【目次】
- 「面長」さんにおすすめのショートヘア【3選】
- 「丸顔」さんにおすすめのショートヘア【3選】
- 「ベース型」さんにおすすめのショートヘア【4選】
- 「逆三角形」さんにおすすめのショートヘア【3選】
- 「ボリューム不足」を解消するショートヘア【4選】
- 「クセやうねり」を味方につけるショートヘア【2選】
- 「スタイリングが簡単」なショートヘア【5選】
「面長」さんにおすすめのショートヘア【3選】
【1】小顔見せもかなえるスタイリッシュショート
「40代以降のお客さまにはショートやボブの人気が高いですが、トップのボリュームのなさを気にされている方がすごく多いです。とくにショートの場合、頭や顔の形をカバーするフォルムが肝に。今回はトップのぺたんこ感が気になる、顔周りが薄く見えてしまう、というお悩みを抱えている方におすすめのスタイルをご提案します。ショートでも大人世代の雰囲気に似合うよう、適度な華やかさとこなれ感を意識しています。重めの前髪で面長顔をさらにキュッと小顔に見せる効果も!」(BEAUTRIUM 265 副店長、スタイリスト 相場史帆さん)。
<How to>
「モデルさんはやや面長めですが、キレイな卵形。いちばんのポイントは前髪を厚めにつくっていること。うしろのほうからもってきて、自然に流れるような前髪になるようバランスをとっています。丸く広さがあるおでこをさりげなくカバーしながら、顔型をより美しく立体感が出るよう引き立て、小顔効果も狙っています。
トップにもレイヤーを入れ、前髪とつながってよりナチュラルな動きが出せるよう、さらにふんわりボリューミーに見えるようにカット。顔周りにも適度にレイヤーは入れ、耳にかけたり、動いたときにも割れづらく、薄毛に見えがちな部分もカバーできるようにしています」(相場さん)。
【面長顔×ショート】重め前髪でボリュームアップ&こなれ感も!小顔見せもかなえるスタイリッシュショート
【2】ナチュラルマッシュショート
「大人世代にショートヘアはボブに次いで人気のスタイルですが、なかなか短く切る勇気が出ないというお客さまも多くいらっしゃいます。ボブからちょっと短くイメチェンしたいという方にもおすすめしたいのが、ナチュラルマッシュショート。丸みを出すようにカットし、大人にも似合うナチュラルなかわいらしさを引き立てたスタイルです。
白髪染めは使わずに、全体を明るくして気になる白髪をぼかすようにトーンアップしたカラーもポイント。ノーセットでもおさまりがよく、こなれて見えるスタイルなので、忙しくてスタイリングの手間暇がかけられないという方にもおすすめです」(PEEK-A-BOO 表参道店 ディレクター、副店長 岩崎桃子さん)。
<How to>
「モデルさんはやや面長なお顔立ち。なので、丸みのあるフォルムのほうがバランスよく、ナチュラルなかわいさが引き立つと思い、全体的に角のないグラデーションにして、マッシュベースでカットしています。前髪はやや長めにして、印象的な目元をより強調するように。ショートのレングス設定はとても重要で、その人ならでは魅力をより際立たせるような長さにこだわっています。
今回のマッシュショートはカラーもポイント。ブリーチはせずに明るくしてから、オリーブベージュをかぶせてダブルカラーを施しています。ふわっと柔らかい質感に見える上、お顔の印象も明るく、多少の白髪はぼかせるのが魅力です」(岩崎さん)。
40代に似合う【ナチュラルマッシュショート】大人の自然なかわいらしさが際立つ抜け感スタイル
【3】しなやか&アクティブな丸みショート
「40代以降はツヤ、ボリューム、1本1本の太さも、髪質に変化を感じやすい世代。さらに毎日忙しく過ごしていらっしゃるなかで、スタイリングに時間をかけられないので、手間暇かけずすぐにまとまるスタイルがいいというニーズも多いです。
今回は前から見たときは短めのボブに見えながらも、うしろはすぼまったシルエットで快活な印象のショート、絶妙なバランスにこだわったショートボブをご紹介します。このスタイルなら大人世代でも、ツヤもボリュームも、欲しいところにかないます」(PEEK-A-BOO 銀座並木通り店 シニアスタイリスト 高﨑 葵さん)。
<How to>
「カットのポイントは、後頭部に丸みを出すようなフォルムにこだわったことです。ぺったりしやすいところにしっかりとボリュームが出るようにして、膨らみやすい部分はボリュームを抑えるようにとバランスをとっています。サイドは長め、全体的にグラデーションカットでフォルムをつくっています。
顔周りは長めに残すことで、サイドの内側の白髪を目立ちにくくする効果があります。また、前から見たときは短めのボブのようなイメージですが、後頭部は丸みを出しながらももたつきやすい襟足部分はスッキリとさせてメリハリを。モデルさんは骨格がしっかりお顔立ちがくっきりされていらっしゃるので、顔の形や印象もバランスよく美しく見せるような髪の長さ&フォルムにもこだわりました。
前髪は薄めで流すようにして、奥行きを出しています」(高﨑さん)。
40代に似合う【しなやか&アクティブな丸みショートボブ】時短スタイリングでするんとまとまるスタイル
「丸顔」さんにおすすめのショートヘア【3選】
【1】3Dハンサムショート
「ちらほらと白髪が気になってきた大人世代に圧倒的に人気があるのが、白髪ぼかしのハイライトです。白髪染めを頻繁にするのは大変…という方に、ぜひトライしてほしいです。ベースのカットでもメリハリを出し、立体感が出るようなスタイルにこだわっていますが、ハイライトを入れることでより立体感が際立ち、こなれたおしゃれ感も。白髪染めのメンテナンス頻度を減らしつつ、今っぽさも引き立つショートスタイルをご紹介します」(ZACC vie スタイリト 磯部 翼さん)。
<How to>
「カットでは頭の形がよく見えるように、かつ自然な毛流れが出るようなフォルムにこだわっています。後頭部にゴールデンポイントをもってきて適度なボリュームを出しながら、襟足はしっかりとボリュームを抑えて締める。前髪から顔周りは毛流れを意識してやや長さを出しながらバランスを調整し、もみあげは長めに残してポイントに。
白髪ぼかしのハイライトは細め、かつ量を多めに。根元からしっかり入れています。こうすることで、白髪メンテナンスの頻度を減らせるので、髪へのダメージも減りますし、立体感も生まれます。ふわっとしたボリュームが出やすくなり、おしゃれな印象にも。これからの夏の季節の空気感にピッタリだと思います」(磯部さん)。
40代に似合う【3Dハンサムショート】白髪ぼかしハイライトで立体感もおしゃれ感も!
【2】ふんわりエアリーショートボブ
「おでこや顔の形にもよると思うのですが、トップや生え際の髪が薄くなってきておでこが主張するのが気になる…というのも大人世代の多いお悩みです。生えグセもありぱっくりわかれてしまったり、ボリュームが出ずぺったりしてしまったり、前髪のスタイリングがうまくいかない、という声も。ショートをこなれた印象に見せたいならなおさら、トップやフロントのスタイリングが肝になってきます。
今回はふんわり長めのサイドに流れる前髪をポイントにしたショートボブをご提案。うしろは短めですが、前髪にウェイトがあるので、一気にショートにするのには抵抗があるという方にもおすすめのスタイルです」(LANVERY オーナー スタイリスト 菅野太一朗さん)。
<How to>
「柔らかい切り口となじみやすさを考え、全体的にレザーを使ってカットしています。白髪染めを繰り返したダメージヘアや1本1本が細くぺたっとしがちなねこっ毛の方には、レザーで柔らかさを出しながらカットしていくのがおすすめです。
ベースはショートボブ。サイドは動きを出しやすいようレイヤーを入れ、うしろはやや短めに後頭部のフォルムを整えるようにカットしています。前髪は奥からもってきて厚みを出しながら、サイドと自然につながるように長めに、かつ抜け感も意識してカット。おろしたり、耳にかけたり、アレンジが効くようにして仕上げています」(菅野さん)。
40代に似合う【ふんわりエアリーショートボブ】長め流し前髪でこなれたおしゃれ感をプラス
【3】モード感漂うフレンチショート
「華やかさはもちろん、おしゃれ感もアップさせ “変わり映えのしない髪形から脱出したい” という方にもおすすめしたいのが、フレンチショートボブ。ふんわりとした動きが出やすいようボリューム調整をし、顔の印象度が上がるような前髪&サイドのバランスにこだわってカットを。大人のナチュラルなかわいらしさがありながらも程よいモード感が漂う、パリジェンヌのような雰囲気を目指しました」(Sui omotesando 店長 塩田勝樹さん)。
<How to>
「1本1本が細く柔らかいので、全体のボリュームが出にくい髪質のモデルさん。カットだけでボリュームを出すのは難しい毛質なので、スタイリングで動き&ボリュームを出しやすいよう調整しています。ベースはグラデーションボブ。まっすぐで切りっぱなしだとモード感が強すぎるので、少しカジュアルな抜け感を意識し、毛先に軽さを添えています。さらにドライカットでボリュームの調整を。
前髪はパリジェンヌを意識して、あえて短めで “オン眉” に。モデルさんは目元が印象的なので、目ヂカラが自然と際立ち、魅力を引き出すようなバランスにこだわって仕上げています」(塩田さん)。
40代に似合う【モード感漂うフレンチショートボブ】ペタッとしがちな髪に軽やかなニュアンスを!
「ベース型」さんにおすすめのショートヘア【4選】
【1】抜け感のあるふんわり上品ショートヘア
「大人世代に圧倒的な人気を誇るショートやボブなどの短めヘア。顔型や髪質に加え、どのような雰囲気を目指したいかによってシルエットは変わってきますが、今回はベース顔のエラをカバーしながら柔らかく上品な印象に見せるスタイルをご紹介します。動きは適度に出しながらも、丸みと重さにこだわって、今っぽさを演出したショートボブです」(Sui omotesando ヘアデザイナー 野口拓馬さん)。
<How to>
「今回のモデルさんは毛量は普通なのですが、細く柔らかい毛質でボリュームが出づらいのが悩み。表面の動きは出しながらも、すきすぎず、下の部分の重さを残してカットしています。レイヤーはトップ部分のみに入れ、カットベースは低めのグラデーション。後頭部の丸みがきれいに出るように、さらに毛先は重みを残すようなカットにこだわりました。気になるエラ部分にふんわりとしたボリュームを出し、抜け感を出すことで顔型を美しく魅せるスタイルです。
前髪は薄めにつくり、気になるおでこをカバーしながら、バランスよく見えるよう仕上げています」(野口さん)。
【ベース顔×ショートヘア】重み&丸みを意識して、抜け感のあるふんわり上品シルエットに
【2】しなやかな丸み×くびれショート
「40代50代のお客さまにはボブと並んでショートも人気のスタイルですが、急に短く切るのに抵抗があるという方も…。ショートでも長さを残してバランスをとればシャープになりすぎず、しなやかで華やかな印象をキープすることができます。丸みを出すようなカットを施しているので、絶壁で後頭部がペタッとしてしまう方でも自然とふんわり、グラデーションでメリハリを出すことで、リフトアップ効果も狙えます」(ABBEY 副店長、スタイリスト 久保園 翔さん)。
<How to>
「ショートは後頭部のフォルムが決め手! ふんわりと美しく見せたいので、グラデーションを入れて程よく丸みが出るようにカットしています。サイドはパツンと切ると中途半端な印象に見えてしまうので、段差をつけながらカットしてリフトアップ効果を狙っています。ショートスタイルですが表面は長さをキープしつつ、グラデーションで毛量調整しながら軽さ&メリハリを。
前髪も目にかかるくらい長めに残すのが、大人っぽくこなれた印象に見せるポイントです」(久保園さん)。
40代に似合う【しなやかな丸み×くびれショート】かっこよくも柔らかくこなれ感際立つスタイル
【3】大人のこなれウルフショート
「クセが出てきてサイドは広がりやすいけれど、トップはぺったりしてボリュームが出づらいという方にもおすすめのウルフショート。縦長ラインに整えすっきりとしながらも、襟足は厚めに残しておしゃれ感をキープ。下がってきた顔のウェイトを上げて、顔立ちを引き締めて見せる効果も。自然とスタイリッシュさも際立つスタイルです」(Cocoon 表参道 マネージャー キッカワ ミワさん)。
<How to>
「こちらのウルフショートは比較的どんな髪質、毛量でもトライしやすいスタイル。ひとりひとり異なる骨格に合わせて、毛先を絶妙にずらしながら、形をつくるようにしてカットしていきます。広がりやすいサイドはまとまりやすくなるように調整し、パサついて見えないよう襟足部分の毛先の厚みは適度に残しつつ今っぽいシルエットに。今回のモデルさんの場合、骨格上、根元がぺったりしやすいので、自然なボリュームが出せるよう根元からパーマをかけています。クセ毛っぽく見えるような感じに、顔周りはマッシュぽい丸みが出るようにして顔型がキレイに見えるように。
前髪はやや長めに、厚みを残しながらカット。おでこが程よくすけるような厚みなら気になるおでこも自然にカバーでき、ナチュラルで若々しい印象に」(キッカワさん)。
40代に似合う【大人のこなれウルフショート】骨格に合うカット×クセ毛風パーマでリフトアップもかなえる!
【4】おでこ出しマッシュショート
「“もう何年もずっと同じヘアスタイルで変わり映えしない。でも、大胆に変える勇気も出ない…”というお悩みをお客さまからよく耳にします。そんな方におすすめしたいのが、表面を長めに残したマッシュショート。すそに軽さを出し丸みのあるシルエットをつくり出すことで自然とボリュームがアップできるので、毛髪にコシがなくなりぺたっとしてしまうというお悩みも解消できます。ショートでも改まった印象にならず、やわらかくかわいらしい雰囲気も、ひとさじのモード感も両立できるのがこのスタイルの魅力です」(kakimoto arms 自由が丘クレオ店 スタイリストチーフ 西本寛之さん)。
<How to>
「一見ボリュームがあるように見えますが、実はモデルさんはボリュームが出にくい髪質。すそが重いとボリュームがより出にくくぺたっとしてしまいがちなので、表面は長さを適度に残しつつ、アンダーセクション(うしろのすそ部分)にしっかりと軽さを出すようにカットしています。すそに軽さを出し、後頭部に丸みができるよう調整することで、ふんわりとしたボリュームのあるシルエットに。
サイドはパツンとまっすぐに切らず、適度にグラデーションを入れて自然にボリュームが出やすいように整えています。もともとモデルさんは前髪なしのワンレンボブだったのですが、おでこの形がキレイなので、前髪も長めに残しサイドに自然に流しておでこを出すスタイルに。センターパートにすることで、さらにフレッシュでこなれた雰囲気に」(西本さん)。
40代に似合う【おでこ出しマッシュショート】程よいモード感と大人かわいいをいいとこどり!
「逆三角形」さんにおすすめのショートヘア【3選】
【1】えり足長めのメリハリ丸みショート
「大人世代のショートはやはりメリハリが決め手だと思います。シャープさはありながらも、顔周りの重さと長さを程よく残して丸みを出して女性らしさもキープ。毛量が少なくなってきてボリュームが出づらいというお悩みもカバーできるよう、トップのふんわり感や後頭部の丸みにもこだわってカットをさせていただいています。直毛でもクセ毛でも、どんな髪質にも似合うショートスタイルです」(TWIGGY. スタイリスト 秋山和哉さん)。
<How to>
「えり足は長めに残し、ショートウルフに近いベースでカットしています。全体的にレイヤーはしっかり入っているのですが、顔周りは特に重さをしっかり残し、首周りやすそはスッキリとタイトにカットしてメリハリを出しています。もみあげ部分は耳にかけられる長さを残してカットしているので、耳にかけたり、おろしたり、アレンジも楽しめるスタイルです。ペタッとしがちな後頭部はふんわりとした丸みが出るようにカットしているのもポイントになります」(秋山さん)。
40代に似合う【えり足長めのメリハリ丸みショート】シャープかつ女らしさ際立つ大人なスタイル
【2】エアリー軽快ショート
「ショートヘアはボリュームが出にくくなる40代以上の方に人気ですし、おすすめのスタイルです。とはいえ、髪質やフォルムによってはミセス感が出すぎ、改まった印象に見えてしまうことも…。とくに多毛で毛質が硬く、1本1本が太めという方は、ショートやボブなどの短めのスタイルに動きが出にくいんです。そんな方におすすめなのが、ある程度柔らかさや軽さをカットで出し、さらに表情が出やすくなるよう表面にハイライトをプラスしたスタイル。カット×カラーのハイブリッドで、こなれ感が劇的にアップします」(kakimoto arms 二子玉川店 店長 細畑久寿さん)。
<How to>
「1本1本がしっかりと太くて硬め、ボリュームもあるので、カットの表情が出にくいモデルさんの髪。ハサミでカットすると重くクラシカルなフォルムになりがちなので、レザーカットで髪をやわらかく軽くしながらカットしています。内側にもレイヤーをバランスよく入れ、後頭部に自然な丸みが出るように。すそにはグラデーションを加え、さらに動きが出やすくなるよう調整しています。洗って乾かすだけでも自然にまとまりやすいのですが、アイロンやカーラーでひと手間加えることで軽快な動きのあるスタイルに」(細畑さん)。
カラーは「髪の硬さを和らげ、軽さを出しながら、スタイリング時にも表情が出やすくなるよう、ハイライトを入れています。モデルさんの髪はカラーリングすると赤みが出やすいのが悩み。表面に均等にハイライトをしっかりめに入れることで、退色しても赤みや黄身を感じさせず、髪が少し伸びてきても自然になじむ仕上がりに。ハイライトの色はパーソナルカラーをベースに、瞳の明るさも意識して選んでいます。
ハイライトは細かく入れ、色落ちしてもキレイに見えるよう計算しているので、3~6か月くらい空いてしまってもリタッチできるのもポイント。モデルさんは白髪はさほどありませんが、このハイライトは頻繁に白髪染めをしたくないという方の “白髪ぼかし” にもおすすめです」(kakimoto arms 二子玉川店 カラーリストチーフ 坂口綾菜さん)。
40代に似合う【エアリー軽快ショート】絶妙カット×ハイライトで、剛毛でもやわらかな印象に!
【3】小顔見せ美フォルムくびれショート
「40代以降の大人世代のお客さまにはやはり、ショートやボブなどの短めのレングスは根強い人気があります。横に広がりがちな髪をスッキリさせ、全方位から美しく見え、小顔&リフトアップもかなえるショートスタイル。メリハリをつけたカットで、キュッと引き締まった若々しい印象に見せることができるショートです」(AFLOAT TOKYO Smart Salon 代表、スタイリスト 鈴木 司さん)。
<How to>
「ヘアスタイルのウェイトを上げるようにカットすることで、自然とひし形シルエットに整い、広がりやすい髪にまとまりを出し頭を小さく見せながら、小顔もリフトアップもかなえることができます。後頭部はふわっと丸みがあるように見えますが、無理に膨らませようとせず、襟足をすっかりすぼめるようにカットすることで、フォルムを美しく整えています。
前髪から顔周りは、自然な毛流れが出るように、バランスよくカットしています」(鈴木さん)。
40代に似合う【小顔見せ美フォルムくびれショート】メリハリをつけたカットで広がりを抑えてキュッと若々しく!
「ボリューム不足」を解消するショートヘア【4選】
【1】骨格際立つ丸みショート
「40代、50代のお客さまには圧倒的にボブやショートが人気。ですが、髪がやせてきてボリュームが出づらく、スタイルが決まりにくいというお悩みも…。ニュアンスやボリュームが出づらい髪の方におすすめしたいのが、丸みショートです。頭の形がキレイに見えるよう、襟足や耳回りをタイトに整えメリハリを。
さらに前髪は長めにつくり、おでこやはちを自然にカバーすることで、大人ならではの悩みも解消。大人のかわいさもあるけれどハンサム、顔立ちまで凛として美しく見せてくれるスタイルです」(MINX ginza 副店長、トップデザイナー 関 真吾さん)。
<How to>
「モデルさんはボリュームはあるものの、ふんわりとしたニュアンスが出づらい髪質。やわらかい動き&自然な立体感を出すようカットで調整しています。耳回りと襟足をタイトにカットし、ボリュームが出づらい後頭部にふわっとした丸みが出るように。ぼわっと広がりがちなのでレイヤーはあまり入れず、表面は長めに残して、ざっと手ぐしで乾かすだけでまとまりやすいスタイルに。
前髪は長めにつくり、おでこやはち部分を自然に隠せるように。おろしも、流しも、気分に合わせて前髪に変化をつけ、印象チェンジできるのもポイントです」(関さん)。
40代に似合う【骨格際立つ丸みショート】立体感&メリハリのあるヘアスタイルで顔立ちまで美しく!
【2】程よく女っぽい品格ショート
「ボリュームアップして見せながら女っぽく品のあるスタイルを目指したい方におすすめしたいのが、ショートボブです。カットで丸みを出し後頭部をふんわりさせることで、全方位美人見せ。襟足など浮きがちな部分はタイトなフォルムに整えてメリハリを出しているのもポイントです。
さらにカラーではポイントで明るいハイライトを細く入れ、気になる白髪も自然にぼかしながらも、ふんわり立体的に見えるスタイルに。フォルム&カラーにこだわったショートボブなら、ボリュームが出づらい+白髪が気になる、ふたつの悩みが解消できます」(ABBEY4 スタイリト 奥平航河さん)。
<How to>
「モデルさんは軟毛で毛量も少なめ、さらに1本1本が細いのでボリュームが出にくい髪質なのですが、頭の形に合わせてレイヤーを入れながら、カットで丸み&ボリュームが出やすいよう調整しています。前髪は重くなりすぎないよう、毛流れをつくりながらカット。ショートボブで浮きがちな襟足はおさまりがいいようタイトに引き締め、メリハリを出すことで女っぽいスタイルに。
白髪はさほどありませんが、ちらつく白髪が自然になじむよう、暗すぎないアッシュブラウンのハイライトをところどころに入れています。細く入れたハイライトでふんわり立体的なフォルムに見せる効果も。ボーイッシュに見えがちなショートでも、丸みのあるフォルム&ふんわり見せカラーで程よく女っぽく品のあるスタイルに」(奥平さん)。
40代に似合う【程よく女っぽい品格ショートボブ】丸みのあるフォルムなら、短くてもドラマティックな印象に!
【3】ふんわりまとまる長めショート
「年齢を重ねると髪質が変わってきてなかなか長く伸ばせなくなってきた…というお悩みが多い反面、ショートにしてみたいけれどなかなか勇気が出ない、というお声も多く耳にします。今回はショート初心者にもおすすめのスタイルをご紹介します。ぺったりしがちなトップや後頭部もふんわり見せ、顔型もカバーして小顔見せをかなえ、ショートでありがながらも女性らしいしなやかさもキープ。大人ショートにありがちなジレンマを、あらゆる方向から解消してくれるスタイルです」(marr 中目黒店 サロンマネージャー 土田麻美子さん)。
<How to>
「モデルさんは量は多いのですがねこっ毛なので、ボリュームが出づらい髪質。とくにトップや後頭部にボリュームが出づらいので、若干前下がりにカットして後頭部によりボリュームが出るよう調整しています。顔周りと前髪を頬くらいの長さにしてナチュラルに顔型をカバーして小顔見せをかなえつつ、首元にくびれをつくり、ひし形シルエットに。
女性らしい柔らかなフォルムにもこだわってカットしています。大人世代は顔がバーンと前面に出るのが苦手という方も多いので、自然にフェースラインをカバーできるショートヘアに仕上げています」(土田さん)。
40代に似合う【ふんわりまとまる長めショート】顔型も髪質もカバーして柔らかな雰囲気に
【4】ふんわり丸みショート
「Precious世代に多いのが、髪がやせてきてボリュームが出づらいというお悩みです。さらに顔が下がってきたのを気にされる方も多いので、髪と同時に顔立ちまで若々しく見せるスタイルのご提案をさせていただいています。今回は丸みを出しボリュームを意識したショート。扱いやすく、無理なく若見せさせ、ツヤっぽい仕上がり、バランスのいいスタイルを目指しました」(S.HAIRSALON ヘアデザイナー 横井七恵さん)。
<How to>
「毛量は普通なのですが髪1本1本が細く柔らかいため、ボリュームが出づらくペタッとしやすい髪質。いちばん長いところをあごくらいの長さに設定してカットし、適度にレイヤーを入れてふっくら感を出しています。すそはグラデーションでしめてから、はち上にだけバランスよくレイヤーを入れ、動いたときにふんわりとしたニュアンスが出やすいように。
後頭部にもふんわりと見えるようにレイヤーを入れ、表面の動きも出やすいよう調整しています。前髪は長めかつやや厚めにとり、おでこのシワを自然にカムフラージュできるように。若々しくフレッシュな印象に見せつつ、年齢に合うかわいさも意識しながらもナチュラルな雰囲気に仕上げています」(横井さん)。
40代に似合う【ふんわり丸みショート】ふわっとボリューミーなフォルムで顔立ちまでキュッと!
「クセやうねり」を味方につけるショートヘア【2選】
【1】クセ生かしのこなれショート
「40代以降になるとやはり髪質にも変化が出てきて、ボリュームが出づらくペタッとしてしまう、クセやうねりが気になる、というお声をよく耳にします。クセやうねりなど髪質の変化も生かしつつ、カットのシルエットにこだわってふんわり動きのあるスタイルを目指してみました。ボリュームが出づらいトップや毛先にも適度なふんわり感を出し、顔の印象や頭の形もキレイに見せるショートボブをご紹介します」(S.HAIRSALON ヘアデザイナー 陽香さん)。
<How to>
「髪質的に柔らかく細い毛質なのでボリュームが出づらいというのもありますし、クセやうねりが少し出てきて、ペタッとしてまとまりにくくなってきたというモデルさん。トップにボリュームが出て、後頭部もふんわりとした丸みが出やすくなるよう、頭の形に添ってカットしています。さらに髪の上のほうにも適度にレイヤーも入れて動きも出しやすく。
前髪は長くて重いとよりペタッとしやすいので、長さは保ちつつ軽めで少し透けるような今っぽいシースルーに。もともとのクセを生かしながら、うしろに流れるように軽く巻くだけでこなれた印象に見せることができるスタイルです」(陽香さん)。
40代に似合う【クセ生かしのこなれショートボブ】うねりやクセも味方につけて、ふんわり動きのあるシルエットに
【2】短め前髪のアクティブこなれショート
「大人世代になると顔周りのクセが強くなってきてまとまりにくさが出てきたり、ボリュームが減ってきて頭頂部や生え際の薄毛が気になる、というお悩みをよく耳にします。そんな方におすすめしたいのが、前髪短めのボブスタイル。
眉上の短い前髪をつくることで、顔周りのおさまりがよくなるうえ、薄毛も気にならず、さらに生え際から増えてくる白髪のカバーにも有効。おでこが狭い方でも広い方でも美しいフォルムに見せることができ、アクティブで軽やかな中にもこなれたおしゃれ感が際立つスタイルです」(TWIGGY. スタイリスト 長村玲奈さん)。
<How to>
「ベースはリップラインくらいの長さの切りっぱなしに近いボブ。うしろは少しレイヤーを入れて毛量調整しています。おでこは狭めなのですが、前髪はややトップめからとり、眉上の長さでカットしています。サイドは自然なつながりが出るよう微調整を。耳にサイドの髪をかけたときでもさりげないニュアンスが出るように、少しだけ短い毛を仕込んでいます。顔周りの生え際がしっくりおさまるようなボブなので、ボリュームのなさや白髪、生えグセもしっかりカバーできます。モデルさんは内側にうねりが出がちなクセ毛なのですが、直毛の方でも楽しめるスタイルです」(長村さん)。
40代に似合う【短め前髪のアクティブこなれボブ】オン眉の前髪で、大人の髪悩みをおしゃれにカバー
「スタイリングが簡単」なショートヘア【5選】
【1】小顔見せマッシュショート
「何かとお忙しい大人世代の方から、スタイリングが苦手、スタイリングに時間をかけられない、というお悩みをよくお聞きします。とはいえステキに見せたいという気持ちは譲れないですよね。大人世代に圧倒的に人気が高いショートボブのスタイルをご提案します。頭の形をキレイに見せながらメリハリのあるカットを施しているので、キュッと小顔に見せてくれる効果も! ドライヤーで乾かすだけでもまとまりよく、スタイリングにちょっとひと手間かけるだけで魅力度もアップします」(ABBEY スタイリスト 入口和輝さん)。
<How to>
「顔周りに長さを残した、女っぽさのあるショートボブ。首周りにすっきりと沿うよう、襟足をすぼめるようにカットしています。顔周りは長さを残し、頬骨に沿って自然にフェースラインを流れるようなシルエットに整えることで、ショートとボブの中間のような雰囲気に。長さがある程度あるので、いきなりショートにするのに抵抗がある方でもトライしやすいスタイルです。後頭部は丸みが出るようグラデーションに。
ぺたっとしがちなトップには少しだけレイヤーを入れ、ふわっと柔らかなボリュームが出るよう調整しています。サイドには重さと長さを残し、襟足はしっかり削る。メリハリをつけたカットで女性らしさとこなれ感、さらに扱いやすさ、スタイリングのしやすさをバランスよく両立させています」(入口さん)。
40代に似合う【小顔見せマッシュショート】手間なく時短でふんわりこなれフォルムに
【2】するっとまとまる美ショート
「手軽なスタイリングでまとまりやすく、適度な丸み&ボリュームのある柔らかな雰囲気のショートボブ。ショートヘアだと月イチでメンテナンスしなければスタイルが保てない、というお悩みも多いのですが、毛先を重めに残し、適度なグラデーションで丸みのあるシルエットかつまとまりやすさを出しているので、メンテナンスの頻度も少なく、思い通りのスタイルが保てます」(nuu 代官山 スタイリスト 竹ヶ鼻 唯さん)。
<How to>
「長さはあごとリップラインの中間くらい。毛先はパツッとワンレン気味に重めにカットをしていますが、全体的にグラデーションを入れ、自然な丸みが出てまとまりやすいスタイルに。サイドの毛は耳にかけられる長さを残しているので、耳にかける分量を変えるだけで、シャープに見えたり、より女性らしく見えたり、雰囲気を微妙にチェンジできるのもポイントです。
モデルさんはトップがペタッとしてボリュームが出づらい髪質ですが、ロングやミディアムではなくショートボブと長さが短いのでやはり、髪の重みでぺったりはしづらいと思います。まとまりやすさにこだわってカットさせていただいているので、2~3か月たってもスタイルをキープしていただきやすく、扱いやすいのも魅力です」(竹ヶ鼻さん)。
40代に似合う【するっとまとまる美ショートボブ】絶妙なグラデーションで女性らしいしなやさかを
【3】カーリーウルフショート
「毛先を中心にパーマをかけ、手軽なスタイリングで髪悩みを解消しながら、再現性の高いスタイル。髪にボリュームがなくなってきて動きが出づらくなってきてしまった方はもちろん、髪が硬く太くてニュアンスがづらいという方、髪が横に広がりやすいという方にもおすすめのスタイルです」(Rougy トップスタイリスト 江良 栞さん)。
<How to>
「襟足は少し長めに残してカットし、シルエット的にはウルフショート風に。クセ毛を活かしつつパーマが映えるよう、全体的に毛量調整をし、中間から毛先にかけてはパーマをかけています。中間から毛先にパーマをかけることで、今回のスタイリングのような雰囲気に加え、毛先ワンカール風にも、乾かし方次第で2Wayで楽しめるのも魅力です。扱いやすさを重視し、前髪にも軽くパーマを。
モデルさんはクセがある硬めの毛なので、細いロッド×弱めのパーマ剤を組み合わせてパーマを。ダメージをできる限り少なくしながら、手軽なスタイリングで程よいパーマ感が出せるように仕上げています」(江良さん)。
40代に似合う【カーリーウルフショート】手軽なスタイリングで再現性が高いパーマスタイル
【4】リフトアップ3Dショート
「立体感&メリハリを出して、ふわっと動きのある簡単なひと手間でキマるヘア。ひし形シルエットでウェイトが上がるので、顔立ちもスッキリ見せる効果も抜群です。ぼやけてきた輪郭をキュッと引き締めたいという方にもおすすめのスタイルです」(ZACC vie スタイリト 田中里春さん)。
<How to>
「ペタッとしがちな髪でもナチュラルな毛流れができ、動きが出やすくなるようにカットしています。顔周りにはレイヤーを入れ、前髪から顔周り、もみあげまで自然につながるようにバランスをとっています。うしろは表面だけ短くして、後頭部の立体感&丸みが出やすいように。スタイリングではひし形シルエットを意識しウェイトを上げてメリハリを出すことで、輪郭をスッキリ見せることができます」(田中さん)。
40代に似合う【リフトアップ3Dショート】ペタッとしがちな髪にも動きを出して華やかな雰囲気に!
【5】軽やか丸みショート
「ショートはスタイリングをきちんとしないとキマらなそうだし、時間もかかって大変そう、というイメージもあるかもしれないですが、自分でもササッと手軽にスタイリングしやすいのが前提。毛量、毛質に合わせて程よいバランスにカットを施せば、悩みを解消してこなれた印象に見せながらも、扱いもラクなスタイルを実現できます」(MINX ginza central 代表、ディレクター 河野沙耶佳さん)。
<How to>
「全体的にすいて多毛な髪の毛量調整をして、襟足や正面サイドの毛先は薄くつくってメリハリを出しています。薄くつくることで巻いたときにも抜け感が出て、直毛にもニュアンスを出しつつ軽やかな雰囲気に。後頭部はレイヤーを入れ、丸みが出やすいように調整を。前髪はバランスをとりながら長めに残し、大人っぽくおしゃれな印象に」(河野さん)。
40代に似合う【軽やか丸みショート】直毛や多毛向け、おしゃれなニュアンスショート
- TEXT :
- Precious.jp編集部

















