ファッションジャーナリストの藤岡篤子さんが、現在開催中の2020年AW コレクションの様子をリアルタイムでお届けしている本企画。本日は、ミラノコレクション5日目の様子を、現地からレポートします!
ミラノ コレクション最終日。コロナウイルスの影響でコレクションがキャンセルに
ciao、藤岡篤子です。
いよいよミラノコレクション最終日です。今日は朝いちばんで GIORGIO ARMANI(ジョルジオ アルマーニ)の広報の方から電話があり、ミラノコレクションのトリを飾る、ジョルジオ アルマーニのショーへの招待がキャンセルになったことを告げられました。
原因は、コロナウイルス。ミラノ市があるイタリア北部では新型コロナウイルスの感染者が急増し、拡大の恐れがあるとのことで、今回はネットの中継のみで公開(無観客でのショー実施)する決定を下したとの内容でした。
ジョルジオ アルマーニのショーが拝見できないのは残念ですが、大御所だからこそできた大英断、半年もかけて準備してきたコレクションですので、ライブストリーミングで見ることにいたします。
それにしても、とうとうヨーロッパまでコロナウイルスの影響がきたのか……と、ちょっと慄いています。街にもマスク姿の方が、増えてきました。
やっぱり「色」がキーワード!ミラノのファッショントレンド総括
ジョルジオ アルマーニで装ったエレガントなマダムたちの姿はスナップできませんでしたが、今季のミラノのおしゃれ傾向と、DOLCE&GABBANA(ドルチェ&ガッバーナ)のショーの雰囲気をご紹介させていただきます。
「ワントーン配色」で着こなしをアップデート
この春は、やっぱりワントーングラデーションが人気。ピンクとオレンジは今季の最強配色のひとつ。この色を選ぶだけで、シンプルなシルエットの服がトレンディーな表情に早変わりします。イチオシです!
コンサバティブな印象になりがちなノーカラージャケットには、広幅のサッシュベルトをアクセントに。新しいボリューム感を味方につけて、脱・コンサバです!
「ブラック&ホワイト」にプラスワンカラーが今どきモード
となると、西の横綱はやはり「ブラック&ホワイト」にプラスワンカラーの最新配色。
こちらのマダムは、ブーツもホワイトという徹底ぶりですが、ブルーフレームのサングラスが、カラーアクセントに。この春はカラーフレームのサングラスをひとつワードローブに加えると、スタイリングがフレッシュに変化しそうですね。
永遠のベーシックカラーはミニマルな「ブラック」
そして、ミラノといえば、永遠のベーシックカラーである「ブラック」も外せません。立体感のあるシンプルなお洋服で挑戦すると、抜群にかっこいいスタイルですね。
こちらのマダムが選んだのは、ウエストを絞ってフレアーを強調した、テーラードのラップドレス。この構築感が黒を一段と高級に見せています。パンプスも久しぶりに見ましたが、大人の膝丈ドレスを軽やかに見せるうえで、欠かせません。
ミラノのラストコレクションを飾った「ドルチェ&ガッバーナ」は、職人技術を場内で披露
今シーズンのラストコレクションとなった「ドルチェ&ガッバーナ」は、会場演出からすでにコレクションが始まっていました。
今回はロビーにアルチザン(職人)達の手仕事を見せるコーナーも設置されていました。
コレクションで登場した手編みのニットや刺しゅうの技が、間近で見られる機会はなかなかありませんので、とても興味深かったです。
さて、これでミラノコレクションは終了です。コロナウイルスの状況が心配ではありますが、明日からはパリコレクションの様子をレポートいたしますので、引き続きお付き合いくださいね。
本日は、2020年AW ミラノコレクションDAY5の様子をお届けしました。藤岡さんのインスタグラム(@fiorinatokyo)でも、ミラノコレクションの様子が投稿されています。気になる方は、チェックしてみてくださいね。
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- TEXT :
- 藤岡篤子さん ファッションジャーナリスト
- WRITING :
- 藤岡篤子
- EDIT :
- 石原あや乃