外出を控える時期が日常となりつつある今、おうち生活を充実させることに注目が集まっています。

今回は、室内の天井などに星空を投影する、「おうちプラネタリウム」の楽しみ方をご紹介します。

お部屋の天井に投影する「おうちプラネタリウム」

プラネタリウムといえば、シアターのような会場で、丸いドームスクリーンに、本物の星空と同じように星空を投影するもの。

今は、家庭用プラネタリウムの製品が市販されており、部屋の天井に星空を再現することができるのです。

これが家庭用とはいえ、想像以上に本格的。その満天の星を自宅にいながら楽しめるのは、貴重な体験といえそうです。

おうちプラネタリウムは睡眠にも影響がある!?

おうちプラネタリウム
おうちプラネタリウムには驚くべき効果が! (画像提供:セガトイズ)

実は、自宅でプラネタリウムを楽しむことには、さまざまなメリットがあることが分かっています。

家庭用プラネタリウムを手がけるセガトイズが、生活健康学の第一人者である大阪府立大学名誉教授、清水教永氏と、セガトイズの家庭用プラネタリウム「HOMESTAR(ホームスター)」シリーズを使用することによる快眠の効果に関する検証(※)を行ったところ、満天の星の下で眠ると寝つきが良くなり、深い眠りののちに快適に起きられることが判明したといいます。

※同シリーズ「HOMESTAR AURORA(ホームスターオーロラ)」での検証結果(販売終了品)

家庭用プラネタリウムを使用した状態で入眠した結果、使用前と比べて脳波と心理に次のような変化が見られたそうです。

1.寝つきが良くなる…使用前に比べ、寝つきが平均30%改善し入眠障害が軽減。

2.眠りが深くなる…質の良い「除波睡眠(ステージ3~4)」の時間が平均30%延びた。

3.寝起きがよくなる…覚醒時の快適度が平均20%向上。

出典:セガトイズ「家庭用プラネタリウム「HOMESTAR(ホームスター)」使用による快眠効果に関する検証結果発表 星空の下での睡眠は“ヒトの体に質の良い眠りをもたらす”ことが判明!」(2013年6月)

おうちプラネタリウムは、室内で星空が眺められるという楽しみだけでなく、睡眠や心理に良い影響が期待できる可能性もあるようですね。

家庭用プラネタリウムは「ピンホール式」と「光学式」の2タイプ

おうちプラネタリウムを実際に家で実現するには、家庭用プラネタリウムの機材が必要になります。

家庭用プラネタリウムの投影方式には、「ピンホール式」と「光学式」の2タイプがあります。

「ピンホール式」とは、光源を覆うカバーに、星を再現する小さな孔(あな)が開けられているもの。カバーに光を当てると、その孔から部屋の天井へとまるで星のように光が投影されます。

一方、「光学式」は、一般のプラネタリウム施設でも使用されている方式で、「恒星原板」と呼ばれるプレートに星の配列に合わせて孔を開け、その原板ソフトとレンズに電球の光を当てることで投影する仕組みです。

セガトイズ「HOMESTAR Classic」の恒星原板
参考:セガトイズ「HOMESTAR Classic」の恒星原板

ひと昔前までは家庭用プラネタリウムはピンポール式が主流でしたが、現在は、より本格的に星空を楽しめる光学式に注目が集まっています。

本格的な星空に驚き!最先端の家庭用プラネタリウム2選

ここで、人気の家庭用プラネタリウムを2つご紹介します。どちらも光学式で、本格的な星空を自宅で楽しめます。

■1:セガトイズ「HOMESTAR Classic(ホームスター クラシック)」

「HOMESTAR Classic パールホワイト」
「HOMESTAR Classic パールホワイト」¥12,100(税込)

セガトイズとプラネタリウムクリエイター大平貴之氏との共同開発による、世界初の光学式家庭用プラネタリウム。後に上位モデルが発売されても、このクラシックの人気はとどまるところを知らず、家庭用プラネタリウムの定番となっています。

本物の夜空も顔負けの、おうちが圧倒的な星空空間に変わる、魔法のような機械。肉眼では確認しきれない約6万個もの星空が、スイッチひとつで映し出されます。

全天が一周する日周運動機能や、ランダムに流れ星が出現する流星機能も搭載。天と地、どちらが動いているのかわからなくなるような、あのプラネタリウム会場で感じるダイナミックな体験をおうちで実現。

付属している恒星原板は、日本の星空と、星座ライン入りの2枚。星座ライン入りの原板に差し替えることで星座の確認もできます。

その他、15分、30分、60分で自動的に電源がオフになる機能が搭載されているほか、投影角度やピント調整等も可能です。

■2:ケンコー(Kenko)「NEWスターミュージアム NSM-03AD」

「NEWスターミュージアム NSM-03AD ブラック」
「NEWスターミュージアム NSM-03AD ブラック」¥13,801(税込)

2020年1月24日に発売された、ケンコーの家庭用プラネタリウムの最新機種。

北半球の星空、南半球の星空、北半球の星座名、星座線入りの星空の3つのフィルムが付属しており、付け替えることで学習用としても楽しめます。

付属の3つのフィルム
付属の3つのフィルム

流れ星機能も搭載されており、回転機能を使用していると、ランダムなタイミングで流れ星が出現します。

30分、60分、120分で自動電源オフしてくれる機能が搭載されているので、寝落ちしてもOK。またAC電源のみでなく、乾電池でも駆動できるので、使用場所を選ばないところも便利です。


自宅で手軽にプラネタリウムが実現する、おうちプラネタリウムの楽しみ方をご紹介してきました。外出を控えつつ、自宅でうまくストレスを解消できる楽しみを見つけるかは、withコロナ時代の必須ポイント。寝る前はもちろんのこと、ちょっと疲れたときにはスマホやパソコンから手を離し、電気を消して、部屋に星空を映して一息つくのもよさそうです。

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