同じ「ひよ子」でも福岡と東京で味が違う!?バリエーション豊かな「ひよ子」シリーズ
東京みやげの定番として人気を誇る「名菓ひよ子」。「ひよ子」のオンラインショップを見て驚くのが、商品バリエーションの充実っぷり! 大正から令和まで、脈々と受け継がれる「ひよ子」ファミリーの歴史に圧倒されます。
形はそのままに約5倍のサイズになった「大ひよ子」や、しっとり・ふっくらで優しい食感が持ち味の「ひよ子のピィナンシェ」、甘いメープルの風味とバターのコクが味わい深い「ひよ子メープルサブレー」などなど、さまざまなひよ子があるんです。
東京土産のイメージが強いですが、ひよ子は実は福岡生まれのお菓子。
「『名菓ひよ子』『ひよ子サブレー』など、東京と福岡の両方で販売する商品もありますが、福岡版と東京版で味を変えている商品もあります。
例えば、『博多ひよ子サブレー』はバター風味で、『東京ひよ子サブレー』はミルク風味というように、差別化をはかることで、全国のお客様に楽しんでいただけるような工夫をしています」(石坂さん)
福岡版と東京版で、味の違いがあったんですね! ちなみに「名菓ひよ子」は、福岡と東京で原材料、製造方法も同じではあるものの、福岡は湿度が高いため焼きを強くしているので、少しスマートな仕上がりに。東京はやさしく焼き上げているため、少しふっくらしているそう。
知れば知るほど奥の深い「ひよ子」の世界、恐るべし!
いつの間にそんな味が出ていたの!?一度は食べたい「限定ひよ子」5選
福岡版ひよ子を手がける会社「ひよ子」と東京版ひよ子を手がける会社「東京ひよ子」。それぞれが商品展開をしており、両社の定番商品だけでもお腹いっぱいになるラインナップですが、今回はその中でも特にオススメの商品を厳選してご紹介します。
■1:桜色のあんと100周年の想いがつまった、春にしか味わえない「桜ひよ子」【春限定・福岡限定】
桜色に染まったこだわりの素材がたっぷり詰まった、春限定・福岡限定のひよ子、それが「桜ひよ子」です。ミルク風味の生地のなかに、桜葉の刻みを入れた香り高い桜あん。しっとりとした桜あんの口どけと和三盆糖による上品な甘味が、ほんのりと春の訪れを知らせてくれます。
「吉野堂は、創始者の故郷・福岡県飯塚市の八木山で咲く吉野桜が由来です。ひよ子の定番である黄味あん以外のあんの使用は、先代に許されないのではないかと悩みどころでもありました。
しかし、社名の由来でもある吉野桜をひよ子に取り入れる方向性なら、きっと先代もわかってくれるだろうと考え、『桜ひよ子』の発売を決断しました。名菓ひよ子の創生100年を記念して生まれた『桜ひよ子』は、先代に対する私たちなりの思いを込めています」(石坂さん)
残念ながら、春限定商品のため2020年の販売は終了とのこと。来春の再会が楽しみです!
■商品情報
「桜ひよ子」
販売時期/2月中旬から4月上旬
販売価格/3個入 ¥486、7個入 ¥1,080、11個入 ¥1,620、16個入詰め合わせ ¥2,160
展開箇所/ひよ子直営店舗(福岡県内)、JR博多駅・小倉駅売店、福岡空港・北九州空港、福岡県内高速道路主要SA・PA、百貨店、量販店 等
■2:ひよ子は4人家族だった!並べて、比べて、たっぷり愛でたい仲睦まじき「ひよ子家族」【博多駅限定】
オンラインショップで怒涛の人気を誇るのが、4種類の大きさの違うひよ子が集合した「ひよ子家族」。
ひよ子のゆる可愛いイラストが描かれたオリジナルパッケージを開けると、「父ひよ子(通常の3倍サイズ)」「母ひよ子(通常の2倍サイズ)」「兄ひよ子(通常サイズ)」「妹ひよ子(ミニサイズ)」が仲よく“前ならえ”しています。
店頭販売はJR博多駅のみですが、ありがたいことにオンラインショップでも購入可能。食べる前に並べたり、大きさや重さを比べたりして、じっくり愛でて楽しみたい逸品です。
■商品情報
「ひよ子家族」
販売時期/通年
販売価格/¥994
展開箇所/オンラインショップ、博多駅 限定
■3:ビターの香り立つショコラに夢中!なかなかお目にかかれない「纏衣ひよ子」【福岡空港限定】
名菓ひよ子が、ビターの香り立つショコラの衣をまとった「纏衣(まとい)ひよ子」。上品なチョコレートでおめかししたひよ子は見るからにおいしそうで、可愛さにもいっそう拍車がかかっています。
この素敵な「纏衣ひよ子」を購入できるのは、2019年に福岡空港内にオープンしたばかりの「L’UNIQUE(リュニック)ひよ子」。ショコラのコーティングはもとより、福岡空港限定というハードルの高さがプレミア感をいっそう引き立てます。
純白の箱に金の包み紙と、特別感にあふれたパッケージもとってもおしゃれ! 福岡に行った際にはぜひチェックしてみてください。
■商品情報
「纏衣ひよ子」
販売時期/通年
販売価格/3個入 ¥767、6個入 ¥1,415、12個入 ¥3,024
展開箇所/福岡空港国内線旅客ターミナルビル2F L'UNIQUEひよ子 限定
■4:これまでにない三層のひよ子が登場!濃厚チョコがとろ~りとろける「トロワアンプレス ショコラひよ子」【東京駅・上野駅限定】
特別仕立ての味わいを楽しめる、東京ひよ子限定商品「トロワアンプレス ショコラひよ子」。香ばしい皮の中には、なめらかにととのえたチョコレートあんが、そしてそのチョコレートあんに包まれるように身をひそめるのはとろ~りとろける濃厚チョコレート!
皮、あん、チョコとひと口で三度楽しめる前代未聞の三層ひよ子。東京で購入できるのは、東京駅構内の「HANAGATAYA グランスタ東京中央通路店」と上野駅構内の「HANAGATAYA 上野駅新幹線口店」だけ。東京みやげの新定番はこれで決まりですね!
■商品情報
「トロワアンプレス ショコラひよ子」
販売時期/通年
販売価格/3個入 ¥648、6個入 ¥1,188
展開箇所/駅(東京、上野)、空港(6月下旬より成田空港にて催事展開予定)
■5:東京みやげのマンネリを打破!茶葉の香りに癒やされる「東京 紅茶ひよ子」【期間限定】
見た目は普通のひよ子ですが、包み紙を開けた瞬間、ふわりと広がるのは紅茶の香り。そう、東京ひよ子には紅茶味のひよ子があるんです!
熟練の職人が手間ひまかけて炊き上げた白あんに、和三盆糖を加え、セイロン産茶葉で香り高く仕上げた、芳醇な味わいが特徴です。
東京スカイツリータウンでは限定パッケージの販売も。お土産にもきっと喜ばれる、東京らしい大人の味のひよ子です。
■商品情報
「東京 紅茶ひよ子」
販売時期/3月上旬から5月下旬
販売価格/3個入 ¥486、 7個入 ¥1,080
展開箇所/駅(東京、上野)、空港(羽田空港)、高速(海老名SA下り、守谷SA下り、蓮田SA下り他)、直売全店(大丸東京、新横浜タカシマヤ他15店舗)
どれもこれも可愛いですね! 今回ご紹介したのはこれでも全体のごく一部。ひよ子がいかに進化を遂げてきたかがよくわかります。ずばり、これだけ長く愛されるひよ子の強みとは一体何なのでしょうか?
「昔から変わらない独自の味と形がひよ子の強みです。企業理念のひとつに『ひよ子というお菓子を通じて明るい社会をつくること』を掲げていますが、ひよ子がコミュニケーションツールとなり、日本全国でおつきあいの輪が広がっていけば何よりです。
2012年に創生100年を迎えた『名菓ひよ子』も、2022年には創生110年を迎えます。これからも、変わりゆく世の中で、人のやすらぎ、人と人とのつながりを生むお菓子をつくり続けていきたいと思います」(石坂さん)
今回ご紹介した商品以外にも、バームクーヘンを中心とした洋菓子ブランド「フラウアツコ かやしな(FRAU ATSUKO KAYASHINA)」を立ち上げたり、5種類のフレーバーで彩った新しいサブレー「ドゥ・ダムール(DOUX D’AMOUR)」を展開したりと、新しい形、味、デザインに挑戦し続けている「ひよ子本舗吉野堂」。
そのバリエーション豊かな商品展開を知れば知るほど、ますます「ひよ子」ファンになること間違いなし! ぜひホームページ&オンラインショップをチェックしてみてくださいね。
※価格はすべて税込です。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石川聡子