「頭皮と顔は一枚皮でつながっている」とはよくいわれますが、たるみやほうれい線を目の前にすると、ついスキンケアや顔のマッサージなどに重きをおきがちです。けれど、言葉の意味どおり、顔と頭皮は皮=皮膚でつながっているのはもちろんですが、内側の筋肉もつながっているのです。首から上の「頭部」という表面積で考えたら、顔は一部分でしかありません。だからこそ、頭皮をほぐすと目を疑うほどの高効果が得られるのです。これはやるしかありません! 驚きの効果をあなたの目でぜひ確かめてください。
たるみ、むくみに効果絶大! 最強のアンチエイジングマッサージ
深頭筋ヘッドセラピスト・山本幸恵さん考案の「深頭筋マッサージ」は、頭皮をもむというよりは、頭蓋骨をつかんだり、筋肉の基底部を頭蓋骨からずらすように行うのが最大のコツです。頭が硬くこっている人は、マッサージしたときに痛みを感じにくいので、リラックスしてゆったりと行うのがポイント。一方、痛みを感じる人はむくんでいる証拠なので、痛気持ちいいと感じる程度にしっかり気味に行うといいでしょう。頭全体をほぐし終えると、たった3分とはいえ、輪郭が変わり、目がぱっちりと開くのをすぐに実感できるはずです。そのほかにも、全身がポカポカしてきて、血流がよくなるのもうれしい効果。
いつどこででもできるマッサージですが、いちばんオススメなのは、お風呂上がりの血行がよくなっている時間。しかも、寝る前だと深く熟睡できる効果もあって一石二鳥です。さっそく4つのSTEPでマッサージをしてみましょう。STEP1、STEP2は動画でお届けします。
■1:前頭部をつまんでほぐし、血流を促進!
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親指と人さし指を黒目の上の延長線上にある生え際におく。頭蓋骨をつかむようなイメージで、グッとセンターに寄せるようにつまむ。1か所につき、2秒間そのまま保ち、生え際から頭頂部へ向かって4回行う。頭全体の血流を促す効果が。
■2:側頭部はギュッと引き上げて持ち上げる
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人さし指と中指で耳を挟むように手のひらを広げる。5本の指でしっかり頭皮を持ち上げるようにし、5秒かけて地肌をスライドさせ、頭頂部で左右の指を交差させる。最後に髪の毛をひっぱるくらい持ち上げて。8~10回繰り返す。
■3:しっかりもんで頭頂部の弾力を復活!
下の写真のように、両手を組み、親指の付け根の関節を頭頂部にのせたら、頭蓋骨から挟むような気持ちで、グッと中央に寄せる。これを5回繰り返す。頭頂部がほぐれると、つながっている前頭部や側頭部などが動かしやすくなるので、しっかりと。
手のつくり方は、親指以外の4本の指を交差させ、親指の第一関節を曲げ、付け根を頭皮におくようにセッティングする。この親指の付け根の関節で頭皮をつかみ、もむ。
■4:目がパッチリと開く! 後頭部は返し押し
手で「グー」をつくり、グーの第二関節を後頭部に当て、テーブルなどにひじをついて準備。頭の重さをグーにかけ、手首を返しながら押していく。1か所につき、4回返し、後頭部のエリアをまんべんなく押して。
後頭部の返し押しするエリアは、耳の付け根の下あたりから、襟足に向かっての左右2か所。眼精疲労などがあると、ゴリゴリッとする可能性が。痛気持ちいい範囲で行って。
前頭部、頭頂部、側頭部、後頭部と4ブロックに分け、まんべんなくほぐしていけば、わずか3分で効果絶大! ぜひ毎日の習慣にしてみてください。
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- Precious.jp編集部
- BY :
- 『Precious7月号』小学館、2017年
- クレジット :
- 【Precious2017年7月号掲載時スタッフ】撮影/玉置順子(t.cube/人物) ヘア&メーク/尾花ケイコ モデル/塚本理絵 構成/長田和歌子、佐藤友貴絵(Precious)