朝、目覚めてからの数時間を、どんなふうに過ごしていますか? 太陽が昇る時間が日に日に早くなり、新しい空気が清々しさを増してゆくこの季節にこそ見直したいのが、「朝時間」の使い方。
一日をスムーズにスタートさせることはもちろん、体も心も、仕事もプライベートも上向きに変えてくれる「朝」活用術=「朝活」について、多方面から徹底検証します!
本記事ではトップキャリアの朝時間の使い方をご紹介します。女優やモデルなど、美を仕事にする女性はもちろん、政治やビジネスの世界でタフな毎日を送っているトップキャリアにも、朝時間を大切にしている人がたくさんいます。その伝説ともいえる「朝活」とは……。
朝の過ごし方で人生が変わる!トップキャリアたちの朝時間伝説
朝活キャリアの元祖? ともいえるのが、イギリスの首相という激務に身を投じていた「鉄の女」、故マーガレット・サッチャー。
![マーガレット・サッチャー 。英国初の女性首相として12年間にわたって激務をこなした。睡眠時間は1日4時間という、いわゆるショートスリーパーだったとされる。毎朝5時に起きて、BBCラジオの情報番組「Farming Today」を欠かさず聞き、世情を把握して、政策の参考にしていたという。 写真:Shutterstock/アフロ](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/e/e/720mw/img_ee42265ed3ab945e6665f74891fc3591238959.jpg)
前日の仕事がどんなに深夜に及んでも、5時には起床して、BBCラジオをチェックすることを欠かさなかったそうです。
政治という、ガチガチの男性社会のなかで、大変な緊張感と問題意識をもって日々を過ごしていたことがうかがえる、この「鉄の」朝活エピソードが20世紀を代表する伝説であるのに対して、前アメリカ合衆国ファースト・レディ、ミシェル・オバマの場合は、より女性的な、しなやかな朝活。
![ミシェル・オバマ。法律家としてのキャリアと、ふたりの娘の母親業との両立を、4時半起きの朝活でこなした。雑誌のインタビューで「『忙しくても自分自身のケアを怠らない』という母親の姿を、娘たちに見てほしかった」とコメント。健康的な笑顔も世界中の女性を魅了した。 写真:ロイター/アフロ](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/7/6/720mw/img_76a4d8ea665602eb4ce38e201206088d264731.jpg)
「毎朝4時半に起きて、ランニングマシン、縄跳び、キックボクシング、時間があればピラティスも」という、アスリート並みのハードな朝を過ごしています。
そこには、「自分自身のケアをしっかりできる女性でいたい」という、どんなときでも自分らしさを大切にしようとする彼女の生き方が感じられます。華やかなファッション業界においても、成功を収めている女性ほど朝活習慣を貫いています。
アメリカ版「ヴォーグ」の編集長を30年以上務めるアナ・ウィンターは、夜ごとパーティざんまい…と思いきや、22時には就寝。毎朝、5時45分にはテニスクラブに現れて、1時間プレーをするのだとか。
![アナ・ウィンター。長きにわたってファッション界に君臨しているアナ。パーティでも長居はせず、早寝早起きが基本。毎朝決まった時間にテニスクラブに現れ、1時間のプレーを終えたところにヘアスタイリストが来て髪をセット。運転手付きの車でオフィスへ向かうのが日課。 写真:AP/アフロ](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/d/a/720mw/img_daa914c07f65b0c7942d393e96b42bb1239426.jpg)
ファッション・ブランドを運営するヴィクトリア・ベッカムやトリー・バーチも、早朝にエクササイズをたっぷり。
![ヴィクトリア・ベッカム。毎朝5キロのランニングと、パーソナルトレーナーと1時間のワークアウトを。朝食にもこだわり、野菜と魚、フルーツをたっぷりとって、一日をヘルシーにスタートさせるよう気を遣っている。4人の子の母親として「気を引き締めるため」にメイクにも手を抜かない。 写真:The Image Direct/アフロ](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/3/1/720mw/img_3112dd7480d1729aebd438c7859cfb05212884.jpg)
![トリー・バーチ。5時45分に起床し、メールチェック。3人の子供を起こして準備をさせたら、45分間のエクササイズを行うのが日課。シャワーのあとの濡れた髪を乾かすことなく簡単にまとめて出かけるのは、「時短のため」と「自然に乾いていく感じが好き」だからだとか。 写真:Shutterstock/アフロ](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/3/e/720mw/img_3e35c1b36c94092651b7a9cce76759f5223164.jpg)
アナも含め、ファッション・アイコンとして支持され続ける感性や体型も、こうしたストイックな朝活から生まれているのです。
ITという時代の先端を走るシリコンバレーの顔ともいえるカリスマ女性起業家たちは、より高いパフォーマンスで働き続けるために、会社ぐるみで朝活を採用。社員の超人的な仕事ぶりを生み出しています。
![マリッサ・メイヤー。「Google」役員、「Yahoo!」CEOを歴任。3児の母としても多忙な日々を送るなか、ワークライフバランスを保つために、一日のスケジュールを細かく立てているという。一日の睡眠時間は4〜6時間ほどで、早起きかつ起床後すぐにフル稼働することで知られている。 写真:Eyevine/アフロ](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/2/4/720mw/img_24fbb6692f6323118f1b57285b9b04b4268478.jpg)
![アリアナ・ハフィントン ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」の創設者。過労のため倒れて怪我をした経験から、睡眠の大切さを実感。以後、快適な眠りのために、特にデジタル機器とのつきあい方を変えるなど、行動を改善。朝は携帯電話をチェック〝しない〟ようにしている。写真:ZUMA Press/アフロ](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/7/8/720mw/img_78c549698661679c15a951564b5f3345296019.jpg)
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- WRITING :
- 剣持亜弥 (HATSU)
- EDIT&WRITING :
- 宮田典子(HATSU)、 喜多容子(Precious)