写真をインテリアにする「イエローコーナー(YellowKorner)」とは?
「本やCDを購入するように写真も気軽に購入して、家に飾って欲しい…」という想いから、2006年にパリで生まれたアートフォトショップ、イエローコーナー。100ユーロ以下でアートフォトが買えるというコンセプトが受け、瞬く間に人気となり、ヨーロッパを中心にアートフォトを身近な存在にしたアートショップです。
日本では東京・六本木のミッドタウン、日比谷のミッドタウン日比谷に店舗を構え、中目黒 蔦屋書店、アスプルンド恵比寿店、T.C/タイムレスコンフォート 自由が丘店、横浜の&ima「YellowKorner Shop-in-Shop」、大阪のT.C/タイムレスコンフォート 南堀江店などでも購入が可能。
その最新コレクションを展示する展示会が行われると聞き、Precious.jp編集部では展示会に伺ってきました。
もし写真を中心のインテリア空間をつくったとしたら? 最新展示会を潜入レポート
通常、写真を部屋に飾ろうと思った場合、インテリアが先にあり、それに合う写真を飾るのが一般的ですよね? この展示会ではその発想の逆で、「室内の写真に合うインテリア」が提案されていました。
インテリアを手がけたのは、インテリアスタイリストの川合将人さん。ハーマンミラーとカリモクニュースタンダードの家具が用いられていました。
この展示では、大きく分けて2系統の作品が展示されていました。それぞれの系統ごとにご紹介したいと思います。
■1:親しみを感じつつもモダンさを感じるインテリア!「建築」・「ランドスケープ」
都市の建築や、海、空、地平線といったランドスケープのアートフォトが軸となった、「シンプルな構図で誰が見ても心が落ちつく、もしくは親しみを感じさせながらもモダンな空間を演出」した、と川合さんが語るインテリア提案を、3つご紹介させていただきます。
【1】都市
奥に映るのは都市の風景。インテリアはホテルのロビーをイメージしているそうです。インテリアの中心に据えられたグレーのソファと深いパープルの絨毯が、都市特有のある種の落ち着きと洗練を感じさせてくれます。
【2】海
こちらは、ホテルのベッドルームをイメージしているそうです。枕の上に広がるのは海。瞳を閉じれば、オーシャンビューの開放感あふれる窓から、優しい汐風を感じられそう。
【3】森
オットマン付きのイスを中央に配置したインテリアの奥の壁には、森のアートフォトが。深い森の奥、時間は早朝でしょうか。白い霧の中に光りが差し込んでいます。クラシカルなイスに腰をかけて、そんな森の風景を思い浮かべながら深呼吸をすれば、一時のくつろぎが得られそうです。
■2:強い個性と華やぎ!「カラフルな食材、色面を使ったグラフィックのような遊び心のあるインテリア」
続いて川合さんが、空間に個性や楽しさ、強いアクセントを与え、他との差別化を目指して川合さんがスタイリングしたインテリアをご紹介します。
【1】ミッドセンチュリー
ミッドセンチュリー調のインテリアは、カラフルな色彩が効果的に調和しています。デスクは、1950年代に発売され、今でも売れ続けているハーマンミラーのロングセラーとのこと。1960年台のマンハッタンの広告マンを描いたドラマ『マッドメン』に出てきそうな雰囲気でした。
【2】野菜と果物のアートフォト
奥の2枚のアートフォトは、遠くから見ると花束のように見えますが、近くに寄って見ると野菜と果物でできている印象的な作品です。
この2枚、フォトグラファーの細見恵見さんとビジュアルクリエイターの結城香織さんのクリエイティブユニットが手がけたもの。おふたりは、食べ物の色や形にインスピレーションを受け、フェミニンでありながらもエッジイな力強さをまとった「カワイイ」を表現する活動をしているそう。
ベージュやブラウンなどのシンプルな色味のインテリアが、鮮烈な色彩を放つ2枚のアートを引き立てていました。
以上、アートショップ「イエローコーナー」が提案する、写真を中心としたお部屋のインテリアの提案をご紹介しました。アートフォトを活用して少しインテリアに手を加えてみたら、2020年をまったく新しい気持ちで迎えられるかもしれません。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部