ヴィンテージとは今や、若者たちの専売特許ではない。大人たちの成熟したライフスタイルに欠かせない、知性と目利き力が問われる嗜好品なのだ。ここではそんなヴィンテージの醍醐味を知り尽くしたひとりの紳士の、ラグジュアリーなスタイルを追いかけてみよう。
大人がたどり着くヴィンテージライフ
本物にこだわり尽くしたヴィンテージミックスの頂点『Ralph Lauren Purple Label×Vintage』
イタリアで職人が仕立てた究極のテーラードジャケットと、粋人が辿り着く究極のジーンズ、1960年代のリーバイス『501XX』。ふたつの究極が融合した装いからは、本物にしかないオーラが漂う。
Mr.Vintage’s Favorite『MorganRoadster』
令和の時代において、新車で買える唯一の英国クラシックカー「モーガン」。木材やアルミ、レザーを使い、昔ながらの手作業で組み上げた流麗なボディ。そして6気筒エンジンと6速マニュアルトランスミッションによる、官能的なドライビング体験。そのすべてが、男の魂を否応なく昂らせる。クラシックな装いでこそ映える、現代を生きるヴィンテージカーである。
ハンティングスタイルを洗練された都会の装いに『Berluti×Vintage』
ヘミングウェイも愛したハンティングジャケットの名品を、テーラードコートやベルルッティのブーツを使い、ラグジュアリーな装いへとアップデート。
ヴィンテージラバー必携のタイムピース『Cartier×Vintage』
大胆にカーブをつけた縦長のケースや、12時と6時位置に配したアラビア数字など、『タンク』コレクションの中でもとりわけアール・デコの香りを濃厚に漂わせる時計『タンクサントレ』。もともと1921年に誕生し、2017年によみがえったこの名作は、スーツはもちろんカジュアルな装いにもマッチする人気作。ラフに陥りがちなヴィンテージスタイルは、こんな一本で差をつけたい。
シンプルな着こなしにこそ本物の風格が必要だ『Tom Ford×Vintage』
研ぎ澄まされた美意識を持つ「トム フォード」のレザーブルゾンには、凡百のジーンズはそぐわない。セクシーなシルエットと風格あるデニム生地を併せ持つ、1970年代の『501』でなければ!アイウエアも金属加工が圧倒的に精細な、ヴィンテージものにこだわって。
アメリカとフランス、異なる「粋」をひとつに『Hermès×Vintage』
近年再評価の機運が高まる、アメリカのカジュアルブランド「ウィリス&ガイガー」のハンティングジャケット。タフなディテールに心惹かれるこちらには、「エルメス」の大判スカーフをひと巻き。大人のエレガンスを添えて着こなしたい。
ラフなのにラグジュアリーなターコイズジュエリーの効果『AlmostVintage』
ナポリ仕立てとヴィンテージという意外性『Dalcuore×Vintage』
ナポリ仕立ての極上ネイビージャケットは、意外だがリラックスした構造ゆえカジュアルアイテム、なかでもミリタリーパンツとの愛称は抜群。デニムシャツはタイドアップするなど、大人ならではの流儀で着こなそう。
Mr.Vintage’s Favorite『The SG Club』
「ブライスランズ」の共同経営者にして、クラシック業界におけるヴィンテージミックスの立役者と言われる男、イーサン・ニュートン氏(写真右)。彼が行きつけにしているのが、渋谷・神南のバー「The SG Club」だ。N.Y.ギャングの隠れ家を彷彿させる空間と、世界一のバーテンと名高い後閑信吾さんのカクテルを楽しみながら、ヴィンテージな時間を過ごしたい
紳士のヴィンテージミックスにタイドアップは必須『Tagliatore×Vintage』
ヴィンテージのシャツをタイドアップし、ナポリ仕立てのスラックスとミックスする。そんな、成熟した大人ならではのヴィンテージミックスにも挑戦してみたい。枯れた印象を打ち消す、ターコイズジュエリーも忘れずに。
※2020年冬号掲載時の情報です。価格はすべて税抜です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2020年冬号より
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- PHOTO :
- 熊澤透
- STYLIST :
- 櫻井賢之
- HAIR MAKE :
- MASAYUKI (The VOICE)
- MODEL :
- Yaron
- 撮影協力 :
- The SG Club