寒い冬に「大人が飲むホットドリンク」といえば思い浮かぶのは、コーヒー、紅茶あたりが一般的ですよね。

ココアは、その甘~いお味から、「子どもが飲むもの」と認識している人も多いのでは。でも、冬場になると、大人だって温かくて甘いココアを飲みたいときもありますよね。そんなココアの特集が、先日人気バラエティー番組『マツコの知らない世界』で放送されました。

プレゼンターはココアと運命をともにすることを決意した女性、前田貴子さん。ベルギーでショコラティエとして働いていたところ、知人のココア専門店が閉店すると聞いて、店を引き継ぎココア道の追求を決めたのだとか。

前田さんは、ココアは子どもの飲み物ではないと断言。大人も楽しめる絶品ココアを広めています。

本記事では、そんな前田さんが番組で教えてくれた、自宅でできるおいしい「大人ココア」のつくり方や、わざわざ足を運んででも飲みたい「お店ココア」、絶品「ココアスイーツ」についてご紹介します。

自宅で「市販のココアを一番おいしく飲む」淹れ方

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「ちょっと手間をかけるだけで、本当においしくなります」と前田さん

ココアは、ただココアパウダーにお湯を注げばいいというわけではありません。もちろんそれだけでもおいしいのですが、もっと最高においしく飲む方法があるのだとか。

以下が、前田さんの提唱するココアの淹れ方です。

①ココアパウダーと牛乳を、商品に記載の量を用意する。
②用意した牛乳の1/3を小鍋に入れ、約45度に温める。
 ※牛乳を全量入れてしまうとダマになりやすいため、1/3に!
③②の牛乳が温まったらココアパウダーを入れ、ココアパウダー自体が温まるようによくかき混ぜる。
④全体に火が通ったら残りの牛乳を入れて、よくかき混ぜる。
⑤お好みの温度にして、カップに注げば完成。
 ※茶こしを使って入れれば、さらに喉越しのなめらかさがアップ!

こちらの淹れ方でココアを飲んだマツコさんは、「濃い! 私たちがいつも飲むココアって『甘い』が先にくるじゃない。でもこれは、コーヒーを飲んだときのように香りがまず来るの。今まではお慰め程度にココアが入っていただけなのね」と、その味の違いに驚いていました。

前田さんいわく「鍋でココアを温めることで、味に深みが出る」とのこと。洗い物が増えても、鍋でつくる価値はありそうです!

大人でも楽しめるブレンドココア6種

ココアにチュロスやオレンジがのっている
ココアをさまざまなドリンクと掛け合わせることで、また新たな味わいが楽しめる「ブレンドココア」もおすすめ

コーヒーの「ブレンド」は、別々の産地で採れた豆を混ぜ合わせることを言いますが、ココアの「ブレンド」は、ココアとは違うものを掛け合わせて新しいフレーバーにすることを言うのだそうです。

前田さんは、番組内で以下のブレンドココアを提案していました。

・ココア+ラム酒→チョコレートボンボンの中身のような大人の甘さと香りが楽しめる。
・ココア+ソーダ→炭酸で上品な清涼感が楽しめる。アイスクリームを乗せればココアクリームソーダに!
・ココア+赤ワイン→甘さの中にワインの香りが漂うレッドワインココア。大人の女性におすすめ。
・ココア+紅茶→茶葉の香りがいいティーココア。休日のカフェ気分が味わえる。
・ココア+オレンジジュース→酸味と香りのミックスが絶妙のオレンジココア。
・ココア+コーンスープ→甘さ控えめの生クリームをのせて、カイエンペッパーを散らせば完成。コーンスープのコクがクセになる風味に。

ココアがこれだけさまざまなものと合わせられる理由は、程よい油分がブレンドする飲み物の香りや旨味を包み込んで一体感が出るからなのだとか。

飲み比べしたマツコさんのイチ押しは、「ココア+ラム酒」のブレンド。逆に、一番渋い顔をしていたのは、コーンスープとの掛け合わせでした。ただ、コーンスープに関しては「クセになる人がいるのはわかる」とも話していたので、怖いもの見たさで一度試してみるのもいいかもしれません。

「ココア=子どものイメージ」を払拭するココア店

「おうちココア」に続いては、足を運んででも飲みたい大人の「お店ココア」を提供する前田さんおすすめのお店を2軒、ご紹介します。

■1:深みのあるコクはコーヒー超え!「大人のココア」/ココア専門店 ここ和

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一番手前「大人のココア」¥500(税込)

ココア好きの有志が集まり、アイディアを出し合ってメニューをつくっているという珍しいスタイルのお店「ここ和」から紹介されたのは「大人のココア」。

オランダ産のピュアココア(無糖)を使用し、深みを増すために粉のまま加熱。また、砂糖ではなくマシュマロとはちみつを使って甘みを出しています。

「甘さが超控えめ! おいしい。子どもは『もっと甘くないと飲めない』とか騒ぎ出しますね」とマツコさん。マツコさんお墨付きのビターな大人味です。

問い合わせ先

  • ここ和 
  • 営業時間/12:00~18:00 ※金曜日のみ12:00~23:00
    定休日/月曜
  • TEL:049-211-5107
  • 住所/埼玉県川越市中原町1-10-6

■2:大人も納得のほのかな甘み「ほうじ茶クリームココア」/マールブランシュ (MALEBRANCHE)京都北山本店

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「ほうじ茶クリームココア」¥880(税込)※2月末終了予定

京都の名物土産であるお濃茶ラングドシャ「茶の菓」を販売している、マールブランシュ(MALEBRANCHE)の京都北山本店でいただけるのは「ほうじ茶クリームココア」。

こちらもオランダ産のピュアココア(無糖)が使われていますが、なんと甘みを引き出すために隠し味として少量の食塩が入っているのだそう。さらに大人向けにするため、ココアの上にはほうじ茶クリームがのっています!

このクリームに使われるほうじ茶は「茶の菓」と同じ茶葉からできるもの。横に添える「茶の菓」と一緒に食べるのがおすすめです。

「あ、ほうじ茶クリーム! ほうじ茶はこの間(番組で)やったばかりだからわかった。ぜんぶが甘さ控えめね」とマツコさん。2月末に終了予定の限定品なので、気になる方は急いで行ってみてくださいね。

【関連記事:『マツコの知らない世界』おすすめの「ほうじ茶スイーツ」5選!控えめな甘さと香ばしさが魅力】

問い合わせ先

チョコレートに負けない!絶品ココアスイーツ

さらに番組では、「チョコレートの陰に潜んでいたココアが、ついにチョコレートから主役を奪取!」とも言えるような、絶品ココアスイーツが紹介されました。

ココアだから出せる軽い口当たり「サンファリーヌショコラ」/ラトリエ ヒロ ワキサカ(L‘ATELIER HIRO WAKISAKA)

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「サンファリーヌショコラ」¥1,700(税抜)

「サンファリーヌ」とはフランス語で「小麦粉を使っていない」という意味。生地には小麦粉を使わず、ココアパウダー、砂糖、卵、牛乳、バターのみでつくられています。

小麦粉ではなくココアパウダーを使っているため、しっかりとしたカカオの味わいと柔らかな口どけ。上にかかった塩キャラメルソースとの相性もよく、ローストしたアーモンドとカカオ豆がトッピングされているためザクザクとした食感も楽しめます。

マツコさんも「見た目はチョコよね」と驚きながらも、大人のビタースイーツを堪能していましたよ。

問い合わせ先

  • ラトリエ ヒロ ワキサカ 
  • 営業時間/11:00~19:00
    定休日/月
  • TEL:044-281-3865
  • 住所/神奈川県川崎市中原区小杉町2‐276‐1 パークシティ武蔵小杉ザガーデンタワーズイースト1F

「たまに無性に恋しくなって飲む」くらいのイメージだったココアが、こんなに奥深いなんて驚きです。ココアに含まれる「カカオポリフェノール」には、美肌効果や冷え性改善効果など、女性にとって嬉しい効果がたくさんあります。これからはおうちでも外でも、もっと“大人ココア”を堪能したいですね!

この記事の執筆者
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WRITING :
篠原亜由美