CAVE DE GAMIN et  HANERÉ
キャーヴ ドゥ ギャマン エ ハナレ 25:30 L.O.
旬の食材を主役にした独創的なフレンチ会席が気負いなく楽しめる

 地下一階の扉を開け店内に入ると、右手にフレンチのカウンター、左の壁越しにバーカウンター、そして、突き当り奥には和の趣が漂う白木のカウンターがある。ひとつの店でありながら、3つのフロアに分かれるような構造になっている。その中から今回紹介するのは、「和のエッセンスを取り入れたフレンチ会席」というコンセプトを持つ和のウンター。そこは、言うなれば「離れ=ハナレ」を想わせる、風情ある大人の空間だ。

 メニューには旬の食材を取り入れた料理が並ぶが、お任せでオーダーする客が多いという。深夜に訪れたなら、新井拓徳シェフに、その日の気分を伝えて、自分のためのコースを出してもらうという贅沢をしてみたい。ワインをはじめ、日本酒、焼酎、ウィスキーのソーダ割りなど、料理に合わせた酒をゆっくりと楽しめるのも、深夜のカウンターならではの特権といえる。

 10年ほど前のパリ修行で熟練のシェフたちから多くのことを学んだという新井拓徳シェフ。そんなフレンチ一筋20年のシェフだが、「キャーヴ ドゥ ギャマン エ ハナレ」で提供する料理で大切にしているのは、和と仏、それぞれのオーソドックスなもの同士を合わせること。そして、常にアイディアに満ちた独創的な料理を作り上げる。それが新井シェフの毎日の挑戦だ。

 さて、今夜がどんな一皿なのか。カウンターに座り、目の前で仕上げをするシェフの手元を見ながら料理を待つ時間も、大きな楽しみの一つなのだ。

カウンターは8席。料理の仕上げを目の前でする新井シェフの手元を見るのも楽しみ。深夜なら、シェフと料理のうんちく談義をしたり、会話も楽しめそうだ
カウンターは8席。料理の仕上げを目の前でする新井シェフの手元を見るのも楽しみ。深夜なら、シェフと料理のうんちく談義をしたり、会話も楽しめそうだ
初がつおのタルタル ¥1,900(税込)。 千葉房総半島の郷土料理、なめろうをベースに、薬味にディルなど、フレンチに用いるハーブをアレンジした前菜の一皿。グラスワインは¥1,300~¥2,200(税込)
初がつおのタルタル ¥1,900(税込)。 千葉房総半島の郷土料理、なめろうをベースに、薬味にディルなど、フレンチに用いるハーブをアレンジした前菜の一皿。グラスワインは¥1,300~¥2,200(税込)
じゃがバタトリュフの炊き込みご飯 ¥2,200(税込)。小さく刻んだじゃがバタを具材にした、かつお出汁の炊き込みご飯。鍋の蓋を開けると広がる、サマートリュフの香りがたまらない。日本酒・一合は¥1,300 ~(税込)
じゃがバタトリュフの炊き込みご飯 ¥2,200(税込)。小さく刻んだじゃがバタを具材にした、かつお出汁の炊き込みご飯。鍋の蓋を開けると広がる、サマートリュフの香りがたまらない。日本酒・一合は¥1,300 ~(税込)
 
 

【問い合わせ先】
■キャーヴ ドゥ ギャマン エ ハナレ
東京都港区白金5-5-10 
COMS SHIROKANEビル B1
TEL: 03-5420-3501
http://www.gamin2008.com/
営業時間/18:00~26:30(25:30 L.O.)、定休日/日曜、祝日
アクセス/南北線、都営三田線「白金高輪駅」4番出口から徒歩約10分

PHOTO :
田中麻衣
EDIT&WRITING :
堀けいこ