【ピッティ アトランダム1】

メインパビリオンの前に、鮮やかな花を描いた巨大な幕が登場。"BOOM PITTI BLOOMS"とは、A.リパーネ氏による花のイラストを帽子やニットなどにデザインし、ミラノでも展示する新プロジェクト。会場内も絵で飾った。

【ピッティ アトランダム2】

昨年急逝した実力派靴職人のベステッティ。ブランドは健在であり、ベステッティの同志が運営する。かつてと全く同じ技のハンドソーンが今も生かされている。足の甲で支える抜群のはき心地を踏襲するローファーの一足、"モンテカルロ"。

【ピッティ アトランダム3】

初出展の「アブストラクト」。有名ブランドに上質なアウターを供給してきた経験を生かし、極薄ナイロンなどをベースに、機能的なアウターを打ち出す。コンサルタントは、「バルスター」を再生し人気ブランドにまで育て上げた辣腕である。

【ピッティ アトランダム4】

日本製のポリエステルを使い、1970年代のスポーツウエアを彷彿とさせるアイテムを生み出した「ザ ジジ」。これまでに比べ、よりカジュアルな雰囲気で、新しい世界観を表現。郷愁感を誘う、少し色褪せた雰囲気のセットアップが最高!

【ピッティ アトランダム5】

今回、断然に目立った素材がリネン。しなやかに加工しながらも、しっかりとした手ごたえを残すリネンのチェック生地で、味わい深いジャケットをつくり上げた「カモシタ ユナイテッドアローズ」。Tシャツを合わせ寛いだ大人の着こなし。

この記事の執筆者
ヴィットリオ矢部のニックネームを持つ本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
Twitter へのリンク