【第7問】骨のある魚や蟹など、箸だけで扱いにくい具材をいただく時には、懐紙でおさえると良い。
「NO」と答えたあなた、不正解です。
第6問でも触れた懐紙は、こんなケースでも使えます。
お茶席で使用するイメージが強いかもしれませんが、もともと大変用途の広いアイテムです。
着物が普段着であった時代には、懐紙が、現代で言うところのティッシュペーパー、メモ用紙、ハンカチ、包み紙など、さまざまな役割で当たり前に使用されてきました。「書く」「拭く」「包む」など、どんな用途に使ってもOKなのです。
花嫁衣装や七五三の晴れ着などで、懐中に「筥迫(はこせこ)」を忍ばせますよね? 筥迫は和装におけるクラッチバッグのようなもので、昔はこれに懐紙や化粧直しの道具、少額のお金を入れて携帯するのが、上流階級の女性の身だしなみでした。
ティッシュペーパーのように、水分を吸ってもクタクタにならない和紙製の懐紙は、鍋料理のお席では、特に役立ちそうです。
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱