新連載「季節を肌で楽しむエルメスの新名品」、今回はHERMÈS(エルメス)のなかでも特別な存在といえる「ケリー」にフォーカスします。「ケリー」といえばバッグがあまりにも有名ですが、現在ではそこから派生してさまざまなアイテムが登場しています。
今回は、新作として登場したお財布バッグをはじめ、そろえていきたい財布やコインケース、クラッチなど、スモールレザーグッズにフォーカス。「ケリー」をより身近に、軽やかに楽しむことができるアイテムをご紹介します。
エルメスの「ケリー」に、お財布バッグが仲間入り!そろえて持ちたいスモールレザーグッズ5選
今回ご紹介する5点は、今シーズン新たに仲間入りしたお財布バッグをはじめ、「ケリー」のエレガンスに機能性や遊び心が加わった逸品ばかり。主張しすぎない洗練されたデザインは、どんな着こなしやシーンにもマッチ。長く愛用したくなるアイテムたちです。
■1:キャッシュレス時代に対応する、機能的な「ケリー」のお財布バッグ
この春夏の新作として登場した話題のお財布バッグ「ケリー」ロング トゥー・ゴー。こちらをご紹介する前に、改めて少し「ケリー」のルーツに触れたいと思います。「ケリー」の原型といえるのが、鞍と乗馬ブーツを持ち運ぶために1892年に誕生したエルメス初のバッグ「サック・ア・セル(のちのオータクロア)」。
その後、「オータクロア」をもとに、女性用ハンドバッグ「サックアクロア」がうまれます。こちらを愛用していたのがモナコ公妃のグレース・ケリー。妊娠中にパパラッチから赤ちゃんを守るために「サックアクロア」でお腹を隠した際の写真が世界中に広まり、一躍バッグが有名になりました。この物語のようなエピソードから、バッグ「ケリー」が誕生したのです。
もともと馬具のための機能的なバッグとしてうまれた「ケリー」。そこから派生したアイテムたちも、機能性とエレガンスをあわせもちます。新作お財布バッグ「ケリー」ロング トゥー・ゴーは、まさにそのスピリットを体現するアイテムといえます。
独自のクラスプと美しい発色が目を引く「ケリー」ロング トゥー・ゴーは、コンパクトなボディーに機能性が凝縮されています。ふたつのコンパートメントと4つのカードスロットを備え、ワイドに開いて物の出し入れがしやすいつくり。素材は型崩れしにくく、傷に強いヴォー・エプソン(カーフレザー。そのほかシェーヴルやアリゲーターの革も展開があります)。
スマホも入る横幅で、カード類とスマホを入れればこれひとつで身軽にお出かけがかないます。また、ストラップは取り外し可能でお財布やクラッチとしても活用できます。キャッシュレス化やライフスタイルの多様化が進む現代にマッチした機能的なアイテムですよね。ファスナーにあしらわれたカデナモチーフにもご注目を! 細部にもエルメスらしさが光ります。
仕様メモ
・ガセットコンパートメント2
・インナージップポケット(コイン入れ)1
・カードスロット4
・取り外し可能なストラップつき
■2: 定番の人気アイテム、使いやすさも抜群なお財布版「ケリー」
続いてご紹介するのは、2007年に初登場して以来、気品と使いやすさを備えたアイテムとし絶大な人気を誇る財布の「ケリー」。収納力のある長財布タイプで、カードスロットは12。札入れがふたつあり、領収書やレシートの整理にも便利なつくりです。
素材は先にご紹介したお財布バッグと同じヴォー・エプソン。こちらも、ファスナーにカデナモチーフがあしらわれています。レザーの色と金具の素材にはさまざまなバリエーションが存在しますが、写真の「ケリー」ロングは白いステッチでレザーと色のコントラストが際立つタイプ。
ショップによって素材や色の展開が異なるとのことですので、店頭でどんな「ケリー」と出合えるかはタイミング次第。もしお気に入りに出合えたら、ぜひその貴重な機会をお見逃しなく!
仕様メモ
・ガセットコンパートメント2
・インナージップポケット(コイン入れ)1
・お札入れ2
・カードスロット12
■3:着こなしにモダンな魅力を添える「ケリー」のポーチ
グレース・ケリー モナコ公妃のエピソードによって名付けられた「ケリー」。その後、フォルムとディテールを再解釈した新しいアイテムが多く誕生してきましたが、なかでもひときわモダンで軽快な存在が「ケリー・ポケット」シリーズ。小ぶりにアレンジした金具と、名前の通りポケットが特徴です。今回ご紹介するのは持ち手がついたスリムなクラッチ。直線的なラインが目を引く、モダンなデザインです。
クレ(オフホワイト)のレザーと白いステッチも、洗練を極めた組み合わせ。持つだけで着こなしにモダンな印象をプラスしてくれます。素材は先にご紹介したお財布と同じヴォー・エプソン。繊細なグレインがオフホワイトに映えます。つくりはシンプルで、表側にポケットがひとつ。ポケットはカードや領収書などを入れるのに役立ちます。
クラッチとしても使用できる「ケリー・ポケット」トゥー・ゴー。太めのしっかりした持ち手もデザインポイントです。クラッチの「抱え持ち」は時間が経つと疲れてきてしまいますが、これなら安心。持ち手がボディに沿って備え付けられたデザインなので、「抱え持ち」する際にもすっきり見えます。シンプルに見えて、使うと高いデザイン性や機能性が実感できる「ケリー・ポケット」トゥー・ゴー。エルメスのDNAと「ケリー」のスピリットが感じられるアイテムです。
仕様メモ
・アウターポケット1
・持ち手つき
■4:シリーズでそろえたい財布!「ケリー」のコインケース
先の「ケリー・ポケット」トゥー・ゴーとともにぜひそろえたいのが、財布「ケリー ポケット」コンパクト。中央に大きなコンパートメントがひとつ、裏側にファスナーつきのポケットがついたシンプルかつスリムなデザインで、キャッシュレス時代にぴったりのアイテムです。
裏側のポケットには片側にマチがついており、カード類やコインなどの出し入れがしやすいつくりです。先にご紹介したウォレットバッグや財布と同じくファスナーにカデナモチーフがあしらわれており、素材はヴォー・エプソン。コンパクトなサイズながら、素材やディテールなどエルメスファンにはたまらない要素が詰まっています。
スリムでさっと持ち運びしやすいのも特徴。カードで決済できるシーンが飛躍的に増えた昨今、仕事中の休憩時間など、ちょっとした外出ならこれひとつで充分ですよね。
仕様メモ
・アウタージップポケット1
■5:バッグと変わらない職人技の数々に唸る、キュートな「ケリー」のチャーム
馬具やブーツ、バスケットボールなど、遊び心のあるモチーフが多いエルメスのチャーム。こちらはなんと、「ケリー」がモチーフです。見ればみるほど、モチーフというのが憚られる精巧なつくり。飾りではなく実際に開けることができる金具、ていねいなステッチ、持ち手にも巻き付けられたシルクスカーフのリボン…。小さなサイズではありますが、バッグと変わらない緻密な職人技が施されています。
細部まで妥協のないつくりで、底にはしっかり鋲つき。ミニを超えたマイクロサイズだからこそ、より職人の技量が問われます。素材は繊細で上品な光沢感をもつヴォー・タデラクト。上質なレザーが、鮮やかな色に品格を与えます。まさにこれぞ、大人の遊び心を演出するアイテムといえるでしょう。
ウェアで取り入れるのには少し難易度が高いビビッドカラーや明るめの色も、チャームならトライしやすいですよね。カラーバリエーションが豊富なので、ぜひこちらも店頭で「一期一会」の出合いをお楽しみに!
今回は、エルメスを象徴する「ケリー」から派生したスモールレザーグッズを厳選して5点ご紹介しました。お財布バッグからチャームまで、エレガンスと機能性を備えたアイテムたちで、「ケリー」をより身近に、軽やかに楽しんでみませんか?
※掲載した商品はすべて税抜です。
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- PHOTO :
- 木村 慎
- WRITING :
- 門前直子
- EDIT :
- 石原あや乃