Zippoの創業者であるジョージ・G・ブレイズデル(1895~1978年)は、1930年代初頭、着火に両手が必要だった、当時の使いづらいオーストリア製ライターに四苦八苦している友人を目にしたことをきっかけに、新しいライターのデザインの追求をはじめた。
一度点火すると効率よく燃焼する、ランプの煙突型火屋に着目したブレイズデルは、デザインを改良。1932年、両手を使わず簡単に着火し、風にも強い、オリジナルのライターを開発した。当時米国を代表するブランドとして知られていた「ジッパー(zipper)」という言葉の響きが気に入っていた彼は、そのライターをモダンな響きを感じる「Zippo」と命名し、当時1ドル95セントで販売していた。
製造数は5億5千万個を超える!ジョージ・G・ブレイズデルの偉業
ジョージ・G・ブレイズデル生誕 125周年記念モデル
誕生から約90年、風に強いZippoライターは米国を象徴とするブランドとなっただけではなく、米国文化全体を象徴するものとして確固たる地位を築いてきた。第二次世界大戦時の米軍への貢献、1960年代にはコンサート会場での演奏者への賞賛として観客が、ジッポーの炎を掲げる“ジッポーモーメント”での利用、また、これまでに2000以上の映画作品に取り上げられ、世界中で最も親しまれているライターブランドとなった。
現在は、ブレイズデルの孫であるジョージ・B・デュークがジッポー社の会長を務め、高品質のライターを誕生の地・米国ペンシルベニア州ブラッドフォードで生産し続けている。
最新技術で表面にZippoの歴史をデザイン
ジョージ・G・ブレイズデル生誕 125周年記念ライターには、社内エンジニアチームとライター装飾デザインの専門家によって開発されたZippoの新しい360°画像イメージング技術を採用。繊細なデザインを滑らかに彫ることを可能にした高精度レーザー彫刻技術と、特殊なグラフィックデザイン技術を組み合わせ、ライターの表面に、モノクロ写真のように鮮明なデザインを実現している。
2016年に導入したマルチカット手法にならい、360°画像イメージング技術はライターの表裏、左右にもデザインを施すことができる。今回の限定モデルでは、会社のアーカイブに保存されていたジョージ・G・ブレイズデルのお気に入りの写真を中央に配し、Zippoをグローバル企業へと押し上げた生涯保証、1947年のクライスラー・サラトガを使ったZippoの宣伝車、そして開発のヒントとなった象徴的な煙突型の火屋のデザインが周りに描かれている。Zippoを、米国を象徴するブランドへと導いた創業者ジョージ・G・ブレイズデルへの敬意を表す貴重なコレクションとなった。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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