「極大日」って何のこと?「極大」は「特大」より大きいの?
流れ星が消えるまでに願い事を3回唱えると、願いが叶う…というジンクス、皆さまもご存じですよね?実際、流れ星を見つけるのも大変ですし、スッと流れる間に3回も願い事を言うのは人外のワザ(笑)のようにも思えます。
それでも、こうしたジンクスを胸に星空を眺める時間は、ときめきとヒーリングを同時に与えてくれますね。
…というところで、本日の1問目です。
【問題1】「極大日」ってなんと読む?
「極大日」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「ある流星群の活動が、観測場所や観測条件に寄らず、最も活発(極大)になる日」という意味の言葉です。
<使用例>
「今夜はペルセウス座流星群の極大日なのよ!夜空を見上げるのが楽しみね!」
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 極大日(きょくだいび) です。
実は例文に書いた通り、今夜はペルセウス座流星群の極大日なのです!
毎年7月17~8月24日ごろ、北の夜空のアイコンとも言える、カシオペア座の「W」の左端付近を放射点に、夜空全体に出現する流星が「ペルセウス座流星群」です。見晴らしがよく空気が澄んだところであれば、極大期には1時間あたり3~40の流星が観測できる、と言われています。2020年の極大は今夜22時ごろだそうですので、今夜は「この夏一番、流れ星を見つけやすい夜」ということです。
流れ星は明るいと見つけにくいので、月明かりや街頭の光から遠いところを、広く観察するのが観測のコツだそうです。
ちなみに「極大(きょくだい)」という言葉は、今回ご紹介した流星関連の意味のほか、「きわめて大きい」という一般用語としての意味と、数学の関数に関する表現(例:極大値など)の、3通りの意味を持つ言葉です。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「彗星」って、「すいせい」以外になんと読む?
「彗星」の「すいせい」以外の読み方をお答えください。
ヒント:「○○○ぼし」という、聞いたことのある表現のはずです!
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 彗星(ほうきぼし) です。
「彗」は「ほうき」と読んだり、一文字で「ほうきぼし」とも読む漢字です。
実は「彗星」と「流れ星」は別モノです。「流れ星」、つまり「流星(りゅうせい)」は、「彗星=ダスト(塵)と氷からできた天体」から、太陽熱などで溶けて放出された「ダスト(塵)」が、地球の大気との摩擦で発熱・発光しながら落下する状態…を指しています。
「流れ星」のことを「スターダスト」とも言いますよね?「流れ星」は、「スター(彗星)のダストが光って見えるモノ」なのです。…神秘的ですね!
2020年は花火大会やお祭りなどもほとんど中止になっていますが、こういう時こそ、夜空にまたたく天然の美しい贈り物を観察する、絶好の時かもしれません。
本日は、ペルセウス座流星群が最も活発になる日、ということで、
・極大日(きょくだいび)
・彗星(すいせい/ほうきぼし)
など、天体に関する日本語とトリビアをおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱