各ブランドの個性をより際立たせたモデルが強い印象を残した、2019年発売の新作を総括! 今、着眼すべき、ラグジュアリーウォッチの新潮流を分析しました。
2019年、新作時計総まとめ!
2000年代に入ってから急速に拡大した、中国をはじめとする高級時計のアジアンマーケット。ラグジュアリーブランドもそこにフォーカスした新作に意欲的に取り組んできましたが、その傾向は少し落ち着いたようです。
そんななか、メンズ、レディス共通して目立ったのが、ラグジュアリーウォッチのスポーティ化。これには2019年が、自動巻きクロノグラフ誕生50周年という大きな節目の年だったことも影響しているでしょう。
レディスウォッチに関しては、機械式ムーブメント搭載モデルがすっかり定着。並行して文字盤やブレスレットの意匠によって、「時計」と「ジュエリー」の境目があいまいになり、まさに「時を刻むジュエリー」の華麗な競演が見られました。
■1:コンプリケーションウォッチを含む、女性のための機械式時計の多様化
時計の真価の大きな部分をムーブメントに見出す女性が年々増加していることに呼応して、各ブランドがそれぞれの個性を生かした本格機械式時計をクリエイト。
高度な複雑機構をデザインに生かし、ジュエリーをあしらったコンプリケーションウォッチやスケルトンなど、そのバリエーションは広がり続けています。
■2:フェミニン&リッチなアプローチが光る、ラグジュアリースポーツウォッチの台頭
20年ほど前から世界的に広まった「女性があえて大ぶりの時計をつける」というトレンドがすっかり定着。ダイヤモンドやエレガントなディテールで彩ったラグジュアリースポーツウォッチは、意思のある時計上級者から大きな支持を得ています。
■3:カラー・マザー・オブ・パールや天然石を用いて、ますます多彩になったデコラティブ・ダイヤル
時計のフェースという限られた面積のなかで、女性らしさやブランドの個性を表現し、第一印象を左右するのが文字盤の素材。マザー・オブ・パールに着色やギョウシェ彫りを施したり、マラカイトやアヴェンチュリンといった天然石を使ったダイヤルは今後、トレンドから定番へと移行しそうです。
■4:もはや「カジュアル」「スポーティ」なだけではありません。ステンレススチール素材のジュエリーウォッチが百花繚乱!
時計のケースやブレスレットに広く用いられるステンレススチール。2019年は、本来のカジュアルでスポーティという持ち味とはまったく異なる、エレガントなイメージに開花させたモデルが多く出そろいました。
ゴールドなどに比べるとアクセシブルな価格も含め、世界の女性にとってうれしい傾向です。
※掲載した商品は、すべて税抜です。
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- ブルガリ ジャパン TEL:03-6362-0100
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- EDIT :
- 岡村佳代、濱谷梢子・中村絵里子(Precious)