真摯なものづくりで表現する新しいトラッド
デザイナーを務めるのは、ウィメンズのみならず、メンズやウエディングなど、さまざまな分野でキャリアを積んできた田口令子さん。
「つくりたいのは、シンプルな服」。素材はオリジナルか上質なインポートのみを使用し、パターンはミリ単位で調整、縫製はアイテムごとに信頼を寄せる国内のファクトリーに依頼するなど、シンプルだからこそ、すべての段階でしっかりこだわっていると言います。
「大人のワードローブに必要なのは?」という問いの答えは「普通に見えて、ちゃんと考えてつくられている、基本に忠実な服」。シャツはシャツらしく、スカートはスカートらしく。そのうえで「カジュアルなものは綺麗に、綺麗なものはカジュアルな抜け感を足す」加減に注力するのが、田口さん流です。
「シンプルな服を着ておしゃれに見える人に憧れる」という田口さん。そんな理想的な大人の女性像を体現するのがイレーヴの服であることに、上質を知る多くの女性が気づいているのです。
独自のバランスが追求された図形的な立体パターンで、どの角度から見ても美しいスカート
■1:ペーパーバッグにインスパイアされた長方形フォルム
イギリス製のコットンリネンツイル生地を使用したラップスカートです。服と体の間にあるゆとりを大切に、計算し尽くされた直線的なパターンに。ベルトをきゅっと結ぶと、ハイウエスト部分の生地に表情が生まれます。
■2:ブランドを代表するチノツイルのプリーツスカート
広げると真円になるアコーディオンプリーツスカートが波打つしなやかさは、デザイナーの田口さんが惚れ込んだ、イタリア製チノツイルのなせる業です。ウエストのギャザーミシンは手引きで美しく寄せられ、裾端は断ち切り始末であえてラフな仕上げになっています。
■3:ボタンを使わず、身生地続きのサッシュベルトで調整する構造
国内の低速織機で高密度に織り上げた先染めコットン生地は、軽やかなハリ感が味わい深いテクスチャーです。フラットな扇形のパターンをベースに、前後差をつけることで、後ろ身ごろがふんわりと揺れるデザインが実現されています。
※掲載した商品はすべて税抜です。
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- 佐藤 彩