羽生結弦(はにゅうゆづる)選手とネイサン・チェン選手による、フィギュア史上に残る名勝負を繰り広げ、世界中が大いに沸いた「2019年世界フィギュアスケート選手権大会」。そんな熱闘を締めくくるエキシビションが3月24日、さいたまスーパーアリーナで開催されました。
フィギュアスケートのエキシビションとは?
フィギュアスケートのエキシビションとは、すべての競技種目が終了した後に行われる、上位入賞者による演技会。採点を伴わないので、衣装や小道具、演出などに凝った自由なプログラムが披露されるのが魅力です。今回の2019年世界フィギュアスケート選手権大会 エキシビションには羽生結弦選手や宇野昌磨選手をはじめ、「ジョジョ立ち」で知られる田中刑事選手など、人気スケーターたちが勢ぞろい。
また、今大会でトリプルアクセルを決めた紀平梨花選手や坂本花織選手、宮原知子選手といった女子スケーターたちも、リラックスした表情でエキシビションナンバーを披露。彼女たちの演技を引き立てる、美しいメイクアップについても語ってもらいました。氷の上で大観衆を前に滑る彼女たちならではのこだわりを、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、羽生選手など男子シングル日本代表の3名をチェック!
■まるで桜の精! 銀メダルを獲得した「羽生結弦選手」
松任谷由実『春よ、来い』のピアノバージョンを滑ったのは、今大会で銀メダルを獲得した羽生選手。切なく桜が舞い散るような世界観を、オーガンジーがふわりと揺れる薄ピンクの衣装で演じてくれました。羽生選手の代名詞でもあるハイドロブレーディングやレイバック・イナバウアーといった華麗な技には、会場から大歓声が。4月20日にはこれまでの功績を称え、地元・仙台市にモニュメントが設置されるそうです!
■亡き友への想いをプログラムに込めた「宇野昌磨選手」
今大会4位と健闘した宇野選手は、昨シーズンのエキシビションナンバーである『See You Again』を披露。亡き友との再会を誓う切ないストーリーで、ソチ五輪の銅メダリストである故デニス・テン選手に捧げられました。シンプルな黒の衣装を身にまとい、代名詞であるクリムキンイーグルも披露。宇野選手は、4月11~14日にマリンメッセ福岡にて開催される国別対抗戦にも出場予定。こちらでも活躍が期待されます。
■グレートな「ジョジョ立ち」で会場を沸かせた「田中刑事選手」
宇野選手とともに国別対抗戦に出場する田中選手は、『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の主人公「東方仗助」を演じる人気のエキシビションナンバーを披露。再現度の高いコスプレと、鬼気迫るパフォーマンスに会場は大盛り上がり! テーマ曲にあわせて3本の3回転ジャンプをきっちりと着氷し、佐藤操振り付けによるハイテンションなステップを見事に踊りこなしました。その完璧なリーゼントヘアは、ハードスプレーで作ったものだそう。
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そして、女子シングル3名によるメイクアップ術にも注目!
■トリプルアクセルだけじゃない! 今季のヒロイン「紀平梨花選手」
女子シングルでは日本勢最高の4位に輝いた紀平選手。惜しくも表彰台は逃したものの、その実力を世界へとアピールした有意義なシーズンとなりました。エキシビションで披露したのはアラン・ウォーカーの『Faded』。大人っぽい、エレガントな表情を見せるこのナンバーでは、深みのあるパープルの衣装がポイント。身体能力に長けた選手ですが、指先まで意識した美しい動きで、表現の幅の広さも感じさせました。
【Beauty Point】
「曲のイメージに合わせて、アイメイクとリップの明るさやバランスを変えたりします」と語る紀平選手。コーセー メイクアップアーティスト・石井 勲さんは「紀平さんは奥二重なので、アイシャドウはアイホールに広く塗らず、目尻に印象を強くしたのがポイント。アイシャドウは、衣装に合わせてピンク~パープルのグラデーション、アイラインは黒のリキッドアイライナーで太めに引きました」とコメント。
\紀平選手のメイクに使用したコスメはこちら!/
■パワフルな18歳!みんなに愛されるスケーター「坂本花織選手」
今大会で5位に入賞した坂本選手。エキシビションで披露したのは映画『天使にラブ・ソングを…』のサウンドトラックを使ったナンバー。賛美歌風のコーラスから始まる最初のパートはしっとりと、テンポアップした後半にはチャーミングな笑顔を見せました。2回転アクセル-3回転トウループなど、高さと幅のあるジャンプは坂本選手ならでは。来月は紀平選手とともに国別対抗戦に出場。今シーズン最後の試合を楽しんでほしいですね!
【Beauty Point】
肩にフェザーをあしらった黒の衣装で登場した坂本選手。コーセー メイクアップアーティスト・石井 勲さんは「衣装に合わせ、シックで大人な雰囲気に仕上げました。ブラウン系アイシャドウを基調とし、リップは赤で口元を強調したのがポイント。リップ以外は比較的シンプルに仕上げ、口元の赤で情熱を演出しています」とコメント。
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■円熟味を増したスケーティングを見せるエース「宮原知子選手」
6位に入賞した宮原選手のエキシビションは、シルク・ド・ソレイユ『キュリオス - キャビネット・オブ・キュリオシティズ』のサウンドトラックを使った神秘的なプログラム。光り輝くシルバーの衣装にライトブルーの「羽衣」を使い、優雅な舞を披露。後半は3回転ループなどのジャンプも。細やかな動きの中に、強さも加わった今シーズンの宮原選手。観客の手拍子にあわせて得意のコンビネーションスピンも決めてくれました。
【Beauty Point】
「曲の世界観を表現できるように、コーチや振付の先生とメイクや衣装に関してとことん話し合う」という宮原選手。今回は衣装に合わせて、アイシャドウはブラウンのグラデーションをベースに、ブルーのニュアンスを入れ、目尻下にも添えているそう。アイラインをダブルラインにしているのもポイント!
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芸術点の要素が強いフィギュアスケートは、美しさも大きなポイント。各選手の衣装やメイクアップに対するこだわりも興味深いですね。遠くの観客席やジャッジ席からも表情が伝わるように研究を重ねたスケーターたちの美容術、ぜひみなさんも参考にしてみてください。
「Precious.jp」では、強く美しく戦うフィギュアスケーターたちを応援すべく、今後もさまざまな情報を発信していきます。どうぞご期待ください!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- Fuyuko Tsuji