お決まりのタキシードで、何も個性が出せずつまらないと思ったら大間違いだ。フォーマルという縛られたルールの中だからこそ、小物などでアレンジを効かせるだけでグッと印象が変わってくる。男のお洒落とはそんな微細なところに出るのである。
タキシードを華やかにする主役級の小物たち
丸いフォルムが愛嬌抜群!「アンソニーペト」のボーラーハット
ラビットファーのフェルト生地を使用したアンソニーペトのボーラーハット。ふわっとした柔らかさや微かな光沢感の美しさに加え、優しい丸いフォルムがお茶目な雰囲気がある。ビジッと着こなしたタキシードに合わせれば、ほどよいリラックス感を生むアイテムだ。
素材にこだわった「10 アイヴァン」のクラシカルな眼鏡
ツーポイントのリムレスで小ぶりなレンズ幅の眼鏡がクラシカルな印象の10 アイヴァン。普通の眼鏡のようだが、テンプルエンドのゴールドは18K、ノーズパッドには最高級の白蝶貝を採用しているなど、つくりの精巧さだけでなく素材も一級品をチョイス。側から見たら決してわからないかもしれないが、そんな高級素材をさりげなく掛けるのもあり。
男の色気はVゾーンにあり!「ターンブル&アッサー」のシャツと「シャルべ」のボウタイ
フォーマルでも、Vゾーンはコーディネートを左右する重要な要素である。ウイングカラーやブザムシャツなどデコラティブな白シャツもよいが、ここはあえてオーセンティックなものを。英国老舗を代表するターンブル&アッサーのブロードシャツは、高めに設定されたな台襟や輝くシェルボタンがクラシカルな印象。何より高密度に織られた生地の発色のよさは、ただただ美しいの一言である。Vゾーンの決め手となるボウタイは、あまりキッチリと結ばれたものはどこか余裕がなく美しくない。シャルベのシルクボウタイであれば適度なボリューム感と丸みのあるフワッとした感じが感が美しく、まるで自分で結んだようなナチュラル感がある。
「タテオシアン」のカフリンクスで袖からチラリと知性を演出
趣味嗜好性の高いカフリンクにシンプルなものはつまらない。会話の糸口になるようなものやちょっと派手なデザインのものを選ぶといいだろう。写真左は、男の趣味性を表したようなギアをモチーフとしたカフリンクス、写真右のカフリンクスは、鮮やかなブルーが美しい天然石のアパタイト。ここで紹介してるのはほんの一例にしか過ぎないのでお気に入りのデザインのものを見つけていただきたい。
足元のエレガンスを格上げする「マリア ラ ローザ」のホワイトソックス
コーディネートを悩ませるのが靴下だ。特に脚を組んだときに素肌が見えるのはもってのほかである。だからと言ってスーツと同色のシンプルな黒のソックスでは味気ない。イタリア・ミラノ発のマリア ラ ローザの発色のよいホワイトのホーズは、オーガニックコットンを100%使用、シルクのようにサラサラとした肌触りが心地よい。細めのリブ編みなのでさりげないニュアンスが出せるのもポイントだ。
エナメルの光沢感が美しい「クロケット&ジョーンズ」のオペラパンプス
男のスーツスタイルは靴で決まるように、タキシードにも同じことがいえる。エナメルシューズならどれもフォーマルに適してはいるが、こちらのグログランリボンとシャープなトゥのオペラパンプスこそ大人の男にはふさわしい。上品でありながら個性も出しつつインテリジェンスな装いも可能だ。
これぞフォーマルのパーフェクトスタイル!
上記で紹介したアイテム(※ボルドーのボウタイとカフリンクを除く)をタキシードに合わせたコーディネート。シンプルに黒で統一しているため、アイテムひとつひとつが派手な主張をせずまとまりがある。タキシードでせっかくエレガントに着飾るのだから、細部の細部までこだわって色気を盛るくらいのほうが箔がつく。
決まった着こなしだからこそ、シャツやカフスなどのアイテムで差をつけたいところ。ルールを守りつつエレガントさを意識しアイテムを選ぶのがいい。
※価格は全て税抜きです。
問い合わせ先
- アイヴァンPR TEL:03-6450-5300
- アンソニーペト TEL:050-5218-3859
- ヴァルカナイズ・ロンドン TEL:03-5464-5255
- フカシロ TEL:03-3851-5325
- トレーディングポスト青山本店 TEL:03-5474-8725
- 日本橋三越本店 TEL:03-3241-3311
- レショップ TEL:03-5413-4714
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク
- PHOTO :
- 島本一男
- STYLIST :
- 河又雅俊
- EDIT&WRITING :
- 河又雅俊