正解は… 「縦(よし)んば」 です。
意味は「話し手が肯定し難いような、極端な状態を仮に想定するさま」です。
その人が否定したいことが起こる、と仮定する際の言葉ですから、会話中に出てきたら、強い語調になる、印象的なシーンが多そうですよね。さらに、「その人が肯定したくないこと」を仮定して示すということは、その後に対象を否定する、というシーンで使用されるのが一般的です。
たとえば
「縦んば君のくだらない企画が通ったとしても、僕はとても協力する気になれない!」
「縦んばあの店の料理を褒める人がいたとして、そんな味のわからない人間と一緒に食事をしたくないわ」
というような使い方をします。ですので、「縦んば」は記憶にないという方でも、「”よしんば”という言葉の響きがあるセリフが何がしか、記憶に残っていたので、文章の文脈からなんとなく意味がわかっていた」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「よしんば」は日本古来の言い回しで、かつ強い感情を表す際の持って回った言い方なので、この言葉を好んで使う方は、かなりのインテリ、もしくはそうしたイメージをアピールしたい方(笑)でしょう。
そのタイプの方とのやりとりで「読めない」「意味がわからない」は、ちょっと厳しいですよね。この機会に、しっかりおさらいしておきましょう。
…というところで、もう一問、クイズです。
【問題2】
「縦」にまつわる、超難問です。以下の例文の「縦」という漢字は、なんと読むでしょうか? 3つの選択肢の中からお答えください。
「権力を縦にする」
1:たて
2:かさ
3:ほしいまま
常用漢字ではありませんので、かなりの難問ですが、この読み仮名をスマホやPCでデジタル変換してみると、「縦」という漢字がちゃんと出るのです。正解を選んだあとに、手元のスマートフォンに打ち込んでみてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱