英国王室のベアトリス王女が、イタリア人実業家のエドアルド・マペッリ・モッツィ氏と婚約しました。不動産会社を経営するスーパーリッチがお相手だけに、王女がリュクス感の高い艶やかな服を選ぶ機会が増えているようです。

アンドルー王子とセーラさんの娘であるベアトリス王女は、婚約以前から光沢ウエアを巧みに着こなしていました。キラキラ感を押し出しすぎない、「ほんのりシャイニー」のさじ加減が絶妙! 色・素材選びと組み合わせ方がとてもお上手です。【膝下スカート】【ウエストマーク】【レッド×ブラック】という3つのキーワードで、その着こなしを紐解きます。

ウェディングを来年に控えた王女のお見事な着こなしテクニックは、ハッピーな気持ちまでもまとわせてくれそう!

シャイニー素材をノーブルに着こなす!幸せムード漂うベアトリス王女流のエレガントな着こなし6選

■1:【膝下スカート編】膝下丈とプリーツが決め手

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パンプスの細いストラップも華奢感アピールに

シャイニーなスカートは、視線を引き込むパワーが絶大。そのため、膝下丈を選んで、上品に見せるのが賢い選択です。裾丈が不ぞろいのアシンメトリータイプなら、流れ落ちるイメージを強調できます。レッグラインをカモフラージュしながら、優美に見せてくれます。

光沢感がたっぷりのスカートをまとったベアトリス王女は、婚約者と一緒にイベントへ。ブラウン系の色でも、このようなシルクサテン系生地を選べば、程よく華やかさが加わります。秋らしい雰囲気づくりにもぴったり。光沢を引き出してくれるから、アシンメトリーとドレープはつやめき生地との相性が抜群です。

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シックな紺色コートがつや感の引き立て役に

トレンドアイテムに浮上したプリーツスカートは、つやめき生地と組み合わせれば、グラマラスな雰囲気が加わります。膝下丈のレングスともマッチ。プリーツならではの「きちんと感」に、適度なリッチテイストが上乗せされて、会合やお呼ばれにも向く着映え効果を発揮します。

脚を動かすたびに、スカートが揺らめいて、エレガントな見え具合に。ベアトリス王女はワインカラーを選んで、一段と陰影を深くしました。残りのウエアは、つや消し素材でそろえ、スカートを引き立てているのがコーデのポイント。斜め掛けのチェーンポシェットが、まばゆさを添えています。

■2:【ウエストマーク編】渋め色とベルト使いで「程よくグラマラス」に

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リュクス感を高めるラッフルディテール

キラキラ感の高い生地の場合、色とのバランスが重要になります。明るい色よりも渋め色のほうが、エレガントに落ち着いて見せられます。ベルトでウエストマークしてくびれを強調するのは、さらにシルエットをきれいに見せるテクニックです。

きらびやかなワンピースに身を包んで、ブランドのイベントに出席したベアトリス王女。華やいだシーンにふさわしく、グラムなラッフル付きです。共布のベルトでウエストをキュッと引き締めて、メリハリをアップ。まばゆいディテールなのに、くどく見えないのは、ダークな色味のおかげです。

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気品が薫るベロアが醸し出す陰影の艶めき

ベルベットやベロアのような、ほのかな艶めきを帯びながらも、光の反射が控えめな生地は、使い勝手に優れています。ゴージャスに見えすぎないぶん、着こなしが自在に。シックにまとめやすい素材です。

美術館での催しに出席したベアトリス王女は、ベロア風のワンピースをセレクト。アートが主役という立ち位置を踏まえた、出しゃばらないおしゃれは、さすがの気配りです。色の異なるベルトで、きちんとウエストマークして、クラシカルなムードに。タイツを添えて、ワンピースの質感のよさを際立たせています。

■3:【レッド×ブラック編】くっきりコントラストで美人度アップ

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ゆらめくタッセルは細長効果とアクセサリーの役割も叶える存在

シャイニーな生地を取り入れる場合、色や素材のコントラストを意識すると、全体がうまくまとまります。最高のコンビネーションは「赤と黒」。かしこまった席にも似合う、最強のパートナーカラーです。

この日のベアトリス王女は、黒ワンピースの上から、ワインレッドのロング丈アウターをお召しに。つやなしの黒が、赤の光沢を引き立てて、フェミニン度がアップ。レッド×ブラックはパーティーや人前でも、着映えのする色合わせです。

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テーラードのブームで、タキシードも注目アイテムに浮上

赤のワンピースは、目立ち加減が気になりがちですが、黒系のジャケットを重ねれば、シックな印象にスイッチ。つやめき素材を生かすと、パーティーにお似合いの、華やいだ印象に仕上がります。

今度は先ほどの着こなしとは色使いが逆のパターンです。ベアトリス王女は赤いワンピースの上に、襟元がつやめく黒のタキシード風ジャケットをはおって登場。レディー×ダンディーのミックスが印象的です。さらにチェスターコートを肩掛けすることで、凛としたイメージが重なりました。


ベアトリス王女の着こなしが素敵なのは、まばゆい光沢を取り入れながらも、上品に整えているところ。風合いや色のバランスを工夫すれば、きらびやかさをコントロールしやすくなります。このバランスを参考に、シャイニー感のある服を、秋冬のおしゃれレパートリーに加えてみませんか?

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
Getty Images
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃