ブルーデニムのみを真摯に作り続ける日本ブランドを知っているだろうか。デニム業界で30年以上のキャリアを持つ林芳亨氏が2010年に設立したブランド「リゾルト」がそれだ。「何年経っても同じものが手に入る理想のスタンダード」を追求すべく、生地にこだわり、工場にこだわり、そして何より日本人が穿いたときの美しいシルエットにこだわる。そんな究極のデニムを実現するリゾルトだからこそ、我々が選択すべきブランドなのである。

育てる楽しさを教えてくれるリゾルトのデニム

87サイズにも及ぶリゾルトのスタンダードモデル「710」

パンツ¥22,000(ヱスビープラニング〈リゾルト〉)
パンツ¥22,000(エスビープラニング〈リゾルト〉)※ウエスト36・38・40は¥23,000

デザイナー林氏が憧れ、自身が惚れ込んだ1970年代のリーバイス501の66モデル。そんな当時のデニムが作りたい、という想いからスタートしたリゾルト。キング・オブ・デニムの風合いを求めながらも、いかに日本人が穿いたときに美しく見えるか?試行錯誤を繰り返し、たどり着いたモデルがこの「710」。穿いた人の脚を長く美しく見せるシルエットを損なわないように、ウエストサイズは26〜40まで、最大8レングスまでの計87サイズを用意。どんな体型でも裾を切らずに、自然な風合いのまま穿けるデニムだ。一つのモデルにこれだけのサイズがあって自分の好きなサイズが選べるデニムブランドは、きっと世界中探してもこのリゾルトだけだろう。

経年変化によって生まれ変わるデニム

まるで別物のような表情に。
まるで別物のような表情に。
デニムの顔とも言えるヒゲがしっかりと刻まれている。
デニムの顔とも言えるヒゲがしっかりと刻まれている。
長年触れ続けたリベットは、擦れることにより、また新しい輝きを放つ。
長年触れ続けたリベットは、擦れることにより、また新しい輝きを放つ。

デニムの楽しさといえば、エイジングによる色落ち。「710」を穿き続けると上記の写真のように至るところに新しい表情が生まれる。生地が柔らかくなることで自分の身体に馴染み、徐々に変化するブルーはまるで我が子を育てているかのようで、感慨深いものがある。

ブランド10周年を記念する限定のホワイトデニム

パンツ¥25,000(ヱスビープラニング〈リゾルト〉)
パンツ¥25,000(エスビープラニング〈リゾルト〉)
10周年を記念した刻印が、ポケットの裏地に縫い付けられている。
10周年を記念した刻印が、ポケットの裏地に縫い付けられている。

リゾルトではインディゴブルーのデニムしかない。だからこそ、このホワイトはより特別なものである。写真で紹介したモデルは、「711」。1950年代のアメリカのワークパンツをベースに起こしたセミワイドストレートシルエット。リゾルトのデニム全4型のうち唯一ライトオンスの生地を使用。洗いを重ねるごとに、より白さを増すホワイトジーンズは限定生産なのでご注意を。

リゾルトではほかに、股上が浅くジッパーフライのストレートモデル「712」、710のシルエットそのままにローライズ化した「713」がある。どれもインディゴブルーのみの展開だ。

デニムを熟知している者からすれば様々なデニムブランドの微差を吟味する楽しさもあるかもしれないが、決め手となるのは、やはりシルエットである。日本人のためにつくられた「リゾルト」のデニムだからこそ穿く価値がある。

※価格はすべて税抜きです。

問い合わせ先

エスビープラニング

TEL:03-5774-8071

この記事の執筆者
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PHOTO :
島本一男(BAARL)
STYLIST :
河又雅俊
EDIT&WRITING :
河又雅俊