1967年にわずか500台だけつくられた、木村伊兵衛も使っていたというライカ『M4』初のブラックペイント。それがマニアの間で珍重されるシリアルナンバー1181501〜1182000までのモデル、通称「1181番台」です。
特別なオーラを放つ、「1181」番台のブラックペイント
ライカのヴィンテージカメラ
ファインダー切り替えレバーの根元に施されたカニ目……などなどその違いは多いが、なかでも特筆すべきは、しだいに表面が粒状に浮き上がってくる独特の塗りにあります。この質感と、ペイントが剝げ、剝き出しになった真鍮(しんちゅう)とのコントラストに取り憑かれた黒皮病(笑)のライカマニアは多数。
今やショップにはほとんど出てこない、貴重な個体です。ちなみに私は操作感の好みで、レバーは『M2』仕様に変更しています。(談・富田拓朗/「ソルフレア」取締役会長)
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2020年冬号より
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