結婚生活を「修行」のようだったと振り返る、直木賞作家・車谷長吉の妻による回想録

ことさら本を愛して止まないのは、実は売り場で常に動向をチェックし、さまざまなジャンルの本に触れている書店員さん。その確かな目利きで、2019年に最も心をつかまれた本を厳選して、Precious読者のための一冊を発表していただきました！

今回は、「BOOKSルーエ」雑誌担当・花本 武さんが推薦する、『夫・車谷長吉』をご紹介します。

車谷長吉の個性は凄まじい。妻・高橋順子はより凄まじい！

『夫・車谷長吉』 著＝高橋順子 文藝春秋 ￥1,600

「反時代的毒虫、車谷長吉の個性は凄まじく、それを冷静に見つめて描写する詩人の高橋順子はより凄まじい！ 『言葉』を磨き抜いて生業にしているふたりのコミュニケーションは、常にある種の緊張をはらんでいるよう。そんな亡夫と交わしていた習慣が淡々とつづられる終章には胸を打たれます。夫婦の形はどんなものだっていい、そこにふたりだけが大事にしている習慣がひとつでもあれば素敵だと思わされます」（花元さん）

『夫・車谷長吉』著＝高橋順子

結婚生活を「修行」のようだったと振り返る、私小説に徹した直木賞作家・車谷長吉の妻による回想録。

※本記事は2020年2月7日時点での情報です。

※掲載した商品は税抜です。

関連記事

• 「MARUZEN＆ジュンク堂書店 渋谷店」雑誌担当・井上和生さんが推薦！『ドライブイン探訪』
• 「#Me Tooや差別問題が大きく取り上げられる今の時代に、読む側の本気を問う、ものすごい本」
• 往復ビンタのような言葉の応酬に、めまいがするほどの世界的ベストセラー小説
• 紀伊國屋書店新宿本店 コンシェルジュ・池上晃子さんが推薦！『ケイトが恐れるすべて』