続々オープンする食パン専門店。なかでも激戦区なのが大阪ですが、その大阪発の人気食パン専門店が「LeBRESSO(レブレッソ)」。
その人気ぶりから、東京、福岡、愛知にも続々新店をオープンしています。店名の「LeBRESSO」は「LEB(ココロ)」と「BREAD(ブレッド)」と「ESPRESSO(エスプレッソ)」をかけ合わせた造語ということで、その名の通り心のこもったブレッドとエスプレッソを提供してくれるお店。“長年食べ続けても飽きない”をコンセプトにつくられた食パンはもっちりとした食感が魅力です。
そこで、その食パンのおいしさの秘密と、最高においしく食べる方法を「LeBRESSO」目黒武蔵小山店の店長・横井康宏さんに伺いました。
「LeBRESSO」の食パンを最もおいしく味わう方法は?

店で販売している食パンは「レブレッソブレッド」と「ハードトースト」の2種類をメインに、季節限定のパン2種を加えた計4種です。
「レブレッソブレッド」の特徴は、もっちり、しっとりとしたやわらかい生地に、ほんのりとした甘さと独特のうまみ。湯種製法でつくられています。湯種とは、小麦粉を熱湯でこねて、小麦粉の中のでんぷんを糊化させたもの。これを生地に練り込んでパンをつくる方法が湯種製法です。この製法でつくられたパンはもっちりとした食感になり、やわらかくおいしい状態が長もちするそう。
「最初に生地をこねるところは機械を使っていますが、生地を発酵させて3分割し、食型(食パンの型)に詰めるときには手作業で成形していきます。そこから低温でじっくりと焼き上げることで、耳までやわらかい仕上がりになります」(横井さん)
もう一方の「ハードトースト」は、製法から違うのだとか。中種という小麦粉と水と天然酵母をこねて発酵させたものを使用して生地をつくります。この製法でつくったパンは、香り高く風味豊かになるそう。
「オーバーナイトといって、中種をひと晩かけて冷蔵庫で低温発酵させるため、仕込みから焼き上げまで2日かかります。塩も少し入っていますが、天然酵母と小麦粉だけで焼き上げているので、純粋に小麦の味が出ていると思います」(横井さん)
そして、材料にももちろんこだわりが。LeBRESSOでは卵や添加物を使わず、子どもから大人まで誰もが安心して食べられるパンをつくっています。
「『レブレッソブレッド』で使用している小麦粉はカナダ産のもので、オリジナルブランドの粉をつくっていただいています。それから、甘さや旨味を出すために入れている材料もあるのですが、それはちょっと企業秘密でお教えできません(笑)。『ハードトースト』に使用しているのは、北海道産の『春よ恋』という小麦粉です」(横井さん)
トーストして加塩バタ―を乗せてシンプルに

この2種類の食パンをおいしく食べる方法についても伺いました。
「焼き上げた当日だったらそのまま生でももちろんおいしいですが、お店でも提供しているように軽くトーストして、加塩バターを塗ってもらったらそれだけでもう最高においしいです。トーストすることで、サクフワの食感が楽しめますよ。
『ハードトースト』に関しては、焼き上げてもらったらフランスパンみたいな感じで、外側がパリッとします。中は『レブレッソブレッド』よりさらにもちっとしますよ。バゲットのように、オリーブオイルと塩もしくはブラックペッパーを振って、シンプルに味わっていただきたいです」(横井さん)
どちらもトーストがおすすめなんですね。LeBRESSOでは、店内で「レブレッソブレッド」を使用した多彩なトーストメニューも提供しています。「バタートースト」や「あまおういちごジャム」などのスタンダードメニュー4種類、「ピーナッツ&ハニー」「クリームチーズ&グラノーラ」などのオリジナルメニュー11種類に加え、シーズナルメニューも常時1~2種類は用意されています。

「お客様に一番人気があるのは、『厚切りバタートースト』です。『バタートースト』の厚切りバージョンなのですが、通常のバタートーストにはない、はちみつかけ放題というオプションがあります。アカシアのはちみつなんですが、くどい甘さではなくさらっとしていて、非売品なのですが『販売してほしい』というお声もあるほど人気です」
こちら、厚切りなので中のふわふわ感がたっぷりと楽しめるうえに、トーストされてサクッとした表面にバターとはちみつがジュワッとしみ込んでたまらないおいしさ! リピーターが多いのもうなずけます。
LeBRESSOオリジナルのミルクジャムがトーストに合う

トーストに合う食材を伺ったところ、提供しているトーストでも使用されているミルクジャムを教えてくれました。淡路島産の牛乳に北海道産の生クリーム、練乳、砂糖を加えて煮詰めた、お店で販売している人気商品です。「ハニーバター」「ピスタチオ」「ラム・レーズン」「塩バター」などがあります。このうち、「ピスタチオ」と「塩バター」はそれぞれトーストメニューにある「ピスタチオ&マスカルポーネ」と「塩バターミルクジャム&アーモンド」で使用しています。
「一番人気はハニーバターです。これとピスタチオは、甘くておいしいからか、お子さんが気に入って買っていかれる方も多いですね。男性に一番人気なのはラム・レーズン。おそらく、大人っぽい甘さなので男性でも食べやすいからではないでしょうか」(横井さん)
コーヒーメニューはカフェラテがおすすめ

店名の通り、トーストと合わせて提供しているのはエスプレッソをはじめとしたコーヒーメニューです。
LeBRESSOの食パンに合う飲み物はやはりコーヒーとのこと。コーヒー豆は世界から集めた上質な豆をブレンドしたお店のオリジナル。注文が入ってから豆を挽き、エスプレッソやカフェラテ、カプチーノをエスプレッソマシンで提供しています。また、ブラジル産、エチオピア産など時期によって変わりますが、シングルオリジン(1銘柄)のコーヒー豆を使用して1杯ずつ丁寧に淹れるハンドドリップのコーヒーも好評。
「好きな方はエスプレッソをショットで飲まれますが、苦手な方も多いですよね。もう少しやわらかく飲みたいなら、カフェラテがおすすめです。飲みやすいのと、ラテアートを施しているため、女性のお客さまに特に人気です。写真を撮られる方も多いですね」(横井さん)
ラテアートは確かにトーストと合わせて思わず写真におさめたくなる可愛さ。ちなみに、コーヒーが苦手な方にはもちろん紅茶もありますよ。
「ハードトースト」と季節商品はお早めに

1日の売れ行きは、平日で250~330本くらい、土日で500本弱くらいだそう。早い日は夕方を待たずにすべて売り切れてしまうことも。
「『レブレッソブレッド』以外はすべて朝一の焼き上げのみになるので、お昼まで残っていることはあまりないです。チョコチップ、丹波黒豆などの季節商品は実質お昼前には売り切れることも。本数ももともとそんなに多くないので、オープン前から並んでいる方の分だけで売り切れてしまうことが多いですね」(横井さん)
取材に訪れた当日は、16時の時点でやはり「レブレッソブレッド」のみでした。「ハードトースト」や季節商品をゲットしたい場合は、オープン前からお店に並ぶ覚悟が必要のようです。
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LeBRESSOの食パンは「毎日食べても飽きのこない食パン」を目指してつくられています。シンプルに素材を生かしたほんのりと甘い生地は、一度食べたら「明日もまた食べたい」と思わせる納得の味。ぜひトーストして、サクフワの食感とともにパンそのもののおいしさを味わってくださいね。
問い合わせ先
- LeBRESSO(レブレッソ)
- 本店
- 大阪府大阪市天王寺区味原町1-1
- TEL:06-6765-8005
- グランフロント大阪店
- 大阪府大阪市北区大深町4-1 グランフロント大阪 うめきた広場 B1F
- TEL:06-6292-5460
- 目黒武蔵小山店
- 東京都目黒区目黒本町3-5-6
- TEL:03-6712-2780
- 福岡浄水通店
- 福岡県福岡市中央区浄水通3-3
- TEL:092-707-0304
- 名古屋矢場町店
- 愛知県名古屋市中区大須3-5-1
- TEL:052-228-0031
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- こばやしあさみ