おしゃれなあの人が次に狙うのは? 目利きのダイヤモンド・ウィッシュリスト

センスの光る着こなしに定評があり、本物を見極める審美眼をもつ4人の目利きたちが、「今、欲しい!」と願うダイヤモンドジュエリーとは?

■1:押田比呂美さんのウィッシュ名品は…ハリー・ウィンストンの「マドンナクロス」!

押田比呂美さん
スタイリスト
(おしだ ひろみ)エレガンスにインパクトを与える絶妙なスタイリング術が人気。ディレクションで携わるPrecious創刊15周年記念コラボアイテムも大好評。
ダイヤモンド_1,ネックレス_1
ペンダント「マドンナクロス」¥3,340,000[プラチナ×ダイヤモンド計3.11カラット](ハリー・ウィンストン)

ブランドのアイコンのひとつ、クロスペンダントのなかでも、ラウンドブリリアントカット、ペアシェイプ、プリンセスカットの3つを組み合わせてひねりを加えた「マドンナクロス」。

「久しぶりにクロスの気分が再燃。華やかな輝きのなかにも、力強さを感じさせる存在感を楽しみたいから、サイズはラージ一択。この秋冬は、タートルやVネックのシンプルなニットに、引き算のおしゃれでかっこよくつけたい」と押田さん。

「歌手のマドンナが、プライベートオーダーしたクロスが原型になっているとか。そんな物語が背景にあるのも、ジュエリーにロマンを求める私にとっては心ときめくポイントです」

  • Detail ネックレス_2,ダイヤモンド_2 極細のプラチナワイヤーを使った、手しごとの熟練の技が光る繊細なセッティングで光を最大限に取り込む。

■2:西山栄子さんのウィッシュ名品は…グラフのラインブレスレット!

西山栄子さん
ファッションコーディネーター/ジャーナリスト
(にしやま えいこ)取材や講演、スタイリング、コンサルティングと多岐にわたってファッションに携わる。近著に『50代からのおしゃれバイブル』(講談社)がある。
ブレスレット_1,ダイヤモンド_3
ブレスレット¥4,814,815[ホワイトゴールド×ダイヤモンド計6.83カラット](グラフ)

ここ数年は、カラーダイヤモンドに夢中だったという西山さん。「最近は、無色透明の輝きに改めて惹かれて、ホワイトに原点回帰」したところだそう。

「新富裕層の増加、合成ダイヤモンドの本格的な始動…天然ダイヤモンドは、よく選ばなければならない時代となりました。また、ジュエリーを次代に継ぎたい想いが強いので、その価値がわかりやすいグラフなど、世界的に信頼されるジュエラーで購入します」

また、「(ダイヤモンドを)躍らせる、眠らせない」、というのも西山さんのジュエリー使いの基本だそう。

「宝石箱にしまいっぱなしにせず、動きに合わせてまるで躍るように輝く、デイリー感覚のラインブレスレットが今の私の選択です」

  • Detail ブレスレット_2,ダイヤモンド_4 4本の磨かれたプロング(爪)でダイヤモンドをもち上げ、光を通すようになっているため、極上の輝きを放つ。

■3:青木貴子さんのウィッシュ名品は…ピアジェの「サンライト」イヤリング

青木貴子さん
スタイリスト
(あおき たかこ)大人のリアルモードな着こなしを得意とするスタイリスト。ジュエリーデザインのほか執筆など、多彩な才能を生かして幅広く活躍する。
イヤリング_1,ダイヤモンド_5
イヤリング「サンライト」¥1,475,000[ローズゴールド×ダイヤモンド計約1.65カラット](ピアジェ)

ジュエリーデザイナーの顔ももつスタイリストの青木さん。着用する立場でも、つくり手の立場でも、ジュエリーに求めるのは、「身につけると気持ちが上がる」こと。

「この新作イヤリングは、「サンライト」という名前が表すように太陽の光がモチーフ。温かみのあるゴールドの艶とダイヤモンドの輝きが、モチーフのもつ祝福のムードと相まってタリスマンジュエリーとして欲しいと思いました。地金には繊細な彫金が施してあって、クラシカルな美しさも宿ります」

顔周りが華やぐイヤリングは必ずつけるそう。「幾何学的な美しさがあるので、片耳だけにしてアシメトリーなつけ方を楽しむのも素敵です」

  • Detail イヤリング_2,ダイヤモンド_6 右耳のピアスを着用して、正面(相手側)から見ると写真のように、アルファベットの「C」を形づくる。

■4:五十嵐享子さんのウィッシュ名品は…シャネルの「リュバンドゥシャネル」ブローチ

五十嵐享子さん
ビューティ ディレクター
(いがらし きょうこ)『Precious』では創刊準備からビューティ ディレクターとして、美容特集を担当。大人が目指すべき美容をわかりやすく解説する記事に定評がある。
アクセサリー_1,ダイヤモンド_7
ブローチ「リュバン ドゥ シャネル」¥5,217,500/参考価格[ホワイトゴールド×ダイヤモンド計4.66カラット](シャネル)

「ここ数年、ダイヤモンドのブローチがマイブーム。輝きの位置を自在に変えられるブローチを、日々の着こなしに活躍させています。

シャネルのこれは、リボンなのにモダンで、大人の女性がつけても年齢にふさわしい品格が漂うところに惹かれました。

初めて見たときに真っ先に思いついたのは、ボルサリーノのハットにつける装い。帽子のときの顔周りのジュエリーは、ピアスではなくブローチ派なのですが、マニッシュな帽子とフェミニンなモチーフ、ダイヤモンドとの小粋な三位一体を楽しんでみたい。

日本人のオークル系の肌と、相性のいいダイヤモンドの白い輝きは、年齢を重ねた肌のくすみやハリのない印象を消し去ってくれます。それはもう、心に平安をもたらしてさえくれる力強い味方です」

  • Detail アクセサリー_2,ダイヤモンド_8 裏面は、ブローチピンと一緒にヘアクリップにもなる金具が施されているので、髪飾りとしても活躍。

※掲載した商品は、すべて税抜です。

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PHOTO :
戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)、唐澤光也(RED POINT)
EDIT&WRITING :
下村葉月、長瀬裕起子、中村絵里子(Precious)