西麻布に増殖中のネオ・スナック
港区西麻布。大人が集うこの地で最近現れているのが、ネオ・スナックと呼ばれるコンセプチュアルな店。今宵訪れる『スナック だるま』も、そんな一軒だ。
六本木通り沿いに構える店は、店名にあるだるまの提灯が飾られ、昭和らしさとユーモラスを感じさせる。
店内の壁面にも大きなだるまの絵が描かれ、コンセプトが貫かれている。
店の奥には、カウンターがある。赤いベロアのスツールがスナックらしい。バックバーには、だるまの愛称を持つサントリーオールドがずらりとボトルキープされている。
デザインに一貫性があるのは、オーナーが広告関係の仕事をしているため。近年では山崎や角に注目が集まり、今では存在感が薄くなってしまったサントリーオールドだが、ひと昔前は、高度経済成長期を代表するウイスキーに挙げられてた。そんなウイスキーにもっと注目をしてほしいからこそ、スナック だるまではフォーカスをしているそうだ。
さらに、その夜はこの店だけで楽しんでほしいと、オープンから22時まではビストロとしてお腹を満たせ、それ以降はスナックとスタイルを変えるのも特徴だ。
想定外の『漬けカレーパン』に驚き!
今日は昼を食べる時間がなくて、ペコペコだ。いわせさんが食べたい『天使の海老とキノコのソテー』と『漬けカレーパン』をオーダーする。
むっちりとした海老のほか、ホタテも入っている。その下にはえのきが敷かれてヘルシーなところも女性に受けるポイントだろう。
「えのきに海老の出汁が染み込んでいて、いくらでも食べられそう」と、いわせさん。
続いて登場した『漬けカレーパン』には、いい意味で想像を裏切られる。
一般的なパンの中にカレーが入ったものではなく、バゲットにカレーを漬ける。だから『漬けカレーパン』だという。
「バゲットだから揚げていないぶん、普通のカレーパンより食べやすい。東北出身なので、こういったしっかりした味付けのカレーは大好き」
そう言う彼女は、スリムな体型からは想像もつかないが、2人前のお肉に、3〜4杯のご飯を平らげるという。見ている方が気持ちいいほどの食べっぷりで完食!
腹を満たしたら、後編ではスナックタイムに突入だ。
【スナック だるま】
問い合わせ先
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スナック だるま TEL:03-6455-4595
住所:東京都港区西麻布1-8-4 三保谷硝子店ビル1F - 営業時間:ビストロタイム19:00〜22:00、スナックタイム22:00〜L.O.26:00
- 定休日:土・日曜日
メニュー:だるまのハイボール700円、漬けハイボール各750円〜、飲み放題5,000円(コース料理、2時間制)
- TEXT :
- 津島千佳 ライター・エディター
- PHOTO :
- 小倉雄一郎