【目次】
- 【1】スキンケアとメイクアップでリフトアップ!「たるみレス」な顔に
- 【2】アイブロウパレットひとつで叶える「鼻高見せ&美人眉」メイク
- 【3】頰の長さ&もたつきをカモフラージュする「チーク」メイク
- 【4】丸顔をすっきり矯正する、「メリハリ小顔」メイク
- 【5】赤みアイシャドーで叶う、優しげな「トレンド」アイメイク
- 【6】コンサバなグラデーションアイが今っぽく!「抜け感」アイメイク
【1】スキンケアとメイクアップでリフトアップ!「たるみレス」な顔に
1:上がる顔づくりはスキンケアから!潤いでパンパンに満たされた肌は夜まで下がらない
素肌の状態が最高なら、メイクアップは最高に仕上がる! 黒田 啓蔵さんがヘア&メイクアップアーティストでありながらスキンケアにこだわるのは、スキンケアの偉大な力を日々の仕事のなかで実感しているから…。「みなさんのスキンケア、無意識のルーティンになっていませんか。スキンケアを甘く見てはいけません。むくみ、ゆるみ、たるみを目立たなくしたいなら、まずはスキンケアを見直すことが第一です」(黒田さん)。
黒田さんが特に重視しているのは化粧水。「水の潤いを十分に吸わせた肌のハリってすごいですよ。内側からパンと張って、表面にハリとツヤが出て、一日中ヘタらない。そこにメイクするのだから、仕上がりもキレイだしもちもいい。肌を立ち上げるには、まず化粧水。肌がパンパンになるまで入れることです。僕は化粧水だけでも顔立ちは十分変わると確信しています」(黒田さん)。
2:むくむ、ゆるむ、たるむ原因。首の詰まりを流して骨格からスッキリ
黒田さんが化粧水のあとにするのが、意外にも首の詰まりを流すこと。「たるみやほうれい線に悩んでいる人は、首が詰まっていることがほとんど。PCやスマホが手放せない生活では、凝り固まるのは当然ですよね。だから、首の詰まりを流す。それだけで、首がすっと長くなり、目がぱちっと見開かれます。姿勢から上向きになるから、たるみやほうれい線も浅くなるんです」(黒田さん)。また、「スキンケアは肌を整えて終わりではない」と言う黒田さん。「せっかく肌を触るなら、骨格出しまでやりたいもの。いらないものを耳の下に集めて首から流すと、たまったむくみが引き、埋もれた顔の本当の輪郭が掘り出されます。フェースラインをスッキリさせるところまでがスキンケアというのが僕の考えです」(黒田さん)。
3:隠すのではなく目を行かせない。ほうれい線を見せないチークがある
「たるみやほうれい線は、誰にでも必ずあるもので、なくすことはできないですよね。だから、隠すのではなくて目を行かせない、発想を変えることが大事です」(黒田さん)。。たるみやほうれい線を目立たせないためには、チークを見直すのが最適解だそう。「昔は、ほうれい線の溝にコンシーラーやハイライトを埋め込む、なんて方法もあったんですが、令和にそれはナシ。今どき、ほうれい線を目立たなくするには、チークがモノを言います」(黒田さん)。
「いつものチークをほんの少し変えるだけで、頬の印象が一変する」と言う黒田さん。「チークって色鮮やかな色で、本来それだけで目を引きますよね。だから、いつもより少しだけ下めに大きめに入れて、ほうれい線ではなくチークのほうに視線を集めるのです。それだけで顔の下半分の空白が減り、たるんだ頬が締まって見えますよ」(黒田さん)。
4:たるみ取りの秘策⁉いざとなったらヘアでも上げる!女優さんの秘密の「耳上結び」
黒田さんの「上げ」美容の究極といえば、大女優御用達、「黒田スペシャル」と呼ばれるヘアのすごワザです。
「スキンケアで、メイクアップで、顔をとことん引き上げて、最後はヘアでも引き上げる。誰でも疲れて顔がホントに上がらないときってありますよね。女優さんだってあるんですよ。そんなときは『耳上結び』です。耳の上で髪を少しだけつまんで結ぶだけ。上から髪を被せれば見えなくなります。何も難しいテクニックではなく、誰にでもできる簡単なものです。顔の下半分が一気に持ち上がりますよ。実は、耳の上って頬のお肉をリフトアップする支点なんですよね」(黒田さん)。このテクニックは黒田さんの完全オリジナル。今日も大女優のヘア&メイク現場で、ひそかに大技が繰り出されています。
【BEFORE → AFTER】
指名が絶えない巨匠・黒田啓蔵さん流リフトアップの極意とは?スキンケアとメイクアップで、たるみの見えない顔に
【2】アイブロウパレットひとつで叶える「鼻高見せ&美人眉」メイク
【BEFORE:セルフメイク→AFTER:長井メイク】
エステティシャンとしてサロンを経営する野邊さん。接客業ということで、身だしなみには人一倍気を付けているそうで、定期的にデパートを訪れ、B.Aさんから直接情報収集を行うことも。「メイクでいちばん大切にしているのは清潔感です。あとは古く見えないように、定期的に製品やメイクトレンドの情報をアップデートするようにしています」(長井さん)。
「アイブロウパレットひとつで、鼻高と左右対称な美人眉がダブルで叶います」(長井さん)
「アイブロウパレットさえあれば、鼻高と左右対称で自眉のように自然な美人眉の両方を叶えることができますよ。大切なのは、アイブロウパレットの選びかたです。まず、自眉の色に近いグレーorこげ茶と、適度な眉に明るさを出す自眉よりワントーン明るいブラウンがセットになっていること。次に、パウダーが少し硬めであること。柔らかすぎるパウダーは、肌に濃くつきすぎて、いかにも描きました!的な仕上がりになってしまうので注意が必要です。
おすすめは『シャネル』のラ パレット スルスィル ドゥ シャネル N。硬めのパウダーとマットなワックスのセットで、ナチュラルな仕上がりがかないます。まず、左側のワックスを指にとり、眉頭下の鼻のつけ根のワキにノーズシャドーを入れます。ワックスがとても薄づきなのでとても自然な陰影が生まれます。眉は足りない部分を濃い色のパウダーで補い、全体を淡い色のワックスで整えていきます。どちらか一方の眉を先に描き上げるのではなく、左右同時に描き進めていくのがポイントです」(長井さん)。
【鼻高&美人眉をかなえるアイブロウパレット】
【鼻高&美人眉をかなえる5STEP】
<STEP.1>ノーズシャドーをオン
・アイブロウパレット(シャネル)の左側のワックスを指にとり、眉頭下にある骨のすぐ下に指を置き、鼻のワキのくぼみに沿って指を動かします。
<STEP.2>眉頭の足りない部分を描き足す
・アイブロウパレットの右側のダークブラウンのパウダーをアイブロウブラシにとり、左右の眉頭の形を確認して足りない部分に擬似眉を描き足していきます。眉のスタート部分の眉頭の高さと形を揃えておくことが、左右対称な美人眉に仕上げる鍵に。
<STEP.3>眉尻を描き足して形を整える
・同じダークブラウンのパウダーで、眉尻の足りない部分に擬似眉をプラス。このプロセスも左右交互に行うことが左右対処眉を実現させるポイントです。
<STEP.4>スクリューブラシでとかす
・スクリューブラシで眉をとかし、毛流れを整えながらパウダーで描いた擬似眉を肌に定着させます。
<STEP.5>眉全体に明るいブラウンをオン
・アイブロウパレットの左側の明るいブラウンのワックスをチップに取り、眉全体になじませ、眉に明るさとボリューム感をプラス。最後に再度、スクリューブラシで眉をとかせば完成!
【AFTER:目鼻立ちのくっきり感がアップ&左右対称で自然な美人眉が完成】
「鼻高」&「美人眉」をかなえるのは「シャネル」のパレットでした!
【3】頰の長さ&もたつきをカモフラージュする「チーク」メイク
頰の長さを緩和するチークテクニック。ローズブラウンとライトピンクの2色のチークで頰を分断することで、長さやもたつきが気にならないコンパクトフェイスに。
【BEFORE:セルフメイク→AFTER:長井メイク】
メイクが大好きで、移動中はスマホから、自宅やヘアサロンでは雑誌から…と、抜かりなく情報収集しているという山藤(さんとう)さん。「得た情報を実践してみて気に入れば定着させますが、なにせ独学なもので、今のメイクが自分にとってベストなのかどうなのかわかりません…」(山藤さん)。
「チークで頰を分断すると、頰の長さが緩和されてすっきりとした印象に」(長井さん)
「ワントーンな肌は、間延びした印象を与えがちです。正面から見える位置から、頰を分断するようにチークを入れて肌色にメリハリをつけることで、頰の長さが縮まって見えます。まず引き締め効果も得られる濃いめのカラーを斜め上に向けてオン、その上にハイライト効果も得られるライトなカラーを真横に入れます。そうすることで血色感と引き締め効果、立体感をもたらすことができるのです」(長井さん)。
【頰の長さやもたつきをカバーするチーク2STEP】
<STEP.1>頬骨下にローズブラウンをオン
・チークパレット(NARS)右のピンクブラウンをブラシにとり、頬中央部分の頬骨下にブラシを置き、頬骨に沿って斜めに入れます。
<STEP.2>ライトピンクを重ねる
・チークパレット左のライトピンクをブラシにとり、今度は頰の一番高い部分を起点として、真横にブラシを動かします。
【AFTER:長さを感じさせないすっきりとした頰に】
面長さん必見!頰の長さ&もたつきは「2色チーク」で解決できます
【4】丸顔をすっきり矯正する、「メリハリ小顔」メイク
ベースメイクで骨格矯正するテクニック。クッションファンデ+ハイライトで丸顔がすっきりシャープに!
【BEFORE:セルフメイク→AFTER:長井メイク】
ファッションエディターとして活躍中の吉川さん。その美貌とセンスのよさから、女性誌に登場することもしばしば。撮影時にプロのメイクさんに、シャープに見えるメイクを施されることがあるけれど、「シェーディングなどのテクニックを自分で再現するのは難しい…」と吉川さん。「時間とテクニックなしでも失敗なく丸顔をすっきり見せる、ベースメイクテクニックを知りたいです」(吉川さん)。
「艶やかな肌に整えた肌にハイライトを部分的に効かせることで、顔に立体感が生まれ、輪郭まで引き締まって見えるんです」(長井さん)
「まず、顔をすっきり見せるためには、マット肌から脱することがマストです。シェーディングで引き締めるよりも、艶やかに仕上がるクッションファンデとハイライトの投入を。ツヤ感を上手に味方につけること立体感が生まれ、顔全体がキュッと引き締まった印象に。輪郭まですっきりシャープに見えるんです」(長井さん)。
【丸顔をシャープに見せるベースメイクアイテム】
【丸顔をシャープに見せるベースメイク5STEP】
<STEP.1>ベースで肌をフラットに整える
ベース(ポーラ)を肌全体に薄くのばしたあと、目尻や小鼻のワキなど小じわや毛穴が気になる部分のみに少量を重ねづけして、土台をフラットに整えておきます。
<STEP.2>クッションファンデで艶やかな肌に
パフにファデーション(NARS)を適量とり、パフを滑らせながら薄くのばします。パフを折り、目の下のCゾーンのみにトントンと叩き込んで重ねづけを。
<STEP.3>頬になじみカラーのハイライトを
頬骨上からこめかみに向けて、ハイライトを入れます。肌となじむコーラル系のカラーをチョイスして、ツヤ感のみを出すのがポイント。パウダーよりも肌なじみがよく、艶やかに仕上がるクリームタイプがおすすめ。
<STEP.4>目頭、目尻、上唇の山に明るいハイライトを
ハイライトカラーをブラシにとり、目頭・目尻・上唇の山部分にのせます。光が当たる部分にハイライトを効かせて、立体感を演出。
<STEP.5>頬骨上にチークをオン
チーク頬骨の上に「く」の字にチークを入れる。先に入れたハイライトとコントラストがつき、顔全体を引き締め輪郭もシャープに。
【AFTER:すっきりとしたフェースラインが印象的なあか抜けメイクに】
丸顔をすっきり見せる骨格矯正テクニック|クッションファンデ+ハイライトで大変身!
【5】赤みアイシャドーで叶う、優しげな「トレンド」アイメイク
きつい目元を優しく見せるアイメイク。トレンドの赤みアイシャドーを使ったアイメイクなら、上品で優しい目元になれるのです。
【BEFORE:セルフメイク→AFTER:長井メイク】
雑誌やウェブで美容情報を収集して、ピンときた商品やメイクテクニックは積極的に取り入れているという桑原さん。「アイメイクをがんばると、顔がきつく見えてしまうことに気づき、ナチュラルメイクに落ち着きました」
「目元を優しく見せるなら、まぶたをふっくら見せる効果のある赤みアイシャドーがおすすめです」(長井さん)
「程よい血色感とふっくら感こそが、目元を優しく見せる鍵になります。そこで取り入れて欲しいのが血色感とパンプアップ効果をもたらす赤みシャドー。とくにカッパーは、日本人の肌にもなじみやすくおすすめです。暖色シャドーを使ったアイメイク人気もまだまだ続行中なので、ぜひ挑戦してみてください。目元を優しく見せるうえでもう一点ポイントになるのが、アイラインを引かないこと。アイシャドーパレットの締め色をアイライン代わりに目のキワに細く入れたラインレスメイクで、抜け感と柔らかさをもたらして」(長井さん)。
【優しげアイメイクおすすめアイシャドー】
【優しげアイメイク3STEP】
<STEP.1>カッパーをまぶたにオン
・アイシャドーパレット(トム フォード ビューティ)の左下のカッパーをブラシにとり、アイホールに広げます。
<STEP.2>オレンジを重ねる
・アイシャドーパレットの右上のオレンジをブラシにとり、カッパーを塗ったアイホールよりもやや広めに重ねます。
<STEP.3>上下、目のキワにブラウンをオン
・アイシャドーパレット右下のブラウンをチップにとり、上下目のキワにアイラインを引く要領で細くのばします。目尻側にブラウンで「く」の字を書く要領で。
アイシャドーパレット左上のゴールドをチップにとり、目頭側の目の下にのせます。
【AFTER:柔らかな印象のカッパーEYEに】
【6】コンサバなグラデーションアイが今っぽく!「抜け感」アイメイク
マンネリしがちな大人のアイメイク。複数色を使ったグラデーションをやめて、くすんだモーヴ単色で目の際に色をのせるのが、洗練された印象の抜け感アイメイクに仕上げるポイントです。
【BEFORE:セルフメイク→AFTER:長井メイク】
読者モデルとしても活躍している長尾さんは、童顔ゆえに「可愛い系」担当で、チークやリップはピンク系をチョイスされることが多かったそう。「このまま可愛い系のメイクを続けていいのか、このメイクがベストなのか…etc. 自分でもわからなくなってきました。20代のころから続けているグラデーションアイメイクもマンネリ気味です」(長尾さん)。
そんな長尾さんのアイメイクを、長井さんがどのように脱マンネリさせるのか、注目です。
「複数のカラーを使ってまぶたに陰影をつける、コンサバティブなアイメイクはもうおしまい。目元をほどよく引き締めるくすみカラーを単色で使用して、今っぽい抜け感のある目元にシフトして」(長井さん)
「アイホールにミディアムカラー、目の際にシェイドカラー、眉下や目頭にハイライトカラー…と、まぶたにグラデーションをつけたアイメイクは、抜け感が出にくく、堅苦しい印象になりがち。アイメイクで今っぽさを出すなら、アイシャドーは単色使いがおすすめです。今回はブラウン感覚で使える、くすんだモーヴカラーをチョイスして単色で使用します。目元を引き締めながら、眼差しにほんのり色気を宿すことができる大人世代にぴったりなカラーです。ペンシルタイプを選べば、テクニックいらずで旬な目元が完成」(長井さん)。
【旬な抜け感EYEに導くアイメイクアイテム】
【洗練された旬な目元に仕上げる5STEP】
<STEP.1>上まぶたの際にダスティモーヴを
パール感のあるくすみモーヴのペンシルシャドー(ローラ メルシエ・左)を上まぶたの際、二重のラインの内側にのばし、その後、指で上向きにぼかします。
<STEP.2>下まぶたの目尻側にもダスティモーヴをのせて
目の下の際、目尻から3分の1にもくすみモーヴをのばし、指で目頭側に向けてぼかします。
<STEP.3>下まぶた目頭側にハイライトを
下まぶたの目頭側に、パールピンクのペンシルシャドー(ローラ メルシエ・右)をハイライトとして薄くのせます。
<STEP.4>上まぶたの際にアイラインを引いてリフトアップ
<STEP.5>アイラインを綿棒でぼかす
引いたアイラインの上を綿棒でなぞってぼかしてアイシャドーとなじませることで、よりナチュラルな仕上がりが実現。
【AFTER:すっきりと垢抜けた印象のこなれEYEに】
コンサバなグラデーションアイはもうおしまい!単色アイシャドーで抜け感のある今っぽい目元に
※掲載した商品の価格はすべて税込みです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部