さりげなく余裕をアピールする「ワントーンスーツ」3選

仕事スーツに「知性」を求めるのは、キャリアを重ねた女性なら当然のこと。でも肩に力が入った頑張りすぎのスーツはむしろ時代錯誤な印象になりかねません。人気スタイリストの犬走比佐乃さんは「スーツを選ぶならば、どこかにこなれた要素がないとダメ」と断言します。

犬走さんのおすすめは、「ワントーンスーツ」。ジャケットと同色のボトムに加え、インナーや小物も含めて、全体がワントーンにつながるように統一。しかもちょっとニュアンスのある優しい色のワントーンなら、今までのスーツにない、知的で余裕あふれる仕事スタイルが完成できます。

■1:少しくすんだピンクをていねいに重ねれば、スーツもこなれた印象

ジャケット¥330,000・ブラウス¥135,000・パンツ¥139,000・ベルト¥43,000・バッグ¥287,000(三喜商事〈アニオナ〉) ピアス¥396,000・時計¥3,820,000(ピアジェ) 靴¥79,000(セルジオ ロッシ) [Precious2020年2月号114ページ]

エターナルな魅力を備えたジャケット×パンツ、そして艶やかなシルクブラウス。そのどれもがシックなピンクベージュの濃淡で調和し合い、ワントーンで溶け合っていく、まさに理想のスーツスタイル。ふんわりとはおるジャケットは、着心地も軽やか。

「ワントーンスーツ」の着こなしは…スーツの堅さを払拭する優しい色調がお約束

繊細な色をていねいに重ねて完成させるワントーンのスーツスタイル。

全体の色調を損なわずに成功させる鍵は、ジャケットとボトムをつなぐインナー選び。スーツと同色にこだわることは原則ですが、艶のある素材にしたり、プリントを投入したり、なじませながら、さりげなく個性を添えれば、余裕あふれる着こなしが完成します。

■2:インパクトある色味を重ねたワントーンは、柄の投入で小粋に!

コートジャケット¥420,000・パンツ¥98,000(キートン)、ブラウス¥79,000(和光〈アスペジ〉)、バッグ¥328,000(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴¥79,000(セルジオ ロッシ)  [Precious2020年2月号115ページ]
コートジャケット¥420,000・パンツ¥98,000(キートン)、ブラウス¥79,000(和光〈アスペジ〉)、バッグ¥328,000(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴¥79,000(セルジオ ロッシ) [Precious2020年2月号115ページ]

ピーコックブルーでまとめたきれい色の着こなしは、複数の色がミックスされたプリントブラウスをつなぎ役にして、ワントーンを。色使いが平坦にならず、センスのよさも輝きだす。バッグと靴はシックなグレーで統一すると、着こなし全体が落ち着いた雰囲気にまとまって。

■3:グラデーションでつくる「きちんとしたたたずまい」に、大人の余裕が香り立つ

ジャケット¥630,000・パンツ¥340,000・バッグ¥330,000・靴¥80,000(ジョルジオアルマーニ ジャパン〈ジョルジオアルマーニ〉)、ブラウス¥72,000(yoshie inaba) [Precious2020年2月号115ページ]

ほんのり光沢のあるゴールドベージュのパンツスーツを主役に、優しく上品なワントーンコーディネートを実践。インナーと靴は、スーツよりもワントーン明るいベージュを合わせると、リッチな奥行きが生まれ、一歩先ゆく洗練されたおしゃれが実現。

※掲載した商品は、すべて税抜です。

問い合わせ先

PHOTO :
水田 学(NOSTY/人物)、小池紀行・池田 敦(パイルドライバー/静物)
STYLIST :
犬走比佐乃
HAIR MAKE :
重見幸江(gem)
MODEL :
渡辺佳子
COOPERATION :
B&B Italia Tokyo、パシフィックセンチュリープレイス丸の内
EDIT&WRITING :
小林 綾、竹市莉子(HATSU)、 喜多容子(本誌)