最近、都市部では大手企業によるレストランが増え、独自の個性を持った個人経営店はどんどん少なくなってきています。そんななかで、六本木の「華園」は、地に足をつけて淡々と営業しているお店。以前は元麻布にあったのですが、その頃を含めてもう40年近く通っています。

オーナの個性が活きた心から安らげる味と店

「巴里(パリ)のどこかにひっそりとありそうな」と坪内氏が評する内観。テーブルごとに異なるクロスやさまざまな形の照明など、手づくり感にあふれた空間だ。店内にはオーナーの高橋氏が好きだというジャズやクラシックなどが流れ、エキゾチックな空間と不思議な調和を見せている。「Kaen」東京都港区六本木6-15-19六本木アームス1F TEL:0-3401-1051営業時間/18:00~21:30L.O. ※予約制日曜休
「巴里(パリ)のどこかにひっそりとありそうな」と坪内氏が評する内観。テーブルごとに異なるクロスやさまざまな形の照明など、手づくり感にあふれた空間だ。

扉をくぐると、まず内装の雰囲気に魅了されますね。

とても手づくり的で、隠れ家のようなほっとするたたずまいです。オーナーご夫妻の趣味が色濃く反映されていて、とてもセンスがいいですね。

そして、料理も優しく、自然な味わい。これまた心安らぐような魅力にあふれています。

豆腐干絲の和え物/水分を抜いた豆腐を細切りにした豆腐干絲をきゅうり、鶏肉などと和えた冷製料理。前菜感覚ですいすいと箸が進む。数人で分けるのにちょうどいい量。1800円
豆腐干絲の和え物/水分を抜いた豆腐を細切りにした豆腐干絲をきゅうり、鶏肉などと和えた冷製料理。前菜感覚ですいすいと箸が進む。数人で分けるのにちょうどいい量。1,800円
海老と黄ニラの湯葉巻き揚げ/パリッと揚がった湯葉の中から、プリプリとした海老と黄ニラが現れる一品。脂っこさは皆無で、さっぱりとした味わいだ。お酒との相性も抜群。2本で1,400円

個人的には、意識的に「おいしくしよう」と考えすぎた料理はあまり好みではありません。あまりにも計算された料理は、一度や二度、味わうぶんにはいいのですが、何度も食べると疲れてしまうのです。

それに、予約困難な店、行列に並ばなければいけない店も苦手です。気軽に行けて、飾らないおいしさを味わわせてくれるところ。気どらずさりげないホスピタリティを感じるところ。ほっと和んで、楽しく元気にさせてくれるところ。そんな“普通”の店が私にとっては最高なのです。(談/坪内 浩)

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※2019年秋号掲載時の情報です。営業時間などの詳細は、店舗HPなどでご確認ください。

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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious209年秋号より
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