2010年に誕生したフレグランスブランド「FUEGUIA 1833」は、創業者であり調香師のジュリアン・ベデルが愛する詩やタンゴ、アルゼンチンのパタゴニアに広がる大自然や歴史、文化、人物などからインスピレーションを得た香りを提案している。
コーエン愛用のギターの素材と同じウッディな香り
「FUEGUIA 1833(フエギア)」の「セイス アコーデス」。これは詩人にして小説家、シンガーソングライターの故レナード・コーエンの生涯と業績にインスピレーションを受けて生まれたもので、コーエンが愛用していたギターについて書いた記述に感銘を受け、レナード・コーエンが奏でられる音楽を香りで再現している。
コーエンのギターと同じ木材原料を使用し、イトスギ、ヒマラヤスギ、ベネチア産ニスを基調としたウッディな香調。香調は音楽の和音と同じように奏でられる。和音のドにあたる音(トニック)がイトスギ、ソにあたる音(ドミナンド)がヒマラヤスギ、ミにあたる音(サブ ドミナント)がベネチアのニスの香りとなる。香りと音楽を連鎖していく変化が楽しい。
ネーミングもユニーク。「セイス アコーデス」は日本語で「6コード」の意味を持つ。コーエンのギター教師が彼に6つのコードしか教えなかったことから名付けられた。
なんともロマンチックな香りは「FUEGUIA 1833」ならでは。唯一無二のハーモニーを生み出す香りを感じながら、レナード・コーエンへの思いを馳せよう。
問い合わせ先
- TEXT :
- 津島千佳 ライター・エディター