ジル・サンダーが、ふたりの新クリエイティブ・ディレクターのファーストコレクションとなる、2018年リゾートコレクションをミラノで発表しました。夫婦であるルーシー・メイヤーとルーク・メイヤーが創り出す、新たなジル・サンダーのスタイルとは?

ジル・サンダー、2018年リゾートコレクション
ジル・サンダー、2018年リゾートコレクション

ブランドのDNAと新たな要素を融合させた、過去と現在を繋ぐコレクション

ロドルフォ・パリアルンガの後任として、2017年4月にジルサンダーのクリエイティブ・ディレクターに就任したルーシー&ルーク・メイヤー夫妻。

ルーシーは、フィレンツェやパリでファッションに関するマーケティング・デザインについて学んだのち、ルイ・ヴィトンやディオールのデザインチームに在籍。ルークは、N.Y.の名門・FIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)で学んだのち、メンズブランド「OAMC」を立ち上げているなど、夫婦それぞれがファッションデザイナーとして活躍してきました。

ジル・サンダー、2018年リゾートコレクション
ジル・サンダー、2018年リゾートコレクション

そんなふたりのクリエイティブ・ディレクターによるジル・サンダーの2018年リゾートコレクションは、ブランドのDNAを継承しつつも、新たなデザインアプローチを取り入れた、過去と現在を巧みに繋ぐコレクション。

ミニマルな白いシャツや、高度なテーラリング技術に裏打ちされたジャケットなど、ブランドのアイコンともいえるアイテムは健在。しかし、そこにゆったりと広がるシルエットや、ゆるやかにラウンドしたフォルムといった要素が巧みに取り入れられ、マスキュリンとフェミニンが融合したスタイルへと進化を遂げています。

左から/ルーク・メイヤー、ルーシー・メイヤー
左から/ルーク・メイヤー、ルーシー・メイヤー

ルーク・メイヤー「私たちふたり、ともに個人的にもジル・サンダーへの深い愛情をもっています。私たちのヴィジョン は、できる限り深く根ざす、前進する気持ちです」

ルーシー・メイヤー「このブランドには DNA があります。しかし、明確な規約に頼るよりも、もっとデザインへのアプロ ーチ方法があります。例えば文脈の書いてある白紙委任状のように。 アイデアとしては持続するような刷新の方法です。私たちがこれらのアイテムをつくったのは、その アイテムを特定したいからです。私たちはそれらに魂があると信じています」

ブランドのアイデンティティを生かしつつも、新たなスタイルを提案するふたりが手がけるジル・サンダー。2018年春夏コレクションではランウェイデビューを予定している、ルーシー&ルーク・メイヤーのふたりのクリエイティブ・ディレクターによる新生ジル・サンダーから、今後も目が離せません!

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クレジット :
文/難波寛彦