雑誌『Precious』が誇る人気スタイリスト7名が厳選する、「大人を美人に見せる」をテーマに取り入れるべきものをピックアップ。7つのキーワードからみる2019年のトレンドを参考に、この春のワードローブ支度にぜひお役立てください。
【目次】
- 大人を美人に見せるためのキーワード①「清涼ブラック」
- 大人を美人に見せるためのキーワード②「洗練アスレジャー」
- 大人を美人に見せるためのキーワード③「しなやかノーブル」
- 大人を美人に見せるためのキーワード④「リッチなピュアホワイト」
- 大人を美人に見せるためのキーワード⑤「迫力ビッグポケット」
- 大人を美人に見せるためのキーワード⑥「オンスタイルで着る麻」
- 大人を美人に見せるためのキーワード⑦「アースカラーをフェミニンに」
大人を美人に見せるためのキーワード①「清涼ブラック」
大人を美人に見せるには「清涼ブラック」がキーワード
「清涼ブラック」を紹介してくれるのは
春夏に着る「黒」が注目を集める今季。「ブラックという色が宿す、凛とした雰囲気は格別。往年の女優、ジャンヌ・モローのような辛口なエレガンスが似合う女性像がスタイリングの根底にあるので、毎シーズン黒のアイテムを取り入れています」と語る押田さんは、自身の着こなしもブラックが主流。
春の気分でフェミニンなブラックを楽しむなら、煌めき&白を有効活用
ただし、この春は全身ブラックで固めず、差し色に白を使ったり、シャイニーな小物を加えて軽やかさを演出。
「キレ味のよさはそのままに、軽快に見せるには、煌めきと白を効果的に散らすのが近道。私自身も、最近白のバッグを購入し、黒の着こなしにリズムをつけています」
辛口な着こなしに欠かせない黒を、フェミニンなテイストで提案するブランドが目立った今季。スタンダードな色だからこそ、デザイン&組み合わせるアイテムでアレンジし、アップデートを!
シャンパンゴールドの上品な輝きで春らしく、ロジェ・ヴィヴィエの端正バッグ&靴
名作映画『昼顔』に登場した名品が、ビッグサイズのバックル&キューブヒールにリモデル。「シャンパンゴールドの軽やかさが春のムードに似合います」と押田さん。
カジュアルなトップスにリッチな迫力を!ダミアーニのオニキスジュエリー
カジュアルな服にこそ、優雅な雰囲気をつくるジュエリーが必須。
「艶のあるオニキスなら重くならず、辛口なエッセンスを楽しむことができます」
白のトリミングやジップデザインで軽快に!マチルダ カシミヤのレースブルゾン
春の黒は、透け感や軽やかさが着こなしをフレッシュに見せる要素に。
「前身ごろはレース、背面はニット素材という凝った一枚にひと目惚れしました。着用すると、襟元の白ラインがレフ板効果を呼び、顔色を美しく見せてくれます」
\ちなみに私的買いは、ロンシャンのロック風バッグ/
「折り畳めるほどやわらかく、別荘を訪れる日にもぴったり。スタッズやフリンジのロックなテイストに心ときめきました」
春のおしゃれこそ「黒」が主役!大人を美人に見せる「清涼ブラック」の魔法
大人を美人に見せるためのキーワード②「洗練アスレジャー」
大人を美人に見せるには「洗練アスレジャー」がキーワード
「洗練アスレジャー」を紹介してくれるのは
「ライフスタイルも変化したせいか、ひと昔前の流行と比べて、心地よさやリラックスしたムードが漂う着こなしが主流になってきたように感じます」と語る大西さん。『Precious』でもたびたびバックパックやスニーカーといった旬のアスレジャースタイルを取り入れ、都会の街にもなじむ着こなしを提案しています。
着こなしの鮮度を上げる、旬のスポーティーアイテムはシックカラーでまとめて品よく
今季はスタイルがよく見えるアイテム選びに終始するよりも、抜け感のある着こなしのほうが新鮮に映るとも断言。
「今まで積み重ねてきたベーシックなワードローブを大切にしながら、スポーティーなムードをプラス。色味を抑えてシックに徹することで、洗練された雰囲気も楽しめます」
大人にもすっかり定着した、スニーカーなどスポーティーなアイテムを取り入れたスタイル。この春は、白やベージュ、カーキなどシックなカラートーンを選び、リッチな気分で着こなすのが成功の鍵!
ミラノマダムのようにリッチに楽しめる、ブルネロ クチネリの極上ブルゾン
「ジュエリーを効かせて、上質なカジュアルに」
シルバーやベージュのアクセントが大人にふさわしい、ピエール アルディのシックカラースニーカー
スニーカースタイルが定着してきた今、次に気になるのは、トレッキングシューズから着想を得た、本格的な面持ちの一足。
「シンプルなニットとセンタープレスのパンツの足元に合わせることで、着こなしが予定調和に終わらず、旬の雰囲気が生まれます」
メリハリをもたらすナイロン素材が新鮮!プラダのショルダーバッグ
スプリングニットやトレンチコートといった、ベーシックな着こなしに変化をつけるナイロンバッグがこの春、人気再燃!
「メタリックなあしらいは、シンプルな着こなしのアクセントに」
\ちなみに私的買いは、ジル・サンダーのメッシュバッグ/
「進化系の素材を用いたギャザーバッグは、ハワイなどバカンス先でも活躍しそう」
スニーカーやバッグで「こなれたスタイル」に!春はシックカラーで「上品スポーティー」が正解
大人を美人に見せるためのキーワード③「しなやかノーブル」
大人を美人に見せるには…「しなやかノーブル」がキーワード
「しなやかノーブル」を紹介してくれるのは
「大人の着こなしにとって、最も大切にすべきなのは“清潔感”です」と、明確なファッション哲学をもつ犬走さん。「特に、キャリアを重ねた女性はTPOをわきまえた装いが大切になります。男性のスーツ姿に負けないような、きちんと感を演出するために、この春おすすめしたいのは、ブラウスを主役にしたスタイル」と断言。
一枚で映えるブラウスを中心に、キャリアシーンにもふさわしいフェミニンな装いを堪能
ビジネスシーンを舞台にしたドラマのスタイリングや、エグゼクティブ向けのワードローブ提案を日々行うだけあり、信頼を得るための服選びにはこだわりが。
「程よい緊張感が漂うノーブルな着こなしは、品格をもたらすだけでなく、若々しく、フレッシュな印象へと導いてくれます」
キャリアシーンで欠かせない、一枚で映えるブラウスは、この春の注目株! 透ける素材やクラシカルな柄、ボウタイなどバリエーションも豊富。小物使いで知的に見せ、さらなる好感度アップを狙いましょう。
ボウタイをキュッと巻けばジャケットに負けないきちんと感が!グッチのボウタイ柄ブラウス
クラシカルなムードが漂うプリントブラウスは、光沢のある素材を選び、華やかなオーラを漂わせて。
「ボウタイはリボン結びにせず、首元に沿わせるようにして、コンパクトに巻くと、知的な雰囲気が生まれます」
きらりと輝くメタルのあしらいが顔色を明るく見せる!アイヴァン 7285のメタルコンビ眼鏡
「開襟のブラウスよりも、ボウタイやスタンドカラーなど、首元が詰まっているタイプが気分です」という犬走さん。
「ネックレスをつけずに、胸元はすっきりとさせたいので、眼鏡をつけてアクセントを。メタリックな素材を用いた繊細なフォルムがおすすめです」
エアリーな素材感と立ち襟のハンサムな雰囲気が魅力!アクリスの袖コンシャスブラウス
シーンを選ばず活躍する、透け感のあるオフホワイトのブラウス。
「フレアに広がる袖のシルエットが優雅で、仕草まで美しく見せてくれます」
\ちなみに私的買いは、ヴァレクストラのモノグラムバッグ/
「好きなイニシャルでオーダーメイドできるのも魅力的。フラメンコ観賞のお供に」
仕事シーンで欠かせないのは「1枚で映える」ブラウス!「しなやかノーブル」で好感度アップ
大人を美人に見せるためのキーワード④「リッチなピュアホワイト」
大人を美人に見せるには…「リッチなピュアホワイト」がキーワード
「リッチなピュアホワイト」を紹介してくれるのは
カラー×カラーのスタイリングを得意としている戸野塚さん。今シーズン気になるのは意外にも色味のない“白”。
「春夏に気分を上げるのは絶対に白。それもにごりのないピュアホワイトが大人にはおすすめです。レフ板効果で顔映りもよく、加齢とともに減少する清潔感をプラスできるのがうれしい」
大人が着るホワイトは、くすみのない「ピュアホワイト」が正解
「全身白のコーディネートは勇気もいりますが、決まると格段にあか抜けます。決め手は徹底して上質な素材を選ぶこと。シフォン×レザー、艶×マットなど、異なるテイストの素材同士を組み合わせ、表情にメリハリをつけるのが成功の秘訣です」
ピュアホワイトのもつラグジュアリー感、顔のくすみを取り払う顔映りのよさは、間違いなく大人を美人に見せてくれます。全身でまとえば、どんな鮮やかな色よりもインパクト大!
素足で靴を履く季節だからこそ、ピュアホワイトを選択。エルメスの白ミュール
「春夏に履く白サンダルは、特に目新しくないけれど、つま先を覆うミュールなら、モードな印象に。肌の露出も少なめだからきちんと感もキープされて、大人におすすめです」
遊びのある白ジュエリーで華やぐ、ロロ・ピアーナのコットンシルクニット×シャンテクレールのジュエリー
「ベーシックなニットなのに、ただ者ではない風格が漂う訳は上質素材だから。特にピュアホワイトは素材の善し悪しが明らかになる色だからとことんこだわりたい。袖口のスリットからホワイトコーラルの艶をプラスします」
\ちなみに私的買いは、フェンディの「ピーカブー」エックスライト/
トートバッグとハンドバッグの中間的存在でカジュアルなところがお気に入り」
エルメスの白ミュール靴など、女性を美人に見せるピュアホワイトのアイテム4選
大人を美人に見せるためのキーワード⑤「迫力ビッグポケット」
大人を美人に見せるには…「迫力ビッグポケット」がキーワード
「迫力ビッグポケット」を紹介してくれるのは
着るだけで即、旬の雰囲気がまとえて、さらにスタイルアップまでかなえてしまう…、大人にうれしいトレンドが青木さんイチオシのビッグポケットです。
「ベーシックなアイテムも、大きなポケットがあるだけで、“おしゃれしている”感を簡単に醸し出すことができるのがポイント。シンプルなデザインが好きなプレシャス世代にも、抵抗なく取り入れられるのでおすすめです」
トレンドのビッグポケットは旬が香るだけでなく、体型もカバーする優秀さ
「また、着るだけでメリハリのあるシルエットがつくれるところも見逃せません。立体感のあるポケットが視覚効果で体型をカバーする相乗効果もあります」
大人世代が抵抗なく取り入れることができ、さらにスタイルアップできる流行として青木さんが注目したのがビッグポケット。カジュアルになりすぎない、絶妙なさじ加減を伝授します。
エレガントなブラウスもポケットがあることで抜け感が生まれる、フェンディのビッグポケット付きブラウス
「コンサバな白いブラウスも、ビッグポケットがあるだけで簡単にモードっぽくなれる。この“簡単”が大人にとって重要なんです!」
きれい色を選べばカジュアルになりすぎない!ジル・サンダーのシャツ×ドリス ヴァン ノッテンのスカート
「カジュアルな印象の強いビッグポケットだから、きれいめにコーディネートすることを心がけて。にごりのないトーンの色味なら、ラフにならず、着映えもします!」と青木さん。
\ちなみに私的買いは、マックスマーラのネイビージャケット/
「仕立ても素材も完璧な、定番のダブルジャケットですが、今季はワンピースを合わせてエレガントに着たい」
簡単におしゃれ&体型カバーが実現!「ポケットが大きい」ブラウスやスカートでスタイルUP
大人を美人に見せるためのキーワード⑥「オンスタイルで着る麻」
大人を美人に見せるには…「オンスタイルで着る麻」がキーワード
「オンスタイルで着る麻」を紹介してくれるのは
春夏の定番として毎度登場する〝麻〟ですが、今シーズンは都会で着る“洗練の麻”に惹かれる白井さん。
「麻=カジュアルというのはあたりまえ。ところが今季、デイリースタイルで着てみたい麻のアイテムが豊富です」
リゾート感のある素材をきちんとしたアイテムで、都会的に着るのが新鮮
「例えば、モードなバッグやダブルのジャケットなど、トレンド感を取り入れつつ、大人が愛せるきちんと感も備わったアイテムが目白押し。色もナチュラル系だけでなく、黒、ネイビー、オレンジといったものも多く新鮮です。コーディネートに1点投入するだけで抜け感が生まれる、この秀逸素材をぜひ日常に取り入れて!」
ベーシックなアイテムも麻にするだけで、洗練度がぐっと上昇!カバナのダブルジャケット×ヘルノの麻ダウンジャケット
左/難度の高そうなダブルのジャケットも、ベージュのリネンならぐっとこなれた雰囲気に。
右/ヘルノの麻ダウンジャケットは、チェーンベルトが’80年代を彷彿とさせる旬のデザイン。薄手だから夏のはおりものにおすすめ。
パンチを効かせたフリンジとリザードの大人コンビ!ジミー チュウの麻バッグ
フリンジにパイソンのアクセントを効かせて、リネン素材をモードに昇華したバッグ。
\ちなみに私的買いは、トムウッドの極太シルバーブレスレット/
「ボリューム系のシルバーブレスを探していたところ、まさに理想の一本を発見。シルバーのスカートに合わせる予定」
きちんと感があるのに「こなれて」見える!「麻のはおりもの」を活用した軽やかな春スタイル
大人を美人に見せるためのキーワード⑦「アースカラーをフェミニンに」
大人を美人に見せるには…「アースカラーをフェミニンに」がキーワード
「アースカラーをフェミニンに」を紹介してくれるのは
「ミリタリーテイストなど、ハードな印象のあるアースカラー。この色を、今季は女っぽい艶感や肌見せでエレガントに着るのが旬です」と望月さん。ただ、肌なじみのよい色だけにメリハリに欠けたり、ドライな印象になりすぎないよう気をつけたいところ。
辛口の色味こそ素材&色合わせで女度をアップさせて
「ポイントで投入するのではなく、アースカラーを重ねて奥行きを出すのが重要。ただし、工夫しないとぼやけた印象になるので、素材の艶やかさで女らしい表情を演出して。合わせる小物も、甘さのあるネックレスや女っぷりのよいパンプスなどで大人っぽさを出すのが正解です」
どこかに必ず女らしさが香るコーディネートを得意とする望月さんが注目したのが、辛口なアースカラー。そこに大人の甘さをさりげなく効かせた、絶妙なコーディネート術に注目です。
やわらかな素材感と肌見せバランスが女らしさの秘訣!イレーヴのジャケット×バンフォードのニット
サファリ風の辛口ジャケットに、ベージュのやわらかなニットをレイヤード。デコルテや手首をさりげなく見せることで、女らしさもアップ。胸元には、インディアンジュエリーなどを合わせるより、あえて甘さのある赤玉ネックレスでハズすのが今年流。3色ともトーンを合わせたのがポイントです。
落ち感の美しい素材や艷感のある色を合わせてメリハリを!リビアナ・コンティのプリーツスカート
「前後にアシンメトリーのプリーツスカートが歩くたびに揺れ動き、女度もアップ。足元もサンドベージュのパンプスでアースカラーを重ねたところがポイント。足元をカジュアルにくずさず、あえてプレーンなパンプスを合わせる、というのも大人の選択です」
\ちなみに私的買いは、エルメスのレザーストラップのペンダント/
「展示会でひと目惚れしたのがこのペンダント。シンプルなシャツやTシャツにさらりと合わせてリッチカジュアルに着こなしたい」
アースカラーを女性らしく着こなすには?春らしい大人の甘辛コーディネート術
※掲載した商品はすべて税抜です。