デニムスタイルの先駆者セルジュ・ゲンスブールはいつもブレない男であった。彼のスタイルは、冬であっても裸足で白いレペットを履き、パンツはジーンズ、定番のダブル・ジャケットはレノマだった。そんな彼のスタイルを取り入れようとするが、カジュアルが許されたビジネスの場であってもそのような格好はまずできない。やはり大人が求めるカジュアルは少しだけハズすぐらいがちょうど良いのだ。そこで、ラフすぎずちょうど良い大人のカジュアルコーディネートを提案する。

カジュアルコーデに欠かせないスニーカーとデニムをビジネススタイルに!

いつの時代も色褪せることないコンバースのローテクスニーカー

スニーカー¥5,800(コンバースインフォメーションセンター)
スニーカー¥5,800(コンバースインフォメーションセンター)

カジュアルコーディネートに欠かせないのがスニーカーだ。ドレススニーカーやハイブリッドスニーカーなど様々な種類のスニーカーがあるが、やはりキャンバス地の究極のシンプルを極めたコンバースのローテクスニーカーこそ王道スタイルだろう。いつの時代であっても定番であり続けるからこそ、どんなコーディネートにでもすんなりとハマるのだ。

イタリアブランドらしい美脚シルエットが美しいヤコブ コーエンのデニム

ヤコブコーエンのデニムパンツ
パンツ¥53,000(ヤコブ コーエン 東京ミッドタウン店)

デニムもスニーカーと同様にカジュアルコーディネートに欠かせない定番アイテムだ。その中でも特にイタリアのデニムブランド「ヤコブ コーエン」がおすすめ。美しいテーパードシルエット、柔らかい生地感に加えストレッチの効いた穿き心地のよさがあげられる。カジュアルシーンであれば、ライトブルーなどもありだが、ビジネスでの着用を考えるなら、ワンウォッシュくらいの濃いブルーがいいだろう。

デニムとスニーカーを取り入れたジャケパンスタイル

ジャケット¥105,000(トレメッツォ〈タリアトーレ〉) カーディガン¥41,000〈スコット&チャーターズ〉・タイ¥15,700〈ブリューワー〉(ともにシップス 銀座店) シャツ¥25,000(ポール・スチュアート 青山店)パンツ¥53,000(ヤコブ コーエン 東京ミッドタウン店)スニーカー¥5,800(コンバースインフォメーションセンター)バッグ¥65,000(ビームス 六本木ヒルズ〈アカーテ〉)チーフ/スタイリスト私物

単にカジュアルコーディネートを作るのであれば、スニーカーとデニムの組み合わせで十分であるが、せっかくならビジネスで通用するカジュアルコーディネート、ビジカジを提案する。ビジカジスタイルにおいてジャケパンは必須であるが、足元をカジュアルに崩すのであれば、上半身は正統派なコーディネートを意識する。そこで、今季注目のネイビーブレザーを活用するのがポイント。鮮やかなライトブルーのカーディガンにオックス生地のボタンダウンシャツと、ドレスにもカジュアルにも対応できるアイテムを合わせれば、タイドアップをしても堅苦しくならないビジカジスタイルが完成する。

以上、デニムとスニーカーを使ったビジカジスタイルを紹介した。セルジュ・ゲンスブールのように少しやんちゃな格好も魅力的ではあるが、ビジネスを意識するのであれば、ジャケットやシャツなどのアイテムにも気を配らなくてはいけない。王道アイテムだからこそ手を抜くのは厳禁である。

※価格はすべて税抜きです。

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PHOTO :
島本一男
STYLIST :
河又雅俊
EDIT&WRITING :
河又雅俊