緊急事態宣言が解除されたとはいえ、遠方への旅行はまだまだ行きづらいのが現状です。そのような中、国内外に42の施設を運営する「星野リゾート」は、地元で楽しめる「マイクロツーリズム」を提案しています。withコロナの時代に楽しめる、新しい旅の形とはどのようなものなのでしょうか?
地域の魅力を再発見できる「マイクロツーリズム」4つの特徴
■1:withコロナ期の旅行ニーズ=小さな旅行
これまで旅行と言えば、ちょっと足を伸ばして国内でも遠いところへ行ったり、海外へ行ったりするのが主流でした。しかし、今後は自宅から車で30分から1時間ほどの範囲=地元が旅行先になると予想されています。
今は遠方からの客が主流となっている温泉地やリゾートですが、高度成長期は、地元客の宿泊が主流でした。新しい生活様式の中では、再び高度成長期のように、近場でちょっと贅沢をして、心と体を休めるというスタイルが復活しそうです。
例えば、「星野や東京」で過ごす2日間のプランでは、都内に住む人向けに温泉や身体を動かすのに最適なアクティビティが用意されており、ほっとひと息つける内容に。人との接触も極力避けられるようになっています。
■2:感染拡大防止と地域経済を「両立」する観光
お出かけする側もされる側も気になるのが、感染拡大です。観光地としても「観光が感染拡大に貢献しないこと」が求められています。マイクロツーリズムなら、近場で行う「小さな旅行」ゆえに広範囲への拡大リスクがおさえられるというわけです。
さらに星野リゾートでは、2020年6月1日(月)からパブリックスペースに加え、国内の全宿泊施設の全客室に手指消毒用アルコールを設置。いつでも消毒できる環境になっているのは嬉しいですね。
加えて、スマホで大浴場の混雑度がわかるサービスも開始。「三密」を避けつつも、大浴場だからこそ味わえるのびのびとした時間を味わえそうです。
■3:地域から学び「地域再発見」を提供
これまでも、各地のお祭りや伝統文化、自然や旬の食材を活かした料理などで、地域の魅力に触れられる滞在提案をしてきた星野リゾート。
「マイクロツーリズム」では、地元の方が体験、交流することで、魅力の再発見につながる施設へと進化させていきます。
例えば、「星のや京都」では「奥嵐山で京文化に触れる久しぶりの優雅な1日」と題して、人との接触を避けながら、おいしいお食事や京文化を楽しめるアクティビティで、京都の魅力を再発見することができます。
■4:地域文化のつくり手とネットワークを強め、運営力を高める
今までも地域文化のつくり手とともに滞在提案を行ってきた星野リゾート。コロナ禍でさまざまな影響を受けている地域の状況把握にも努めています。
例えば、フードロス問題を抱える那須エリアの酪農家の牛乳を利用した「牧場を救うミルクジャム」をつくったり、中止になったねぶた祭りの「ねぶた」の製作者さんとのイベントを企画したりと、さまざまな取り組みが動き出しているのです。
意識して出かけなかったからこそ、今まで気づくことのなかった地元の魅力。「マイクロツーリズム」を通じて、遠くに行けなくても観光を楽しめる、星野リゾートならではのwithコロナ期の取り組みに今後も注目です。
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- Precious.jp編集部