ヴィンテージとは今や、若者たちの専売特許ではない。大人たちの成熟したライフスタイルに欠かせない、知性と目利き力が問われる嗜好品なのだ。ここではそんなヴィンテージの醍醐味を知り尽くしたひとりの紳士の、ラグジュアリーなスタイルを追いかけてみよう。

大人がたどり着くヴィンテージライフ

本物にこだわり尽くしたヴィンテージミックスの頂点『Ralph Lauren Purple Label×Vintage』

ジャケット¥550,000※スーツ価格・ニット¥190,000(ラルフ ローレン〈ラルフ ローレン パープル レーベル〉) シャツ¥20,000(バインド ピーアール〈ギ ローバー〉) 90’sのタイ¥6,000(リフレックス〈ポロ ラルフ ローレン〉) 60’sのデニム¥98,000(ベルベルジン〈リーバイス〉) 20’sのアイウエア¥60,000(シュール・バイ・ライラ) 靴¥265,000(ベルルッティ・インフォメーション・デスク) その他/スタイリスト私物
ジャケット¥550,000※スーツ価格・ニット¥190,000(ラルフ ローレン〈ラルフ ローレン パープル レーベル〉) シャツ¥20,000(バインド ピーアール〈ギ ローバー〉)90’sのタイ¥6,000(リフレックス〈ポロ ラルフ ローレン〉) 60’sのデニム¥98,000(ベルベルジン〈リーバイス〉) 20’sのアイウエア¥60,000(シュール・バイ・ライラ) 靴¥265,000(ベルルッティ・インフォメーション・デスク) その他/スタイリスト私物

イタリアで職人が仕立てた究極のテーラードジャケットと、粋人が辿り着く究極のジーンズ、1960年代のリーバイス『501XX』。ふたつの究極が融合した装いからは、本物にしかないオーラが漂う。

Mr.Vintage’s Favorite『MorganRoadster』

¥10,120,000※税込(モーガンカーズジャパン)
¥10,120,000※税込(モーガンカーズジャパン)

令和の時代において、新車で買える唯一の英国クラシックカー「モーガン」。木材やアルミ、レザーを使い、昔ながらの手作業で組み上げた流麗なボディ。そして6気筒エンジンと6速マニュアルトランスミッションによる、官能的なドライビング体験。そのすべてが、男の魂を否応なく昂らせる。クラシックな装いでこそ映える、現代を生きるヴィンテージカーである。

ハンティングスタイルを洗練された都会の装いに『Berluti×Vintage』

コート¥110,000(ビームス 六本木ヒルズ〈フォルテラ〉) 60’sのジャケット¥74,800・60’sのパンツ¥36,800(クローチア〈アバクロンビー&フィッチ〉) ニット¥62,000(バインド ピーアール〈バフィー〉) 60’sのハット¥42,000(シュール・バイ・ライラ〈ステットソン〉) 90’sのスカーフ¥14,000〈ラルフ ローレン〉・ヴィンテージのバックル¥58,000〈リック マルチネス〉・リング¥38,000〈リフレックス〉/以上リフレックス靴¥486,000(ベルルッティ・インフォメーション・デスク) その他/スタイリスト私物
コート¥110,000(ビームス 六本木ヒルズ〈フォルテラ〉) 60’sのジャケット¥74,800・60’sのパンツ¥36,800(クローチア〈アバクロンビー&フィッチ〉) ニット¥62,000(バインド ピーアール〈バフィー〉) 60’sのハット¥42,000(シュール・バイ・ライラ〈ステットソン〉) 90’sのスカーフ¥14,000〈ラルフ ローレン〉・ヴィンテージのバックル¥58,000〈リック マルチネス〉・リング¥38,000〈リフレックス〉/以上リフレックス靴¥486,000(ベルルッティ・インフォメーション・デスク) その他/スタイリスト私物

ヘミングウェイも愛したハンティングジャケットの名品を、テーラードコートやベルルッティのブーツを使い、ラグジュアリーな装いへとアップデート。

ヴィンテージラバー必携のタイムピース『Cartier×Vintage』

時計¥2,130,000(カルティエ カスタマー サービスセンター) 68年のライター/ダンヒルアーカイヴより参考商品(ダンヒル)
時計¥2,130,000(カルティエ カスタマー サービスセンター) 68年のライター/ダンヒルアーカイヴより参考商品(ダンヒル)

大胆にカーブをつけた縦長のケースや、12時と6時位置に配したアラビア数字など、『タンク』コレクションの中でもとりわけアール・デコの香りを濃厚に漂わせる時計『タンクサントレ』。もともと1921年に誕生し、2017年によみがえったこの名作は、スーツはもちろんカジュアルな装いにもマッチする人気作。ラフに陥りがちなヴィンテージスタイルは、こんな一本で差をつけたい。

シンプルな着こなしにこそ本物の風格が必要だ『Tom Ford×Vintage』

ブルゾン/参考商品・ニット¥180,000・靴/ 参考商品(トム フォードジャパン) 時計ケース¥1250,000・ストラップ¥50,000(トム フォード タイムピース) 70’sのデニム¥100,000(ステップアヘッド〈リーバイス〉) 60’sのサングラス¥123,000(ソラックザーデ) スカーフ¥42,000(ボーダレス〈ベグ アンド コー〉) その他/スタイリスト私物
ブルゾン/参考商品・ニット¥180,000・靴/参考商品(トム フォードジャパン) 時計ケース¥1250,000・ストラップ¥50,000(トム フォード タイムピース) 70’sのデニム¥100,000(ステップアヘッド〈リーバイス〉) 60’sのサングラス¥123,000(ソラックザーデ) スカーフ¥42,000(ボーダレス〈ベグ アンド コー〉) その他/スタイリスト私物

研ぎ澄まされた美意識を持つ「トム フォード」のレザーブルゾンには、凡百のジーンズはそぐわない。セクシーなシルエットと風格あるデニム生地を併せ持つ、1970年代の『501』でなければ!アイウエアも金属加工が圧倒的に精細な、ヴィンテージものにこだわって。

アメリカとフランス、異なる「粋」をひとつに『Hermès×Vintage』

スカーフ¥149,000 (エルメスジャポン) 80’sのジャケット¥56,800 (クローチア〈ウィリス&ガイガー〉) ニット¥56,000 (ラルフ ローレン〈ラルフ ローレン パープル レーベル〉) 94年のシャツ¥9,800 (リフレックス〈ダブル アール エル〉) 70’s~80’sのリング¥450,000 (ポケット〈リー ヤジー〉)
スカーフ¥149,000(エルメスジャポン) 80’sのジャケット¥56,800(クローチア〈ウィリス&ガイガー〉) ニット¥56,000(ラルフ ローレン〈ラルフ ローレン パープル レーベル〉) 94年のシャツ¥9,800(リフレックス〈ダブル アール エル〉) 70’s~80’sのリング¥450,000(ポケット〈リー ヤジー〉)

近年再評価の機運が高まる、アメリカのカジュアルブランド「ウィリス&ガイガー」のハンティングジャケット。タフなディテールに心惹かれるこちらには、「エルメス」の大判スカーフをひと巻き。大人のエレガンスを添えて着こなしたい。

ラフなのにラグジュアリーなターコイズジュエリーの効果『AlmostVintage』

70’sのジャケット¥37,000(リフレックス〈ポロ ラルフ ローレン〉) シャツ¥23,000(バインド ピーアール〈ギ ローバー〉) 60’sのデニム¥148,000(ベルベルジン〈リーバイス〉) 70’sのループタイ¥80,000(ポケット〈ジュリアン ロバト〉) 2000’sのバングル¥1,100,000(ポケット〈マッキー・プラテロ〉) 胸ポケットに挿した60’sの眼鏡¥47,000(ソラックザーデ)
70’sのジャケット¥37,000(リフレックス〈ポロ ラルフ ローレン〉) シャツ¥23,000(バインド ピーアール〈ギ ローバー〉) 60’sのデニム¥148,000(ベルベルジン〈リーバイス〉) 70’sのループタイ¥80,000(ポケット〈ジュリアン ロバト〉) 2000’sのバングル¥1,100,000(ポケット〈マッキー・プラテロ〉) 胸ポケットに挿した60’sの眼鏡¥47,000(ソラックザーデ)

ナポリ仕立てとヴィンテージという意外性『Dalcuore×Vintage』

ジャケット¥272,000〈ダルクオーレ〉・シャツ¥29,800・タイ¥28,000・チーフ¥6,000・靴¥210,000〈ブライスランズ&コー〉/以上ブライスランズ&コー 60’sのパンツ¥25,800(ステップアヘッド) 2000’sのバングル¥1,100,000(ポケット〈マッキー・プラテロ〉)
ジャケット¥272,000〈ダルクオーレ〉・シャツ¥29,800・タイ¥28,000・チーフ¥6,000・靴¥210,000〈ブライスランズ&コー〉/以上ブライスランズ&コー 60’sのパンツ¥25,800(ステップアヘッド) 2000’sのバングル¥1,100,000(ポケット〈マッキー・プラテロ〉)

ナポリ仕立ての極上ネイビージャケットは、意外だがリラックスした構造ゆえカジュアルアイテム、なかでもミリタリーパンツとの愛称は抜群。デニムシャツはタイドアップするなど、大人ならではの流儀で着こなそう。

Mr.Vintage’s Favorite『The SG Club』

「ブライスランズ」の共同経営者にして、クラシック業界におけるヴィンテージミックスの立役者と言われる男、イーサン・ニュートン氏(写真右)。彼が行きつけにしているのが、渋谷・神南のバー「The SG Club」だ。N.Y.ギャングの隠れ家を彷彿させる空間と、世界一のバーテンと名高い後閑信吾さんのカクテルを楽しみながら、ヴィンテージな時間を過ごしたい

紳士のヴィンテージミックスにタイドアップは必須『Tagliatore×Vintage』

ベスト¥30,000(トレメッツォ〈タリアトーレ〉) 50’sのUS NAVYシャツ¥19,800(クローチア) 90’sのタイ¥6,000(リフレックス〈ポロ ラルフローレン〉) パンツ¥88,000(ブライスランズ&コー〈アンブロージ〉) 70’s のリング¥1,780,000(ロングブランチ〈サム・ビゲイ〉) 2000’s のバングル¥1,100,000(ポケット〈マッキー・プラテロ〉)
ベスト¥30,000(トレメッツォ〈タリアトーレ〉) 50’sのUS NAVYシャツ¥19,800(クローチア) 90’sのタイ¥6,000(リフレックス〈ポロ ラルフローレン〉) パンツ¥88,000(ブライスランズ&コー〈アンブロージ〉) 70’sのリング¥1,780,000(ロングブランチ〈サム・ビゲイ〉) 2000’sのバングル¥1,100,000(ポケット〈マッキー・プラテロ〉)

ヴィンテージのシャツをタイドアップし、ナポリ仕立てのスラックスとミックスする。そんな、成熟した大人ならではのヴィンテージミックスにも挑戦してみたい。枯れた印象を打ち消す、ターコイズジュエリーも忘れずに。

※2020年冬号掲載時の情報です。価格はすべて税抜です。

この記事の執筆者
TEXT :
MEN'S Precious編集部 
BY :
MEN'S Precious2020年冬号より
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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PHOTO :
熊澤透
STYLIST :
櫻井賢之
HAIR MAKE :
MASAYUKI (The VOICE)
MODEL :
Yaron
撮影協力 :
The SG Club