多岐に渡るビジネスモデルが生まれ、仕事着=スーツという概念はもはやひと昔前。とはいえ、スーツ自体が男らしさを象徴するアイテムであることに変わりはない。時代の流れに応じてスーツの着こなしそのものを考え直さなければならない時が訪れているのだ。
スーツの着こなしとは言うものの、スーツ自体に大きな変化はない。逆を言えば、これだけカジュアル化が進んでいる今だからこそ、仕立てのよい正統派なスーツが格好よく見えるのではないだろうか。しかし、ビジネスを想定すのであれば、色使いやアイテムなどにどうしても偏りがでてしまうが、ファッションとして捉えたらどうだろうか?自由な色使いをすることで、スーツの着こなしを無限に楽しむことができるのではないだろうか。そこで、従来のビジネスシーンだけでなく、ファッションとしてのスーツの着こなしを提案する。
究極にして王道!男がいちばん格好良く見える、階級別スーツスタイル
■初級編:ビジネスシーンを踏まえつつVゾーンを大胆にアレンジ!
スーツの中でもネイビーはビジネスカラーの強い色。そこで、Vゾーンはやや大胆な着こなしを。ピッチ幅の太いストライプシャツに大きなペイズリー柄のタイを合わせれば、ビジネスシーンではお決まりのトーン・オン・トーンのコーディネートでも華やかさが一気に加速する。多少お洒落を許される会社ならこれくらいの大胆さはあり?
■中級編:個性が強い色も、ファッションとしてならあり!?
ビジネスシーンではありえない、オリーブのスーツにキャメルのシャツといった個性的な組み合わせも、ファッションとして捉えるならむしろマッチしている。大胆なダイヤ柄のネクタイを合わせ、足元を軽やかに外せば洒落たスーツの着こなしの完成だ。
■上級編:暑い夏だって凛々しくスーツを着こなしたい!
スーツにハットの組み合わせでややクラシカルな印象を持たせつつも、カジュアルなギンガムチェックのシャツにニットタイ、スエードのスリッポンなどリラックスしたアイテムをミックスすることで、リゾート地にでもいそうな紳士像を。カジュアルなアイテムをミックスしてもスーツだからこそ、きちんとした着こなしを見せてくれるのである。
スーツがビジネスだけのスタイルだというのは、ひと昔前のことである。ファッションとして捉えることで、いかようにも、そのスタイルは変化するのだ。幼い頃に大人のスーツスタイルに憧れを抱いていたことと思うが、今度は自分たちの番であることを自覚していただきたい。スーツはこんなにもお洒落なんだぞ!と次の世代に繋ぐ語り部となっていただきたい。
※価格は全て税抜きです。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)
- STYLIST :
- 河又雅俊
- EDIT&WRITING :
- 河又雅俊