子供の頃の水兵帽から今お気に入りのクロムハーツの革のベレー帽まで

メンズプレシャス春号P19より
メンズプレシャス春号P19より

「子供の頃の写真を見ると、水平帽をかぶっている」。「衣」の項目は、こんな文章から始まる。横尾さんの幼少時代から高校生頃までの話が中心の、帽子にまつわるエッセイ。ビジュアルは、今とても気に入って愛用しているという2つのベレー帽の写真です。 

アトリエにて
アトリエにて。撮影/立木義浩

 写真家の立木義治さんによるポートレート(メンズプレシャス春号 P17)の撮影のために訪れた横尾さんのアトリエには、ハットやキャップがここそこに。その中から撮影のために選んでくれたのが、ロックバンドGLAYのTERUさんとクロムハーツのオーナーであるリチャード・スターク氏からプレゼントされたという、お気に入りのベレー帽。横尾さんの交友関係の広さと深さを感じさせるアイテムでもあります。

 その日、アトリエで横尾さんが着ていたパーカーもクロムハーツのもの。それを見て、記者が思い出したのが、横尾さんとスターク氏がふたり並んで立った写真が載った雑誌の対談ページ。撮影場所は横尾さんのアトリエで、雑誌は2000年12月に発売されたムック『クロムハーツ・マガジン』(ワールドフォトプレス)。対談を読み直してみると、出会いは1996年頃とある。以来、続いているおふたりの知る人ぞ知る深い関係。なにより多くの人の記憶に強く残っているのが、1997年に発表された横尾さんによるクロムハーツのポスターではないだろうか。懐かしいという人も、初めての人も、ここに載せた写真で、その圧倒的な世界観を楽しんでいただきたい。

作品名:CHROME HEARTS/年代:1997年/サイズ:1030×728mm/技法:スクリーンプリント。販売価格: 660,000円(税込)横尾忠則アートワークショップより。

横尾忠則Official Website

Tadanori Yokoo Official Website

<出典>
MEN'S Precious2020春号「世界の腕利き職人がこの一冊に凝縮!クラフツマンシップの名品図鑑」
【内容紹介】世界のクラフツマンシップと心優しき名品たち/新しいスーツとジャケットの教科書/ル・コルビュジエとは何者だったのか?/ジョンロブの永世名品『ウィリアム』の未来/ジャイアント馬場はジェントルマン馬場だった!ほか
2020年4月6日発売 ¥1,230(税込)
この記事の執筆者
音楽情報誌や新聞の記事・編集を手がけるプロダクションを経てフリーに。アウトドア雑誌、週刊誌、婦人雑誌、ライフスタイル誌などの記者・インタビュアー・ライター、単行本の編集サポートなどにたずさわる。近年ではレストラン取材やエンターテイメントの情報発信の記事なども担当し、ジャンルを問わないマルチなライターを実践する。
PHOTO :
立木義浩
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