40代・50代女性の方は、ご自身のお母さん世代の肌を思い浮かべみてください。いわゆる「表情ジワ」や、たるみによる大ジワとは別に、顔全体が細かい小ジワのようなものに覆われていませんでしたか? 目の下などにできる「乾燥による小ジワ」はおなじみですが、顔全体にできる細かい小ジワは、これとは明らかに異なるもの。
その正体は、毛穴がシワとなった「シワ毛穴」。
顔全体に広がっていく「毛穴のシワ化」を阻止するには、角質・ 保湿・たるみのケアをしっかりとすること。そして、マッサージ効果を狙った「埋め込み塗り」で、毛穴の奥まで潤いをしっかりと浸透させることが大切です。
そこで今回は、毛穴のシワ化を阻止する徹底攻略法を、顔の4つの部位別にご紹介します。
■1:「額」の横ジワ化にはグルグル塗り
額の毛穴はヨコにつぶれ、いずれは横ジワ化していく原因に。 手のひらで生え際をグッと引き上げ縮んだ肌をのばし、反対の手でスキンケア料を下から上へ、らせんを描くようになじませていきましょう。上から下への移動のときは、 極力圧を加えないのがポイント。額の広さにより、指先だけ、あるいは指全体を使うなど、臨機応変に試してみてください。
■2:「眉間」の縦ジワ化には、往復スライド塗り
眉間は2、3本の大ジワに沿うように、複数の細く短い毛穴ジワが生じてきます。眉をひそめるとシワができる部分の肌を片手でのばして毛穴を開いたら、反対の手でシワに直角となるように、指先を往復させながらなじませましょう。眉間に縦ではなくヨコにシワができるタイプの人は、肌を縦にのばし、指先を上下に往復させて。
■3:「ほうれい線」周りには引き上げ塗り
最初にシワ毛穴になりやすいのは、口角の延長線上となる、ほうれい線の外側あたり。ほうれい線に沿うように中指をあて、人さし指でゆるんだ頬肌をのばし、反対の中指全体でスキンケア料を下から斜め上へ、頭頂方向へ肌を引き上げていきましょう。続けて、目の間に向けて、毛穴を埋めるつもりで軽くなぞるように塗れば完璧です。
■4:「唇上の縦ジワ」には内から外へのスライド塗り
微笑む表情をつくって口角を上げ、口の上の肌を広げます。歯が見えても大丈夫なので、やりやすい笑顔のつくりかたでOK。指を鼻下の中心におき、ほうれい線に向かって左右交互に動かしていきましょう。中央部分は指の先で、ポンポンと軽く押さえるように。この部分は毛穴落ちしやすい部分なので、メーク前はあまりつけすぎないようにするのがポイントです。
以上、毛穴のシワ化を阻止するための徹底攻略法を、顔の4つの部位別にご紹介しました。マッサージをするようにていねいにじっくりと時間をかけ、ひとつひとつ地道に攻めていくことが大切です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 『Precious7月号』小学館、2015年
- PHOTO :
- 鈴木 宏
- STYLIST :
- 富岡百合子
- HAIR MAKE :
- 尾花ケイコ
- MODEL :
- 乾 由佳
- EDIT&WRITING :
- 柳田美由紀、下河辺さやこ(Precious)
- RECONSTRUCT :
- 難波寛彦