スニーカーほど自由度の高くない紳士靴だからこそ、ブランド名に踊らされず素材やデザインをしっかりと吟味したい。一見しただけではその違いはわからないかもしれないが、そんな誰も気がつかない微差に男たちは魅了される。だからこそ特別感のある一足の靴は、何ものにも代えがたい物となる。
銀座三越90周年を記念した紳士靴3選
定番だが、さりげない個性も持ち合わせる「チャーチ」
靴作りの聖地、英国ノーサンプトンにて創業したチャーチの「ストラットン」は、定番素材であるポリッシュドバインダーカーフではなく、傷が目立ちにくいセントジェイムスレザー(牛革型押し)に変更した特別仕様。シンプルなデザインのプレーントゥだから、きめ細やかなシボ感が、足元をより際立たせてくれる。角張りすぎず、丸すぎないラスト「173」を採用し、屈強なグッドイヤーウェルト製法ゆえ、ビジネスでもカジュアルでも使用できる汎用性の高さが魅力的だ。
「カルミーナ」のカジュアルローファーがエレガントに生まれ変わる!
アッパーをリザードに変更した銀座三越限定仕様のローファーは、スペインのシューメーカーであるカルミーナの定番アイテム。小ぶりなフォルムながら、やや高めに設定された甲周りのため、甲高な日本人の足にもぴったりなフィット感。艶やかなライトブラウンとパープルは、足元に華やかさを添えてくれる。製法はグッドイヤーウェルト。
まるで芸術品のような靴「マグナーニ」
ソールをアッパーまで引っ張り上げた特徴的なデザイン「オパンケ」がブランドのアイコンであるスペインのマグナーニ。トゥからヒールにかけて黒からやや青みがかったグラデーションと、銀座三越90周年を記念したメッセージがサイドに刻印された特別仕様。デザイン性の高い靴のようにも思えるが、ボロネーゼ製法とオパンケ製法による機能性は、実に快適な履き心地である。
洋服に比べ、自身と長く付き合うこととなる靴だから、確かな一足を手に入れたい。一切の妥協を許さない厳選された靴は、そんな価値ある一足となるだろう。
※価格はすべて税抜きです。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)
- STYLIST :
- 河又雅俊
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