、リラックスしたエレガンスやお洒落経験値の高さを感じさせるのが大人の流儀です。
例えば、ブラウスは流行のボリュームスリーブこそが本命! 手元にエアリーなニュアンスを授けることで仕草まで華やいで、格別な個性を感じさせるのです。端正さをキープしつつディテールは大胆・華麗に…がキーワードの着こなし例をお見せしましょう。
スカートと色調(トーン)を合わせた小物をちりばめ、統一感を出しつつ表情豊かに。仕上げのアウターはラムレザーのコート。前をオープンにしてはおっても、ベルトを軽く結んでも端正なタイトスカートのシルエットに軽やかな表情を授け、歩く姿にいきいきとした優雅さが香ります。
問い合わせ先
- サン・フレール TEL:03-3265-0251
■タイトスカート1:腰位置を高く見せるIラインで定番(ベーシック)を更新
黒のバンドカラーブラウスと澄んだグレーのハイウエスト・スカート。クールトーンの旬アイテムで仕上げた進化系ベーシックスタイルです。ブラウスのとろみとレザーのシャープな質感が、オフィスで浮かない凛とした色香を醸し出します。淡色のハンドバッグとスプリングツイードジャケットで、軽やかな気品も忘れずに!
スカートはトップグレーのナッパレザー素材。ジャストウエストに配した細ベルトがシルエットを引き締め、ハイウエストのひざ下丈にメリハリを演出してくれます。
問い合わせ先
- ebure TEL:03-5412-1871
■タイトスカート2:オフィスに向かう姿も絵になる小粋な柄で彩った端正スタイル
フレアな袖口が今らしいストライプブラウスで、端正なスカートにモードな遊び心をプラス。白のコートをはおった進化系セットアップスタイルに、キレのいい華やかさを演出してくれます。
スカートはコットンシルク仕立てのひざ下丈タイト。前はウエストにステッチを効かせてすっきり仕上げる一方、後ろは中央のボックスプリーツで足さばきのよさも魅力です。
問い合わせ先
- オールウェイズ TEL:03-5952-5958
■タイトスカート3:仕事の後に予定がある日には、優美な色と素材で華やぎを加速
ロールカラー+ボウタイがクラシカルな女性らしさを醸すモカベージュのブラウスは、スカートの裏地とさりげなくリンク。レースの繊細な美しさを際立たせつつ、統一感を演出してくれます。黒の小さめバッグで、程よい流行感を香らせるのも、大人ならではの技です。
スカートはモカベージュの裏地に白の繊細なレースを重ね、ウエストは横に、スカートの前後は縦に、黒のリボンレースをグラフィカルに配したひざ下丈タイト。レース端を生かしたスカラップの裾は、前後に2本ずつスリットを入れて、歩きやすさに配慮されています。
問い合わせ先
- ADORE TEL:03-6748-0540
この人もご愛用!
ジェニファー・ロペスは、ミルキーベージュでまとめたハイウエスト・タイトスタイルで優雅なグラマラス感を演出。トップスのひじ下に配したミンクファーがリッチな迫力を添えつつ、視線を上に集めるスタイルアップ効果を発揮しています。
フレアスカートは、知的なスパイスで辛口フェミニンに仕上げて!
ウエストから裾に向かって広がる台形シルエット=フレア。なかでもプリーツスカートは、旬の代表格です。どこか懐かしいアイテムを大人目線で着こなすポイントは、知的なバランス感覚が光る甘辛ミックス。
ブラウスは凛とした襟やラグジュアリーな素材感に注目。かわいらしさよりも気品や優雅さが際立って、尊敬される女性像を叶えてくれるのです。ベーシックもモードも知る大人の女性らしい表情豊かなコーディネートをマスターしましょう。
ハリのあるチノ素材のプリーツスカートはモノトーンで辛口に装い、小物で色を差すのが洗練の決め手。仕上げのアウターはグレーのチェック柄リネンジャケット。テーラードカラーが知性を主張する一方、自然なウエストシェイプシルエットが色香を醸し、たおやかなきちんとスタイルを叶えてくれます。
問い合わせ先
- アングローバル TEL:03-5467-7875
■フレアスカート1:ベージュで上下の統一感を出し、エレガントなセットアップ風に
ブラウスのベージュトリミングが、たっぷりとしたイレギュラーヘム(裾)のフレアスカートとの自然な統一感を演出。ドラマティックなフィット&フレアシルエットをすっきり着こなせます。
スカートは左右が長いイレギュラーヘムが軽やかに躍動するシルククレープ素材。心地よくフィットする幅広のウエストゴムは、タックインしたトップスの着くずれを防ぐ効果も期待できます。
問い合わせ先
- アクリスジャパン TEL:0120-801-922
■フレアスカート2:さりげないのに好印象を叶える、きれい色×ドット柄の相乗効果
ピーコックグリーンがはっと目を引く台形シルエットのラッププリーツスカートに合わせたのは、黒地にベージュの小さなドットが浮かぶブラウス。エアリーな風合いが着こなし全体にやわらかなニュアンスを授け、若々しさのなかにも大人の余裕が香る着こなしに仕上がります。
スカートはプリーツをあしらったフロントスカートを左で留めるラップ仕立て。長く垂れたベルトが軽やかに揺れて、佇いを表情豊かに見せてくれます。軽く、ハリのある素材で快適な着用感です。
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■フレアスカート3:進化系きちんとスタイルの要は知的配色とこなれた素材合わせ
襟元のギャザーが優美なニュアンスを醸す白のシルクブラウスとインディゴカラーのスカートで、気負いないフェミニンスタイルを完成。セットアップになるジャケットをさらりとはおって、スーツを着なれた大人の貫録を表現しましょう。
スカートはストレッチの効いたコットンリネン素材。中央のボックスタックと片倒しタックをウエスト下まで白のステッチで縫い留めて、広がりすぎない台形シルエットを構築。ウエストリボンベルトは取り外し可能です。
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この人もご愛用!
スペインのレティシア王妃は、白襟が爽やかさを添えるストライプブラウスと軽やかなフレアスカートをモノトーンで統一。ブラウスもスカートもやわらかな素材を選ぶことで、涼やかな気品とたおやかな色香が漂う着こなしに仕上がっています。
※掲載した商品はすべて税抜です。
- PHOTO :
- 生田昌士(hannah/人物)、佐藤 彩(静物)
- STYLIST :
- 望月律子(KIND)
- HAIR MAKE :
- 川原文洋(UM)
- MODEL :
- RINA
- COOPERATION :
- 赤坂インターシティAIR、東洋文庫ミュージアム
- EDIT&WRITING :
- 岡本治子、遠藤智子(Precious)