「最近、笑っていないかもしれない…」。そんな人のために、声を出して「笑える本」4選

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「最近、笑っていないかもしれない…」と感じる方へ送る4冊。■1:喜多容子(雑誌『Precious』エディトリアル・ディレクター)のおすすめ『とにかく散歩いたしましょう』著=小川洋子 文春文庫 ¥660 ■2:鴻巣友季子さん(翻訳家)のおすすめ『〆切本』アンソロジー 左右社 ¥2,300 ■3:小池昌代さん(詩人)のおすすめ『ひみつのしつもん』著=岸本佐知子  筑摩書房 ¥1,600 ■4:坂口さゆりさん(ライター)のおすすめ『もものかんづめ』著=さくらももこ 集英社文庫 ¥390

「最近、笑っていないかもしれない…」そう感じている人には、この4冊を! 登場人物のダメっぷりに共感して大笑いしたり、バカバカしいエピソードに吹き出したり、つい声を出して笑ってしまうエピソードが詰まった本で、大いに笑ってはいかがでしょう!

完璧じゃないこと、いびつなもの、どこかへんてこりんな部分があるから…、だから人間っておもしろい! 作者たちのユーモアあふれる人柄がかいま見え、読み進めるうちに愛おしくさえ思えてきます。

■1:喜多容子(雑誌『Precious』エディトリアル・ディレクター)のおすすめ『とにかく散歩いたしましょう』

「ほのぼのした話の連続に、ふいに訪れるおかしな日常に頬がゆるみます」

愛犬・ラブとの暮らしぶりや日常のささいなことを描いた、人気作家の珠玉のエッセイです。

著=小川洋子 文春文庫 ¥660

推薦コメント:「緻密なストーリー設計、そして静謐な美しさが漂う文章で知られる著者のほのぼのとした日常が描かれています。

そこに紛れ込むかのように、あの小川さんがこんなことを気にするの?とおかしくなる『ねにもつ部分』や見えない敵と戦いながら散歩する『むしゃくしゃ』など、知らず知らずに笑顔になる話に癒やされます」

■2:鴻巣友季子さん(翻訳家)のおすすめ『〆切本』

「苦しめられるのに、ないと事が進まない。悶絶と歓喜の“〆切”物語」

太宰治、江戸川乱歩、星新一、藤子不二雄Ⓐ、村上春樹、西加奈子…古今東西90人もの書き手たちによる、〆切にまつわるエトセトラ。笑えてさらに役に立つ、意外なる人生の指南書です。

アンソロジー 左右社 ¥2,300

推薦コメント:「今あなたは〆切を抱えていますか?それから逃れるためならなんでもするのではありませんか?古今の文豪たちが死ぬ思いでひねり出した苦しくも人間味あふれる"言い訳"の数々。〆切があるから想像力は羽ばたくともいえます。爆笑の一冊!」

■3:小池昌代さん(詩人)のおすすめ『ひみつのしつもん』

翻訳家として活躍する著者による優れたエッセイストとしての一面を堪能!

PR誌『ちくま』の名物連載『ネにもつタイプ』から、待望の3巻目。前2冊に続き、イラストと装丁は作家で装丁家ユニットの「クラフト・エヴィング商會」。軽やかに現実をはぐらかしていく、ファン待望の一冊です。

著=岸本佐知子  筑摩書房 ¥1,600

推薦コメント:「岸本さんは翻訳家としても、生きのいい日本語で、抜群におもしろい英語圏の文学作品を紹介してくれる人。エッセイストとしても優れた仕事をしています。言葉を繰り出す反射神経が抜群。機知に富んだ、奇妙な味わいの作品が並んでいます

■4:坂口さゆりさん(ライター)のおすすめ『もものかんづめ』

「まるで自分のことのよう!家族愛に包まれた珍エピソードに抱腹絶倒です」

『ちびまるこちゃん』の作者による、おなじみのあの家族も登場する爆笑エッセイです。

著=さくらももこ 集英社文庫 ¥390

推薦コメント:「著者が16歳にして水虫にかかってしまい、あの手この手で退治しようとする乙女の姿がおかしい『奇跡の水虫治療』は、悲劇を通り越して喜劇!

祖父の死に顔の"あまりのバカ面"に、家族で大笑いする『メルヘン翁』も最高。不謹慎になりかねない話題でも笑えるのは、根底に人間に対する愛があるから。どうしようもなく愚かな人間が愛おしく思えてしかたない、そんな気持ちになります」

※掲載した商品は税抜です。

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PHOTO :
よねくらりょう
EDIT&WRITING :
樋口 澪・宮田典子・剣持亜弥(HATSU)、喜多容子(Precious)
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