数か月前、そぞろにインスタを眺めていたときのこと。虫眼鏡の一覧に現れた、見慣れない靴が目に留まった。明らかに手製靴だが、未知のメーカーだった。それが「Kiyo Uda」だ。拠点は埼玉県にある上尾と、なかなか渋い立地だ。ピンとくるものがあり、訪ねてみることにした。
靴マニアから注目を集めている上尾
靴づくりの世界ランカーが手がけるブランド「Kiyo Uda」
上尾駅から車で5分ほどの場所に工房を構えるKiyo Udaこと宇田川聖紀氏は、34歳の若手職人だった。英国でジョージ クレバリーのアウトワーカーとして働いたのち帰国。
約2年前から上尾に移り、手製靴を製作しているそうだ。基本メイド・トゥ・メジャーだが、多くの場合(宇田川氏の判断による)仮縫いが付き、ビスポーク同様十分仕立て。
で、価格は20万円~(安い!)。ポツリと「いろいろと模索中なもので、採算度外視の状態です」と漏らした氏に、大変好感を覚えた。
※住所など詳細はインスタグラム@kiyo0127より要問い合わせを。
メンテナンスの名店が駅前に!「靴修理otto」
さて、帰京の前にもう一軒気になる店が。駅前にある靴修理の「otto」だ。
大手靴修理店で働いていた澤田 平氏が4年ほど前にオープンした「otto」。コンパクトな店内だが、オールソールをはじめとする本格的な修理を受け付けている。圧巻なのはラバーソールのバリエーションで、シャークソールのような変わり種もそろう。
コーヒースタンドのような店内にはラバーソールがどっさり。あえてオリジナルとは違うソールを付けてカスタムすることもあるという。物見遊山で訪れた上尾で想像以上の収穫があった。
問い合わせ先
- otto TEL:048-729-5040
- 住所/埼玉県上尾市仲町1-7-23
※営業時間などの詳細は店舗HPなどでご確認ください。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2020年冬号より
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- PHOTO :
- 久保田彩子
- WRITING :
- 小曽根広光