日本随一のネオン街において、独特な存在感を発揮する『ハイパースナック サザナミ ギンザ』。同店にはコミュニケーションを深化させるサービスがいくつもある。

カウンターに立つママは曜日替わり

『ハイパースナック サザナミ ギンザ』のゲストは、3割が女性。その理由の一つに曜日替わりのママの存在があるだろう。

この日、カウンターに立っていたのは、しほママ
この日、カウンターに立っていたのは、しほママ

曜日替わりママは20〜30代で、昼は他の仕事や学生をしている女性ばかりだという。一般的なスナックは、人生経験を積んだママに悩み相談をすることが多いが、ここでは女友達と話す気軽さがある。その気安さが女性ゲストに受けているのだろう。

この日のしほママは就職活動を控え、王城さんも自身の経験を交えながらトークを楽しんでいた。

「すっきりと清潔感のある店内で女性一人でも訪れやすい店ですね」と王城さん
「すっきりと清潔感のある店内で女性一人でも訪れやすい店ですね」と王城さん

「行きつけのバーでバーテンダーさんとよくお話しますが、自分より若いママと話すのは新鮮ですね」
自分が通ってきた道を年少者との会話を通じて振り返る、良い機会になるかもしれない。

子どもの頃を思い出しながらTVのゲーム

もう一つ、ネオスナックを標榜する同店ならではのサービスがある。それはTVゲーム。ファミコン、プレステと複数のハードを揃えており、王城さんは幼い頃にプレイしたソフトを発見する。

当時を思い出しながら、画面を真剣に見つめながらプレイ
当時を思い出しながら、画面を真剣に見つめながらプレイ

当時はやり込んだはずなのに、久しぶりにコントロールを握ると思ったようにキャラクターが操作できない。簡単なコースで失敗してしまい、苦笑い。

簡単なトラップに引っかかり、焦る王城さん
簡単なトラップに引っかかり、焦る王城さん

ゲームをプレイしながら、ちょっとしたノスタルジーに浸りつつ、悔しがったり、残念がったりする美女の素の表情を垣間見るチャンスかもしれない。

常連になりたい!趣味の話ができるスナック

最後は定番のカラオケで締めよう。音楽好きな王城さんが選曲したのはMISIAの『つつみ込むように』。

王城さんはMISIAなどのパワフルな歌声の女性歌手をよく歌うそう
王城さんはMISIAなどのパワフルな歌声の女性歌手をよく歌うそう

柔らかく、伸びやかな歌声で歌い終わった王城さんに今夜の感想を尋ねた。

「バーや居酒屋はもちろん、寿司店も一人で行っちゃうタイプだし、オールドスタイルのスナックにも行ったことがありましたが、ここは今まで行った店とは全然タイプが違う! 銀座はよく遊びに来るのに、こんな良い店を知らなかったなんて! 趣味の話をしに、また遊びに行きたいです」

「男性とはもちろん、女友達と来ても楽しい店ですね」と、同店のホスピタリティに満足した王城さん
「男性とはもちろん、女友達と来ても楽しい店ですね」と、同店のホスピタリティに満足した王城さん

スナックの気さくさに加え、クラブカルチャーの話も共有できる。残念ながら銀座店は閉店してしまったが、渋谷に足を運んだ際はハイブリッドな夜のサードプレイスに遊びに行ってほしい。

【ハイパースナック サザナミ シブヤ】

ハイパースナック サザナミ シブヤ

問い合わせ先

  • 営業時間/19:00〜深夜
    定休日/土・日・祝日
    メニュー/カバーチャージ¥1,000、生ビール、ウイスキー、ワイン、カクテル各種¥900〜、ボトルワイン¥5,000〜、ボトルスパークリングワイン¥7,000〜焼酎ボトルキープ¥5,000、ウイスキーボトルキープ¥7,000〜(氷代1日¥1,000、割り物¥500)
  • (※取材は2020年3月に行いました。現在『ハイパースナック サザナミ ギンザ』は閉店し、『ハイパースナックサザナミ シブヤ』のみ営業しています。記事の内容は銀座店、問い合わせ先は渋谷店です。営業時間などの詳細は、店舗HPなどでご確認ください。)

この記事の執筆者
フリーランスのライター・エディターとして10年以上に渡って女性誌を中心に活躍。MEN'S Preciousでは女性ならではの視点で現代紳士に必要なライフスタイルや、アイテムを提案する。
PHOTO :
小倉雄一郎