女性のものというイメージの強い巻き物だが、メンズプレシャスでは一貫して、男の色気を香らせるアイテムとしてレコメンドして来た。単純に身を飾るためだけではなく、温度調節にも有効な、肌を潤すような温もりと強靭さを併せ持つシルクツイルという生地は、なかでもおすすめ。男にとって孤独な人生の旅に寄り添う、優しき同伴者となりえるのだ。着飾るというより、男らしさを表現するためのツールとしてとらえ直せば、スカーフのおしゃれは、女性らしく見えてしまうのでは、という恥ずかしさとは無縁。ここではそんなプリミティブにして存在感あふれる、3枚のスカーフを紹介する。

Etro エトロ
ラフなTシャツもシックにまとめる、シルクの繊細なる輝き

ベージュ無地のシルクスカーフはフォーマルになりがちだが、こちらは端を斜めにカットした平行四辺形ゆえ、カジュアルにも合わせやすい雰囲気。ブラウンのTシャツに合わせれば、無造作ながら品格ある着こなしに。

スカーフ¥33,000※35×128㎝・手に持ったショール¥53,000※70×200㎝・Tシャツ¥49,000・中に着たTシャツ¥49,000・パンツ¥59,000(エトロ ジャパン)時計¥2,400,000(カルティエ カスタマー サービスセンター)

Haider Ackermann ハイダー アッカーマン
優雅さと力強さを兼ね備えた、アーティスティックなプリントスカーフ

オフホワイトの地色に、ブラックで網目のような柄をプリントした、強いメッセージ性を感じさせる菱形スカーフ。モノトーンの着こなしにアクセントとして効かせれば、成熟した大人の男ならではの、力強いエレガンスが醸し出せる。

スカーフ¥59,000※111×35.5㎝・シャツ¥138,000・パンツ¥138,000(リフトエタージュ〈ハイダー アッカー マン〉)時計¥2,980,000(パテックフィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)

Bottega Veneta ボッテガ・ヴェネタ
プリーツ加工によって醸し出された、計算ずくの無造作感

多色使いのストライプを施した長方形のスカーフは、プリーツやフリンジといった加工を丹念に施すことで、あえて無造作なムードに仕上げている。ジャケットスタイルに、嫌味のない洒落っ気を与えられる一枚だ。

スカーフ¥33,000※183×57㎝・ジャケット¥225,000・Tシャツ¥44,000(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)サングラス¥70,000(ケリング アイウエア ジャパン カスタマーサービス〈ボッテガ・ヴェネタ〉)

いかがだろうか? 男の巻き物の世界は奥が深いもの。ぜひ、ここで紹介したコーデを参考にスカーフのオシャレに挑戦していただきたい。

※価格はすべて税抜です。※価格は2016年夏号掲載時の情報です

この記事の執筆者
TEXT :
山下英介 MEN'S Preciousファッションディレクター
BY :
2016年夏号「孤高の紳士に、スカーフを一枚」より
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
クレジット :
撮影/熊澤 透 スタイリスト/櫻井賢之 ヘア&メーク/MASAYUKI (the VOICE) モデル/Cuba 構成/山下英介(本誌)