【ピッティ アトランダム6】

先シーズンから展開し始めた「ラルディーニ」"サルトリア"ラインは、毛芯仕立ての本格的なつくりが持ち味である。コロニアルなイメージが伝わるアイボリーカラーのスーツは、しっかりとした感触のリネンを用い、夏の紳士の正装を彩る。

【ピッティ アトランダム7】

「PT」が"キネティック ウルティメイト トラウザーズ"の頭文字をとったコレクション"PT Kult"を発表。化繊素材を使い、伸縮性の高い機能的なパンツが誕生! 右は製作者のジュージアロ氏。左が「PT」のファッシーノ氏。

【ピッティ アトランダム8】

2度目の出展となる日本ブランドの「コヒーレンス」。ピスタチオカラーの1着は、イタリアの名監督ミケランジェロ・アントニオーニが『夜』の撮影時に着用したジャケットを基にして製作。目の詰まったコットン生地を使い、撥水性も抜群。

【ピッティ アトランダム9】

ピッティ初日の夜に、フィレンツェの歴史的な場所でディナーを催す「ブルネロ クチネリ」。今回はなんとボッカチオ作『デカメロン』の舞台となった"ヴィッラ・パルミエリ"での野外パーティ。1300年代の宮殿で極上の食が供された。

【ピッティ アトランダム10】

「ルイジ ボレッリ」の最高級ラインに位置づけられた"ロイヤル・コレクション"のシャツ。サラサラとしたリネン素材の感触に驚愕しただけではなく、柔らかくロールしたワイドカラーは、まさに同ブランドの真骨頂。美しいネイビーだ。

【ピッティ アトランダム11】

圧倒的な量の新作を発表する「ヘルノ」。機能素材を用いたクラシックなアウター類に加え、さらに輝いていたのが、表側にカシミア、内側には得意の5デニール地を使い、極上のダウンのみで表現したヴェスト。実にラグジュアリーだ!

【ピッティ アトランダム12】

日本でも着実に人気が高まる、バッグブランド「セラピアン」。四角い形が印象的なミニボストンは、細部までも美しいバックづくりの技とデザイン性が見事に合致。肌触りのいいレザーに加え、赤味のあるブラウンが個性的な色を演出する。

【ピッティ アトランダム13】

 

初出展を果たした「ティート アルグレット」。誰もが認めるナポリ随一の伊達男、ティート・アレグレット氏が、真のナポリスタイルをディレクションする。剣先を丸く仕上げた大きなラペルのダブルジャケットは、象徴的なスタイルだ。

【ピッティ アトランダム14】

 

コロニアルなイメージは、トレンドのど真ん中である。「ブルネロ クチネリ」は、品のよさが伝わる上品な色彩で、注目のコロニアルな世界観をも構築。薄手のリネンを使ったサファリジャケットは、上質感と大人の雰囲気を自然に伝える。

【ピッティ アトランダム15】

デザイナー相澤陽介氏が「ハンティング ワールド」のディレクターに就任し、ブランド誕生以来、初めてのランウェイのショーを開いた。シンプルなアイテムを合わせた着こなしで、"旅する男"を巧みに表現。今後が気になる仕上がりだ。

この記事の執筆者
ヴィットリオ矢部のニックネームを持つ本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
Twitter へのリンク